平成24年6月 市長記者会見

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ページ番号1001202  更新日 2020年12月14日

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とき
6月27日(水曜)14時00分〜14時35分
ところ
市庁舎4階 会議室
出席者
米沢市長
生涯学習部 大久保 部長 吉田 図書館長
政策推進部 原 部長 草森 企画調整監

第5回中城ふみ子賞受賞者の決定について

写真:記者会見の様子

帯広市に生まれまして、31歳の若さで亡くなるまで、生涯のほとんどをふるさと帯広で過ごされました中城ふみ子の名前が全国に知られるようになったのは、昭和29年の短歌研究に応募した50首が特選となったところからです。

寺山修二に「自分の出発点は中城ふみ子だ」と言われるなど、与謝野晶子同様、一時代の短歌の流れを作った歌人であると評されているところです。また、60年近くを経た今日でも歌人はもとより多くの人たちの心を引き付けて止まない、そういう存在です。

今月に入り、広小路に歌碑を建立するための実行委員会が立ち上がっています。新たに未発表の12首の歌も見つかったり、没後58年を経たわけですが、地元に様々な話題を提供してくれる歌人である、この中城ふみ子。並外れた才能の持ち主でもあり、帯広出身であるということでたいへん誇りに思っているところです。

帯広市では、こうした功績を称えるとともに地域からの新たな文化の発信を目的として、没後50年平成16年に中城ふみ子賞を創設しています。実施にあたっては、市民と協働で中城ふみ子賞実行委員会を立ち上げています。隔年実施ということで、本年で第5回目になります。募集内容は短歌50首、また全国の公募短歌賞のうち50首によるものは今年で58回の歴史を持つ角川短歌賞と中城ふみ子賞の二つのみということです。歌人としての力量が試される、文学性の高いものですので、今回も4月の一カ月間募集を行いましたが、結果、全国196編の応募があったところです。

応募作品、3名の選者、松平(まつだいら)盟子(めいこ)氏、東(ひがし)直子(なおこ)氏、時田(ときた)則雄(のりお)氏、この3名の選者によって選考しています。この選考結果をふまえて、賞にふさわしい次の作品を中城ふみ子賞に決定しましたので、今日お知らせします。

受賞作品、受賞者を発表します。大賞1名ですが、作品名は「同じ白さで雪は降りくる」中畑(なかはた)智江(ともえ)さん、愛知県在住の40歳の方です。
次席1名は、作品名は「なにもできないばかり、と言って」今井(いまい)心(しん)さん、広島県在住の20歳の方です。
佳作が2名、作品名は「レンズ」大西(おおにし)久美子(くみこ)さん、神奈川県在住の51歳の方。もう一人、作品名は「分子の集う場所」江田(えだ)つばきさん、千葉県在住の23歳の方です。
候補作3名。作品名は「絶句」舟橋(ふなばし)剛二(こうじ)さん、静岡県在住41歳の方。
作品名「桜桃の種」高橋(たかはし)陽子(ようこ)さん、山形県在住で37歳の方。
最後に作品名「記憶」鈴木(すずき)恵子(けいこ)さん、千葉県在住の61歳の方です。

以上の方々が受賞者です。年齢は応募時の年齢です。
賞の贈呈については、中城ふみ子の命日である8月3日にとかちプラザのアトリウムで午後3時から執り行う予定です。また、受賞作品は雑誌「短歌研究」の8月号に掲載される予定です。
この8月号は7月21日発売予定です。
中城ふみ子賞について、以上です。

報道機関との質疑応答要旨

中城ふみ子賞について

(報道)
候補作も含めて、今回6つが入賞しています。第4回までは候補作はなかったのですが、どのような位置付けでしょうか。

(吉田図書館長)
今回、第5回目は次席の作品が中城ふみ子賞と大賞を競うほどの作品でした。
それで今までは、次席を数編作って佳作ということでしたけれど、次席というのは本来、大賞を競う位置にすべきではないかということで、共催である短歌研究社と協議の結果、従来の次席をもう一ランク高い意味での次席、従来の次席の方たちを佳作、従来の佳作の方たちを候補作ということで名称を変えさせていただきました。第6回以降は、この形を踏襲していく方向で話し合いを進めています。

その他の案件について

(報道)
フード特区の現在の進捗、申請中の帯広・十勝についての事業の見通しなどを伺います。

(市長)
現況ですが、ご案内のように国際戦略総合特区は税制の支援を受けるものと、財政の支援を受けるもの、それから金融支援、もう一つ規制の緩和、いわゆる特例措置の四つのメニューが用意されているわけです。
そのうち、税制の支援を申請しており、平成24年の6月7日現在、十勝管内関係分で14事業を申請しています。これを今、検討していただいているというところです。規制の特例といいますか、緩和といいますか、こういうものについては国との協議を今いくつかやっているところです。

特に、農業関連施設の建築基準等の緩和をやっていまして、関係省庁との協議がかなり詰まってきているところです。基本は農業関係ということで、あと数項目お話をしているところです。12月22日の特区の指定というところで、実際の動きは1月以降始まって、ちょうど今、半年くらい経っていますが、それなりにだいぶ煮詰まってきたなという感じはしているところです。

現在、内閣官房や所管の税制支援に関しては財務省が関係していますので、そこの審査等々をやっているところです。できるだけ早いタイミングで公表したいと思っていますが、特段のことがなければ、我々の方から発表というのではなく、たぶん国の方から発表することになると思います。もう少しで、最初の半年の結果が出ると思いますけど、こういうことが特区の中で実現されていくのだなというものが表に見えてくると、皆さんこの特区を活用して、モチベーションというか、ドライブがかかってきてくれないかなというふうに期待しているところです。

(報道)
今、農業関連施設の建設の緩和ですとか、事業の部分についてのお話がありましたが、特に、現在国と調整という事業の中で、初めて形となって出てくる目玉というか、特に事業の性格としてメインになるようなものというか、そういった事業は何でしょうか。

(市長)
規制緩和の場合、狙いは大きく言うと二つあります。
三つになってしまうかもしれませんが、ここの農業をもっと強くしなければならないということなので、強くするというのは、民間の企業風に言えば、売り上げを上げることと、収益をどう上げていくかということになりますが、売り上げを上げるためには生産性を上げることなどがあり、これは技術革新です。もう一つは、競争力を上げるということはコストを下げるということですので、いわゆる規制を緩和することで、今掛かっているコストよりも少しでもコストが掛からないようにできていくものがあると、他の地域、他の国に対して生産コストが下がる、そういうようなものをいくつか重点的に議論してきています。

繰り返しになりますが、十勝の農業、北海道の農業をもっと強くしていこうというのが一つの目的ですので、規制緩和で言えば必要以上の規制をはずしていただければ、もう少し安く生産できるのではないのかと、農業の生産に関わっている建物であったり、機械であったり、そういうようなところをとにかく重点的に今回はお話をしているところです。

あと、これから先の話になりますが、十勝の農業が他の地域と明確な差別化というか、異なるようなものをどう作り上げていくかというのも、大きな問題ですから、そういうことに係わっている規制緩和、財政支援というものをこれからのステージではより議論していかなければならないと思っています。
明確にこんなことをやっていると言えなくて、申し訳ありません。

(報道)
ばんえい競馬の関係ですが、月内に処分や再発防止策を出すという方針だと伺っていますが、今、地方競馬全国協議会や農水省と協議されていて、内容を詰めているところだと思います。厳しい処分をされると伺っていますが、最終的には市長の決裁で内容を決めると思います。どのようなことを今、お考えになっているか、ある程度話せることがあれば伺いたいと思います。

(市長)
現時点で話せることはありませんが、今ご指摘があったように、騎手の傷害、暴行の罰金刑がはっきりしたところです。農林水産省の競馬監督課や地方競馬全国協議会の方にご意見を伺っているところです。ただ、処分は帯広市ばんえい競馬実施条例施行規則がありますので、これに基づいて対処していくというのが筋ですので、農林水産省の競馬監督課や地方競馬全国協議会にご意見を伺って内容を決めていくという形になります。そういう中で、地方競馬における処分事例というのも参考にしなくてはいけませんので、まず事例を確認して、ご意見も伺いながら厳正な対処をしていきたいと思っています。

ただ、厳正という言葉はなかなか難しい言葉でありまして、厳しいという字と、正しいという字が両方ついておりますので、ここをしっかりと考えないといけないと思っています。常識とはいいませんけれども、やはり納得感が必要だと思います。いろんな意味での納得感ですけれども、そういう面で、厳正な対処をしていかなければいけないと、それからこれはあくまでも手続きの部分も入りますので、例えば行政手続として実施していきますので、そこで必要な手続きの期間などを踏んでやっていかなければいけないとも考えており、適正な手続きを進め、かつ、結果については厳正な対処ということを今考えています。

それから、もうひとつ。皆さんにご指摘いただいており、当り前のことですが、今後、ばんえい競馬の公正確保ということが非常に大きな問題ですので、再発の防止策を今策定しているところです。きちんとまとまり次第、ご報告をさせていただきたいと思っていますし、今後も公正な競馬をきちんと運営していく、さらに信頼回復に努めなければいけない。そういう位置付けの中で、ご質問のあったことをやっていくということになります。

(報道)
再発防止策というのは処分と同時に発表になると考えてよろしいでしょうか。

(市長)
できるだけ早くしたいと思っています。どちらが早くなるかはわかりません。処分については、先ほど行政手続と言いましたので、一定の期間が必要です。再発防止策は、でき上がれば直ちに実行していきたいので、そういう面ではできるだけ早くと思っています。

(報道)
処分する対象というのは騎手の方以外に、例えば振興室の職員も含まれるのでしょうか。

(市長)
特段、今、ここまでということは確定しているわけではありません。厳正にやるためには、必要なところはしなくてはいけないと思っています。

(報道)
昨日、増税法案が衆議院を通過しました。市長はどのようにご覧になったのでしょうか。

(市長)
一口で言えないです。何故かと言いますと、今のご質問の中に消費が低迷するとフードバレーの推進に支障をきたすのではないかというようなご懸念もいただきましたが、一つずつ見ていくと、それぞれ確信的に言えないのです。今いろんな問題があります。例えば、財政難どうするかから始まって、デフレをどうするのかとか、いろんな方程式を解かなければならないのではないでしょうか。

だからそれがどういうふうに、どの順番で、またはどうやって回答を出していくのかということが、本当に簡単じゃないと思っていますので、今回の一体改革法案がどういくのか、私は確信的なものは持てません。断定的なことはここでは言えませんけれども、言えることは、こういうことを目的としてこうしたいということであれば、それをきちんとやっていってもらうしかないと思っています。

増税するのは、例えば財政問題に対して、これしか方法がないと、それから社会保障の制度改革はパッケージだと言うのであれば、言ったとおりやっていってもらうしかありません。やっていっていただきたいとしか言えません。一つ一つとって、これは良くない悪いと、実務をやっていないと言えますけれど、仕事をやっているとそんなに簡単に全部の回答があるのでしたら、デフレ不況を克服したり、財政難を克服したり、国の債務残高を減らしたり、少子化問題どうするとか、これ全部一度に回答を出せるのであれば出せばいいのですけど、出せないから大変なのです。

ただ、何らかの政策意図なり、目的を持っていろんなことをやられるのであれば、それはそれに向かって一所懸命やってもらいたいなというところが私のコメントです。

(報道)
教育委員会の話ですが、学校給食の関係です。6月議会でも複数の議員が取り上げていましたが、最近、お母さん方がいろいろ要望を出されて動いているということですけれども、お母さん方の声が大勢になれば、また設計の方にも反映されていく可能性はあるのでしょうか。

(市長)
いろんなことが、示唆的に起きたなと思っているのが事実です。今、お母さんたちのお話をいただきましたけれども、市民のみなさんいろんな方からもいろんな意見をいただいております。これは、もう2年前からずっといただいているご意見でもありましたし、今回の方ではないとしてもいただいていた意見でもあるのです。今もまたそういうお声があるということで、基本的には子どもたちの成長だとか、子どもたちにより良い物を提供してあげたいという気持ちの表れだと思いますので、そういうお声は非常にありがたいと思っています。

それから、特に2年間、フードバレーとかちと言い続けてきたのですけれども、ずっとフードバレーとかちが何か分からないという声が圧倒的だったのですけれど、何やら会のお名前にまで入れていただいて、フードバレーが随分と浸透したなとうれしく思っている部分ではあります。

ただ、繰り返しになりますが、2年間、市議会で議論していただいて、今ここまで来ているわけです。あり方の積み重ね、積み上げもしてきましたし、過去の経緯も私は、方向付け、過程を尊重しなくていいのだろうか、今まではいったい何だったのだろうか、というふうな部分があります。ですから、これに限らず、世の中とは、一定の約束事の中で動いているのではないのかと思います。

先ほどの消費税に関する質問も重ねて言いますと、みんな自分のことしか考えていません。そこから越えてないのではないのでしょうか。自分の視点から見たら、こうだということの主張はずっとされるのですけれども、先ほどの法律の問題もそうですけれども、それがいったいどんなことにつながっていくのだろうか、それはなぜ、反対の意見を言っている人がいるのだろうかというところについては、ほとんど一顧だにしないのです。

今、日本中。だから言ったもの勝ちみたいになってしまっています。大きな声を出したもの勝ちみたいになっていて、何も決まらない世の中になっているのではないでしょうか。だから何も決まらない、決められないと相手を批判していますけども、実際、決められないようにしているのは、自分たちもその一端を担いでいるのではないかと私は思っていまして、そういう面では、今何が目的で、それに対して相手方は何を言っているのだろうか。お互いが矜持をもって、お互いが言っていることを理解し合うような形にならないと物事は進まないと思うのですけれど、帯広はそんなことにしたくないです。

ですから、ぜひ、皆さんにもご協力いただきたいと思っているのは、ダメなものはダメだ。そういう部分もあるのではないでしょうか。この間読んだ本に出ていましたが、何でも自由だといって、映画館の中で大きな声を出していいですか。やっぱり一定の約束事の中でみんな生きているのだろうなと思うのです。これは日本全体の話ですけれども、そういう中で後戻りにならないこと、これは議会の中でも議員のどなたかがおっしゃっていましたけれども、1回みんなで決めたのです。

だけど、何も言われないで不満に思っておられるよりは、まだやっぱりここは変えられるのではないか、今、方向は分かっているのだけど、その中にもっと、ここで前にした議論を、その中に入れていくようにして欲しいという声は、これはお寄せいただきたいです。でも、それを越えてしまうと、何でもありの世界になってしまうので、先ほど、矜持をもってと言いましたが、ここは丁寧に議論し合っていくことも我々の仕事だと思っていますので、もし、そこが伝わりきれていない部分があるのだとしたら、それは我々もやっていかなければならない部分だとは思いますけれども、議論する時は、ある程度のベースがあると思うのです。そこのところだけは、きちんとお互い認識した上でやっていって、先ほどの給食の話にもどせば、とにかく誰も子どもに悪いことをしたいと思っている人はいませんから。

ただ、給食に対していろんな考え方があると思うのですが、ひとつ大勢で同じ物を食べるという部分もあります。共同で。お母さんが自分の子どもに手料理を作ってあげる部分との違いというのもあります。集団で一緒に同じものを食べるという。だけど、みんなおいしいものを食べさせてあげたいのです。だけど、一対一で自分の子どもにおいしい温かい物を食べさせてあげることと、人数が10人、20人家に、子どもが遊びに来たときに、お母さんたちも献立を変えませんか、変えますよね。

同じもの作れないのですから。ということで、少しずつ、その場というのは違うのだろうと思うのですけども、根っこのところは一緒なのです。できる中で最高のものを与えてあげたいと、ここだけは誰も変わらないと思うのです。
その中で、給食調理場の議論もここまで行われてきたと思いますし、そこの差はないので、回答があちこちにいってしまいましたけれども、僕は、ぜひ、今お声かけていただいている、まだもっと言いたいとおっしゃっている方もいっぱいいると思いますので、そういう人たちの声もどんどん出てきて、それこそ、これがフードバレーとかちの給食だという結果も欲しいし、そこに行くまで、こんな声がいっぱい出てきたと、十勝の給食をつくるために、そういう流れは僕にとって素晴らしいことだなと思っていますので、ぜひ、これからも皆さんのお声をいただきながら、少しでも良い給食、なにかそういうふうにしていきたいなという気持ちはずっと持っています。

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