良い環境で楽しく子育てを(広報おびひろ平成23年8月号掲載)

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ページ番号1001665  更新日 2020年12月14日

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私事で恐縮ですが、この春、初孫が誕生し、おじいちゃんの仲間入りをしました。
眺めているだけで目尻が下がり、口元が緩み、やさしく穏やかな気持ちになっている自分自身に驚いています。

右往左往しながら子育てに奮闘する息子夫婦を見ていると、仕事に追われて妻に任せ切りだった自身の子育てを反省させられますが、息子夫婦にはこれまで以上に夫婦間の会話・言葉遣いに気をつけて欲しいことと、子どもを外にどんどん連れて行き、多くの人に抱っこしてもらえる環境において欲しいと話しました。

生後間もない子どもは、話すことはできませんが、周囲の会話をしっかり聞いて言葉を覚え、相手の感情を読み取る力を養っていくと言われています。猛烈なスピードで脳が発達するこの時期、両親の精神状態や振る舞いを子どもは敏感に受け止めてしまいます。その第一歩が言葉遣いですので、相手に思いやりを持った会話を意識してほしいということです。

また、さまざまな所に連れて行き、多くの人に抱っこされてあやされた数が子どもの財産になり、多くのことを感じ、それが情報として蓄積されて行きます。世代を超えて触れ合うことで、人生の先輩からさまざまな経験が伝えられるなど、親子で成長することができます。人と人との間にいること、人と人との間に入っていくことが人間としての子育てなのだろうと伝えました。

こういった環境作りが行政の役割なのかもしれません。家庭を持つことで子どもを中心に多くの行政サービスを受ける機会が増え、行政への関心や新たなニーズ、考え方が生まれてくると思います。

医療費をはじめとするさまざまな経済的負担を軽減する制度も大変重要ですが、子どもが生まれたから生活が苦しくなり、自己実現ができなくなるような社会ではなく、夫婦が子育てしながら自分たちの生き方を尊重し合い、子どもと一緒に成長できる仕組みを社会全体で作っていく必要があります。

子どもから得る元気や喜びをみんなで分かち合える地域コミュニティーの存在が、子育てを楽しく、子どもからお年寄りまでみんなが生き生きと暮らすまちの原動力であると考えています。

8月21日には、皆さんと帯広の子育てをもっと楽しくするために意見交換をしたいと考えていますので、ぜひとかちプラザにお越しください。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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