実りの秋に思うこと(広報おびひろ平成23年10月号掲載)

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ページ番号1001664  更新日 2020年12月14日

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先日、国から平成22年度の食料自給率が発表され、日本全体で前年度から1ポイント下がって39パーセントになりました。関係の方から「これは十勝の食料自給率の減少がそのまま反映したもの」という話を伺い、十勝が日本の食料供給基地として非常に重要な立場にあることを改めて認識するとともに、食料供給責任を負うことができる「十勝の農力」のすごさを改めて感じました。

また、東日本大震災以降、生活の基本財としての「安全安心」の大切さがこれまで以上に注目・見直されており、十勝の基本能力そして今後の動きに大きな期待が寄せられています。

十勝がこれまでやってきたことをもう一度足元から見つめ直し、基本的な価値である「安全安心」な食料を大量に生産できる能力を維持・発展させ、その上でさらに新しい付加価値を生み出していく地域、そんな十勝の存在価値の大きさが改めて分かったような気がしています。

市長就任後、2度目の秋を迎えます。今年は昨年よりも気温や雨量など天候のことが随分気になりました。農村地区に出向く機会も増え、農家の方々に土づくりの大切さを始め、さまざまなお話を伺いました。そうした中、作物の生育状況も少しずつではありますが、分かるようになってきました。

これまで1年間かけて、「フードバレーとかち」について多くの皆さんと議論を重ねてきました。その甲斐あってか、最近は皆さんから新たなアイデアをたくさんいただくようになりました。「食」は「植」から始まる、「連携」からさらに突っ込んだ「提携」が必要などいろいろなことをそれぞれの立場でご発言いただけるようになってきました。

十勝の底力に自信と誇りを持って、私たちの「フードバレーとかち」づくりについて、皆さんが考えていただけることを大変ありがたく思っています。

皆さんの知恵と力を結集して、食に関して、生産から加工・販売・消費まで、食べるということ自体にこだわりを持ち、日本一豊かなまちを目指し、食を通じて健康で温かいまちづくり、環境づくりを皆さんと一緒に目指したいと思います。

これまでも、そしてこれからも、食と水に自信を持って、ご飯を安心して食べられる、そんな基本的で当たり前の生活がいつまでも続く十勝・帯広を皆さんとともに作っていきたいと思っています。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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