姉妹都市の縁をまちづくりの絆に(広報おびひろ平成23年12月号掲載)
先日、観光文化姉妹都市の大分市誕生100周年記念式典に出席してきました。大分市とは、昭和41年から子供親善訪問団の相互派遣や物産展などを通じて交流を深めています。
大分市は、東九州における経済活動の拠点を担う中核都市ですが、平成17年8月7日に開催した「全市いっせいごみ拾い大作戦」の参加者数14万6679人がギネスに認定されているという興味深い一面も持っている都市です。
3期目の釘宮市長から、このごみ拾いの経緯や当初は要望・陳情ばかりだった市民トークも続けていると、まちをどのように作っていくかという前向きな議論になったことなど「市民協働」についての話を伺い、あきらめずにやっていること、常に市民の皆さんと一緒にというスタンスでやっていることなど、市長就任1年半の私にはいろいろな面でたいへん示唆に富むアドバイスで、たくさんの勇気をいただきました。
姉妹都市というご縁で、歴史や文化、都市規模は違っても共通のさまざまな課題があることをお互いに理解し合い、また刺激し合っていくことが姉妹都市交流では大切だと改めて感じています。
式典では、来年の帯広市開拓130年を控えて、印象に残ったことが二つあります。
一つは、大分市と同じく明治44年生まれで100歳の誕生日を迎えたお年寄り4人がステージに上がって万歳三唱で式典の最後を飾りました。市制100年でちょうど100年生きてきた人です。ただただ感動でした。もう一つは、小学6年生の女子が「未来の大分市」と題した作文を発表しました。クラスみんなで議論してまとめた作文だそうです。
「大分市は自分たちのまちだっていうことをしっかりと心の中で持てる大人になりたい」「私たちが大分市に何ができるかを考えていきたい」という郷土愛あふれる話に会場が感動の拍手に包まれました。
先人たちが築いてきたものをしっかりと次の世代に引き継ぎ、人を育てていくことがまちづくりの礎になることを130年の記念の年を目前に改めて感じた次第です。
開拓129年の今、先人たちがまいてくれた種が至る所で芽吹きそうになっています。その芽を見過ごさず栄養を与え、しっかりと育てる130年、そして今まかねばならない新たな種をまき、少なくとも20年後の150年を見据えた130年にしていきたいと考えています。
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