おびひろ動物園60歳(広報おびひろ令和5年8月号掲載)

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ページ番号1015145  更新日 2023年7月20日

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おびひろ動物園は、昭和38年、道内2番目に開園し、今年で60周年を迎えました。

市内中心部に位置する緑ヶ丘公園内にあり、気軽に立ち寄れる動物園として長く市民に親しまれ、私自身も子どもの頃に何度も通い、最近では孫と一緒に休日を楽しんだこともあります。また、毎年春の開園前には、企業や市民団体などから園内清掃や遊具塗装などの奉仕活動を、動物ファンの方からは定期的に野菜や果物、おもちゃなど、たくさんの寄附をいただいており、多くの市民の皆さまに支えられているところです。開園当初は、インドゾウやアミメキリンなどの熱帯動物の展示や大型遊具を併設するレジャー施設としてもにぎわいました。

60年という時間は、さまざまに環境が変わり、人間にとっては還暦と言うように、大きな節目となります。おびひろ動物園も同じ様に、立ち位置を見つめ直し、役割やあり方を考える時期を迎えているように思います。近年、動物の幸せを大切にする「アニマルウェルフェア」の考え方がグローバル・スタンダードとして広がっており、人と動物との関わり方も大きく変化しています。

帯広市では、こうした変化と施設の老朽化が進む現状を踏まえ、今後の動物園の目指す方向性を議論し、令和2年に「おびひろ動物園の魅力アップに向けた方針」を策定しました。現在、この方針に基づき、十勝・帯広の歴史や文化になじみの深い「家畜」を通じた地域理解の促進や、教育への活用を進めるなどしながら、動物たちの飼育環境の改善を図っています。

今年は、多くの皆さまからの寄附を積み立ててきた「おびひろ動物園ゆめ基金」を活用し、キリンの親子が快適に過ごせる「キリン舎」の整備に着手するほか、人と馬との関わりを伝える「馬ふれあい舎」、建物を現物寄附いただき、正門入口右側に「ビジターセンター」をオープンする予定です。

コラムをきっかけに動物園で働く飼育員に話を聞いてみたところ、出産場面の立ち合いや保護動物が人工哺育により成長していく姿に感動し、何よりもお客さんから動物のことに興味を持って話しかけられることが最も嬉しいそうです。

子どもたちが大人になり親となり、子や孫に手を引かれ楽しいひと時を過ごす。親子三世代が憩い、たくさんの触れ合いがある、そんな景色を思い浮かべながら、変わりつつあるおびひろ動物園に出掛けてみてはいかがでしょうか。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1番地
電話:0155-65-4109 ファクス:0155-23-0156
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