高校生との対話を通じて(広報おびひろ令和5年4月号掲載)

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ページ番号1014430  更新日 2023年3月22日

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先日、地元食材を使用した料理コンテストで、全国323チームの頂点に立った南商業高校クッキング部の3人と、市民トークを実施しました。

大会出場の過程で、地元の企業や大人たち、他校の生徒など、たくさんの人との素敵な出会いがあったこと、調理の改善・工夫はもちろん、審査員へのプレゼンの練習を何度も重ねたこと、その時々に自分たちが出来ることに精一杯取り組んできたことを明るい笑顔で話してくれました。

地区大会で一度は敗退したものの、悔しい気持ちをばねに挑んだ敗者復活戦から、全国への切符をつかみ取っての逆転優勝であり、喜びもひとしおだったと思います。

昨年は、三条高校の地域課題を考える授業にお邪魔する機会もあり、生徒の皆さんが行うグループワークに参加しながら、緑ヶ丘公園周辺の活性化について意見交換しました。グループワークでは、隣に居る私の存在も意識しないほど、夢中でアイデアを出し合い、みんなが臆せずに発言していたことが印象的でした。

大人になると、間違えることをためらって発言を避けたり、相手の顔色をうかがい、自分の考え方を否定されないような無難な言動をしがちですが、高校生の皆さんの純粋な気持ちや真面目な姿勢、そして枠にとらわれない柔軟な発想や思いもよらない視点に触れるたび、彼らを子ども扱いせず、自分も真剣に応えなければいけないと思わされます。

高校生は、社会につながる大事な時期にいますが、まだまだ知らないことや未熟なことも多くあります。周りの大人や同世代の仲間との関わりを通して、自分に足りない部分に気付いたり、多くの刺激を受けたりして、自己の成長を高めていくことが大切ではないかと思います。

私は、高校生のものの見方や意見を聞ける場を持ちたいと思い、これまで幾度と市民トーク等を実施してきました。

私たち大人は、彼らをおだてたり、考えにおもねったり、あるいは大人の常識や価値観を押し付けたり、まちづくりへの関わりを強いたりするのではなく、ものごとの背景や本質の気付きにつながる疑問を投げかけながら、双方向の真剣なやり取りを通して彼らの視野を広げ、この地域で貴重な青春時代を過ごす中で、さまざまに経験し、考え、成長していける環境を提供することが重要ではないでしょうか。

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政策推進部広報秘書室広報広聴課広報広聴係
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