平成27年4月18日 市長記者会見
- とき
- 4月18日(土曜日)13時50分〜14時15分
- ところ
- 帯広競馬場2階 会議室
- 出席者
- 楽天株式会社執行役員・ドリーム事業長
競馬モール株式会社代表取締役社長 木村 様
競馬モール株式会社取締役 新名 様
米沢市長
農政部 ばんえい振興室 佐藤 室長
ばんえい競馬振興に関する帯広市と楽天株式会社の取り組みについて
<市長> 楽天競馬さんには、インターネットでの勝馬投票券の発売を行っていただいております。昨年度の発売額は対前年度比136.6%、約29億円の増加となりまして、ばんえい十勝の売り上げ増に大きく貢献を頂いたと認識しております。
このほか昨年度、協賛レースを実施していただき、発売額の一部をばんえい競馬応援資金という形で積み立て、帯広競馬場の全厩舎31軒に対しまして、ニンジンと牧草の提供をいただいたところであります。
また、本日点灯式を予定しておりますけれども、イルミネーションのリニューアルを行っていただくなど、ばんえい十勝に対し大変力強いご支援を頂いているところであります。
今年度は企画を更に充実していただきまして、帯広競馬場で行われますさまざまなイベントへの協賛、そして帯広市へのばんえい競馬施設整備基金への拠出にご協力いただくことになっております。また、新たに仮称ではございますが『ばんえいアワード』を創設いたしまして、実施していくことになりました。課題でございました競走馬の資源確保の観点から大変有意義な取り組みであると認識しており、関係者の励みになると思っております。こうした楽天競馬さんの応援企画によりまして、全国のばんえい競馬ファンがさらに広がりをみせる、そして昨年以上にばんえい十勝が盛り上がっていくことを大いに期待しているところであります。私からは以上です。
<木村社長> 冒頭に米沢市長から大変温かいお言葉をいただきましたこと、楽天の役職員を代表いたしまして御礼申し上げたいと思います。ありがとうございます。楽天は1997年に三木谷浩史が創設した会社で今年19年目になります。競馬の事業には2007年の2月に参入させていただいたということで、ばんえい競馬が4市の開催から帯広市単独開催になった年でございます。競馬モールは、私も含めて楽天本体の役職員によって運営されている会社で、楽天や三木谷の考え方が浸透した会社であり、それが強みであると考えております。
お配りした資料に基づきまして、お話させていただきたいと思います。まず、1頁目でございますけれども、今年を含めて3年になりますが、応援企画の考え方の基本になるものをお示ししたのがこちらになります。
帯広単独開催時、非常に厳しい時代でもありましたけれども、米沢市長をはじめ、帯広市の皆様、競馬関係者の皆様、また市民の皆様に、時には厳しく時には温かい目で支えられて、自らの力を持って、昨年度、過去最高額を達成されたということで、我々楽天も微力ながら、ばんえい競馬に携われて、結果に結びつくことができたことをうれしく思っております。
我々が出来ることということで、まず馬券を買っていただくということ、競馬というのはいろんな楽しみ方があると思いますけども、まずは事業の中で馬券を買っていただくという基本的なことに立ち返りまして、楽天競馬で買うことで更にばんえい十勝にご支援できるという仕組みを作っていくというのがこの1頁になります。
楽天競馬で買うことで、基金に積み立てられたり、イルミネーションのリニューアルにつながったりとか、他の所で買うよりもこちらで買ったほうがより良いのではないかと、ユーザーさんに見えるような仕組みを作っていくというのが1頁目です。
2頁目の左側になります。2014年度(平成26年度)の楽天競馬における全国の発売状況でございます。売上の19%を北海道在住の方が買っていただいていますが、帯広市在住の方というのは大体3%くらいになります。十勝管内まで広げると大体5%強くらいの方が楽天競馬で買っていただいていますが、残りの95%の方が基本的には、この地域に物理的に来られない方が主に買っていただいております。関東が29%と一番多く、次に大阪を中心とする近畿圏が20%という形になります。基本的には全国で買っていただくということが我々の使命だと考えております。
右側のグラフにありますけども、2013年度(平成25年度)から、このばんえい応援企画というものを開始し、楽天競馬の売り上げのシェアも多くなってきており、そういう意味で徐々に貢献できるようになってきたと考えております。
3頁目は、昨年度の取り組みの結果であります。昨年度のメインの企画はイルミネーションのリニューアルでした。こちらに関しては、地元の専門学校の学生さんのデザインのアイデアをいただきまして、それを投票させていただくという形にしました。7,189名の方から投票いただきまして、その結果が今日リニューアルされるデザインになっております。そちらを含めまして、総額での金額は、大体1,500万円くらいが拠出されたことになります。
4頁目になります。今年度2015年の企画に関しましては、1年目2年目の反省も含め、基本により立ち返りまして、「参加」というテーマを全国的に発信していこうと考えております。楽天は市場も含めましてプラットフォームを提供している会社で、そのプラットフォームを、よりばんえい十勝の為に活用して、より全国の参加者を増やすということを考えております。今年のキャンペーンの中心になるのが、施設整備基金に資金を拠出するということと、『ばんえいアワード』の創設になります。こちらにつきましては5頁目となりますが、佐藤室長お願いします。
<佐藤ばんえい振興室長> 『ばんえいアワード』についてご説明させて頂きます。帯広市としては、ばんえい競馬の運営が農用馬の生産に繋がっていくという思いで、これまでばんえい競馬の運営をさせていただきました。今年度の帯広市独自の取り組みといたしまして、1着から3着までの馬の生産者の方に「生産者賞」というものを支給させていただく取り組みを行います。
それと併せて、いわゆる競馬サークル、馬主、調教師、騎手、厩務員が一体となって盛り上がるといった応援企画を採用いただけないかと楽天競馬さんにご相談をさせていただき、馬、馬主、調教師、騎手といった表彰項目を設けてそれぞれ表彰していくと、その中にあってベストホース、ベストジョッキーについては、ファンの方の投票で決めさせていただくという形にしました。
競馬サークルの皆様のモチベーションが上がることはもとより、ファン投票によって、新たなばんえい競馬の認知度が高まることを期待しております。今回の企画に楽天競馬さんがご賛同して頂き、応援企画として採用いただいたことに感謝申し上げます。以上です。
<木村社長> 主催者様といろいろ話しをさせていただいて、競馬事業における課題を一つ一つ解決していくというのが、楽天の使命だと考えておりますので、継続的に競馬をしていく上でどういうことが出来るのかということで、大きいことを考えるのは難しかったんですけども、少しずつやっていこうと、こういう取り組みになりました。
6頁目になります。ばんえい競馬に参加しやすい仕組み、あるいは貢献が見える仕組みなど、よりばんえい競馬を楽しんでいくためのプラスアルファの仕組みを取り入れていきたいと考えております。具体的には、これから楽天の方で、仕組み作りなども含めたシステム化をしていくところでありますけども、インターネット上で十勝の物産が当たる抽選会みたいなものをやろうと思っているんですが、貢献度合いに応じて当選確率を上げる施策のほか、やはり、このばんえい競馬というものはライブで見て頂き、平地の競馬との違いを感じて頂くことも含めて大事かなと思っておりますので、一定額以上の購入をされた方に関しましては、限定の優待を行うなどの施策をいれていきたいと考えております。その中で、楽天市場や、トラベル、オークションなどの楽天の事業と連携しながら、楽天グループだからできるということをやってきたいと考えております。
7頁目は、本年度の簡単なスケジュールになります。この共同記者会見から、このプロジェクトのスタートという形になります。ここにいる報道の皆様を含めた、皆さんで全員参加型のばんえい十勝というものを盛り上げていく所存でございます。本日はありがとうございます。
報道機関との質疑応答要旨
<報道>『ばんえいアワード』は、本日から来年の最終日までの期間、通年のトータルの成績についての表彰ということでしょうか。
<佐藤ばんえい振興室長>はい、そうです。
<報道>ベストジョッキー、ベストホースをファン投票で選定するとのことですが、新たに投票する仕組みを作ってインターネットで投票するという形になるんですか。来年の1月頃とか、時期はまだ決まっていないのですか。
<楽天新名取締役>時期については今後ご相談になるんですが、だいたい1月くらい、年明けくらいからファン投票の特設サイトを設けるという形で進められたらということです。
<報道>シーズン終盤ってことですね。
<楽天新名取締役>はい、そうです。
<報道>楽天競馬さんで馬券を買える競馬場で、ベストジョッキー、ベストホースというようなファン投票で人気投票するというような仕組みを持った他の競馬場さんはあるんですか。
<木村社長>単独でやるというのはないです。
<報道>楽天競馬さんの中でも初めてということですか。
<木村社長>そうですね、単独でやるのは。通常、各主催者様がそのレースの出走馬を選び、それに対して我々だったり、他のサイトさんも含めて行うというのはあると思います。今回のように帯広市さんが主催するばんえいアワードの中に、ファン投票の仕組みを提供して行うというのは初めてとなります。
<報道>市長に伺います。昨年度の発売金額が単独開催最高の130億円ということだったが、今年度こうした支援を受けて、どういった目標を掲げるのか伺います。
<市長>今せっかく立ち上がりつつありますので、しっかりとその基調を残していけるようにしたいと思っております。具体的な数字は決めておりませんけれども、継続してこの競馬をやっていくために、出来ることは何かということを、皆で知恵を出しながらやってまいりました。そこに景気も含めて色んな意味でフォローの風も吹いているのではないかと認識しておりますので、今やっておかなければないことを皆で考え、しっかりとやっていかなければならないと考えているところです。
<報道>目標としては、昨年度を上回るという意気込みでよいでしょうか。
<佐藤室長>意気込みとしてはそうです。
<報道>今年度イベントとかに拠出するお金は今年度の売り上げから出すということでいいですね。昨年度の1,520万円も、昨年度シーズンの販売の中から出したということでしょうか。
<木村社長>それに関しましては、ユーザー様の利用者による積み立てのものと、楽天競馬の独自のもの、いわゆる協賛みたいなものを足し上げたものです。昨年度のユーザー様の積立額は868万円でした。これに加えて大体700万円くらいを楽天が独自で拠出しています。今年度はだいたい950万円強くらいを目標に積み立てていきたいと考えております。
<報道>ユーザーの積み立てとは
<木村社長>ユーザーさんが馬券を買った金額に対して0.3%分を自動的にためているんですね。それによって参加してもらってることを伝えるようにしているんですけども、1年目2年目含めてですが、まだまだだなって感じていますので、より参加していただいた、貢献していただいたというものを感じていただける仕組みというものを入れたいと考えて支援に盛り込ませております。
<記者>今年度は950万ですか。
<木村社長>積立金額は950万円強くらいを目標としていきたいと考えております。
<記者>積み立てとは別に楽天競馬の方でも拠出するということですか。
<木村社長>そうですね、協賛レースですとかイベントなどにおける拠出は別にあります。
<記者>今年度の全体の拠出金はどのくらいになるのですか。
<木村社長>1,500〜1,600万円くらいの金額になるかもしれないです。
<記者>イルミネーションのリニューアルで750万円拠出したとのことですが、イルミネーション全体に掛かる費用どのくらいかかっているんですか。
<佐藤室長>おおむね1,300万円くらいです。
写真撮影後終了
以上
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