振り返る帯広 第5回「開拓100年以降の帯広市」
開拓130年市制施行80年を迎え、連載で帯広の歴史を振り返ります。
都市部の活性化
昭和51年の刑務所移転に伴う跡地の再開発などにより、市街地は南西部に急速に拡大。鉄道以南の人口の増加に伴い、鉄道により分断された市街地の一体開発や、交通渋滞の解消が課題となってきました。
長年にわたる官民一体の行動が実を結んだ鉄道高架事業に併せて、駅周辺の「都市の顔づくり事業」が進められ、文化ホール、とかちプラザ、図書館の整備などにより、南北一体となった現在の街並みが形成されました。
こうした都市の基盤整備などにより、十勝の中心都市にふさわしい、にぎわいと活力のある都心部がつくられ、地域の活性化に大きく貢献していくことになります。
健康スポーツ都市
昭和63年にスポーツを通じて躍動する豊かなまちを目指して、「健康スポーツ都市」を宣言し、帯広の森運動公園内に各種スポーツ施設を次々と整備してきました。
平成21年には、国内で2例目となる屋内スピードスケート場(明治北海道十勝オーバル)が完成し、ワールドカップなどの国際大会が開催され、「スケート王国・十勝」を、世界に発信しています。
環境モデル都市
市民参加による「帯広の森」づくりや、資源リサイクルなど、自然と共生するまちづくりを進めています。
平成9年には、「環境基本条例」を制定し、環境自治体としての先駆的な取り組みを行ってきました。
平成20年には国から「環境モデル都市」の指定を受け、低炭素社会の実現を目指し、市民との協働によるさまざまな取り組みを進めています。
発展を続ける十勝・帯広
十勝全体で、さまざまな分野における連携した取り組みの推進を目指して、平成23年に管内全町村と定住自立圏協定を締結し、共生ビジョンに基づく事業を進めています。さらに同年12月に、国の国際戦略総合特区の指定を受けました。地域の特性や優位性、豊かな食の資源などを生かして、将来に向けた十勝のさらなる発展を目指します。そして、フードバレーとかちを旗印に、オール十勝で一体的な地域づくりを進めていきます。
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