豚流行性下痢(PED)について
特徴と症状
本病は、糞便を介して豚及びいのししが口から感染するウイルス病で、食欲不振、元気消失、激しい下痢や嘔吐などの症状が見られます。育成豚では軟便にとどまり、約1週間程度で回復しますが、10日齢以下の哺乳豚では、脱水症状などにより高い確率で死亡します。そのほか母豚には泌乳量の低下などが見られます。
予防法
糞便に含まれるウイルスを介して伝播するため、人や車両の農場への入場制限や、徹底した消毒などが有効です。そのほか、ワクチンによる予防も効果的です。
豚肉を食べても安全です。
- 人やほかの家畜に感染することはありません。
- 病状を呈している豚の畜肉が市場に出回ることはありません。
※病気の家畜を出荷することは食品衛生法により禁止されています。 - 万が一、感染家畜の肉を摂取しても人体には影響ありません。
PEDに関する感染・対策状況など(国)
農場における防疫対策(石灰散布・消毒)
PEDウイルスは酸やアルカリに弱いことから、以下の対策を行っています。
- 農場入り口の石灰散布
- 消毒マットの設置、踏込消毒槽による念入りな靴底消毒
靴底や車輌のタイヤに付着する可能性のあるPEDウイルスを死滅させるための対策です。
消毒マニュアル
消毒マニュアルは、畜産農家と関係者を対象とした畜舎などの消毒マニュアルとして、帯広市家畜伝染病自衛防疫組合が作成しました。
帯広市内の畜産農家にDVDを配布しているほか、希望者への貸し出しを行っています。
畜舎消毒マニュアルの詳細は下記をご覧ください。
市民の皆さまへのお願い「PEDを発生させないために」
畜産農家への不必要な立ち入りはご遠慮ください
PEDウイルスの持ち込みを防ぐため、用事がない場合は、畜産農家の敷地に近づいたり立ち入ることがないようお願いします。
このページに関するご意見・お問い合わせ
農政部農政室農政課畜産係
〒089-1182 帯広市川西町基線61番地 帯広市農業技術センター内
電話:0155-59-2323 ファクス:0155-59-2448
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