エキノコックス症対策について
エキノコックス症の予防と患者の早期発見・早期治療のために対策を行っています。エキノコックス症を正しく理解し、リスクを回避する行動をお願いします。
エキノコックス症とは
エキノコックス症は、キツネや犬などの腸の中で成虫になるエキノコックスという寄生虫の卵が、ふん便と一緒になって排出され、これが人の口から体内に入り、幼虫となって肝臓などを侵す病気です。ヒトからヒトに感染することはありません。
自覚症状について
エキノコックス症は、主に肝臓の病気なので、進行するにつれて肝機能障害に伴う疲れやすさ、上腹部、肝臓あたりの不快感、黄疸などの症状があらわれます。
感染してから自覚症状がでるまでに数年から十数年かかり、気がつかないうちに悪化してしまうことが多い病気です。
予防と対策について
エキノコックスが体内に入った直後は、検査しても感染がわからないので、まずは、予防が第一です。
次のことを心がけましょう。
- 外から帰ったら必ず手を洗うこと。
- キツネに餌付けをしたり、触ったりしないこと。また、キツネの糞を踏んだあとなどは、靴裏を洗うこと。
- キツネが近寄らないよう、生ゴミ等は適正に処理すること。
- 飼い犬が野ネズミを食べないよう、放し飼いにしたり野原や公園で放さないようにすること。また、散歩中に拾い食いをさせないこと。
- 山菜や山の果実等は十分に加熱、もしくはよく水洗いしてから食べること。
- 沢水等のなまの水は飲まないこと。飲む場合は煮沸すること。
エキノコックス症検診について
帯広市では患者の早期発見を目的に、市民を対象に一次検診を実施しています。一次検診で陽性または疑陽性であった方は、二次検診(北海道が実施)を行います。
- 受診できる人…小学校3年生以上の帯広市民で,過去5年以内に受診していない人。
- 検診内容…採血による血清反応検査
- 検診料…300円(小学3年生~中学生は無料)
- 結果通知…約4週間後に本人に郵送で通知します。
- 申し込み…予約は不要です。当日直接検診会場にお越しください。
- 会場…帯広市保健福祉センター2階(帯広市東8条南13丁目1)
【検診日程について】
令和7年度の検診日程は7月上旬に掲載予定です。
(9月~2月に実施予定)
感染予防対策について
市街地でキツネを目撃するという情報が寄せられています。
野生動物であるキツネの捕獲や駆除を行う場合は、「鳥獣保護管理法」による許可が必要であり、むやみに捕獲することはできません。
農作物(家庭菜園など)に被害を与える場合等、箱わなによる駆除も実施しておりますが、キツネが住み着きやすい環境があるかぎり、他のキツネが再度現れるという可能性も十分考えられます。
このため、まずは、キツネやエキノコックスについての正しい知識のもと、キツネを近づけない環境づくりをすることが大切になります。
対策の例
- 大きな音を立てて追い払う。
- 木酢液等キツネが嫌がるものをまく。
- エサとなる残飯や生ゴミ、犬や猫のエサを放置しない。
- ゴミステーションの管理を徹底する。
- 餌付けは絶対に行わない。
関係規定
リーフレット
関連リンク
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するご意見・お問い合わせ
市民福祉部健康保険室健康推進課地域保健係
〒080-0808 帯広市東8条南13丁目1番地 帯広市保健福祉センター内
電話:0155-25-9720 ファクス:0155-25-7445
ご意見・お問い合わせフォーム