平成29年4月21日 市長記者会見

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ページ番号1001178  更新日 2020年12月14日

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とき
4月21日(金曜日)14時00分〜14時25分
ところ
帯広競馬場2階 会議室
出席者
楽天株式会社執行役員・ドリーム事業長
競馬モール株式会社代表取締役社長 木村 様
競馬モール株式会社取締役 新名 様
米沢市長
農政部 ばんえい振興室 佐藤 室長

写真:楽天株式会社との共同記者会見の様子

ばんえい競馬振興に関する帯広市と楽天株式会社の取り組みについて

<市長> 楽天競馬さんには、インターネットでの勝馬投票券の発売を行っていただいています。昨年度の発売額は、対前年度比120.80%の約46億円に達し、ばんえい十勝の売り上げ増に大きく貢献いただきました。
このほか、昨年度は、多くのイベントへのご支援や、競馬場内の施設整備のほか、全開催日のレースにご協賛いただくなど、様々な形で、ばんえい十勝に力強いご支援をいただきました。今年度も、競馬場のイベントへのご支援のほか、生産者賞の新設や、ばんえい競馬に関する専門ブログの開設など、新たな取り組みを企画いただいています。
この楽天競馬さんの応援企画によって、ばんえい競馬の魅力を発信し、全国にファンがさらに広がり、ばんえい十勝単独開催10周年にふさわしい、大きな盛り上がりとなりますことを、心から期待しているところであります。
私からは、以上です。

<木村社長> 2017年も「ばんえい十勝」が滞りなく開催できますことをお喜び申し上げます。そして、米沢市長とともに、4年間のばんえい応援企画の取り組みのご報告と、2017年度の取り組みについご説明をさせていただきますことをうれしく思っています。
では、説明をさせていただきます。主に「別紙」と書かれている資料、および、「お知らせ」帯広市とばんえい競馬で馬券売り上げの一部を地域振興に活用することで合意というリリース文書、この2つでご説明させていただきます。
まずここで簡単に、ばんえい応援企画の振り返りをさせていただきたいと思います。別紙1ページ目でございます。ばんえい競馬の馬券を楽天競馬で購入していただき、その一部を楽天競馬で積み立て、ばんえい競馬の様々な施策に活用していくというのが、「楽天競馬ばんえい応援企画」でございます。馬券を買っていただくことで、ばんえい競馬に参加していただける方を増やして、売り上げを支えていくという仕組みです。2013年から通年企画として実施しており、今年で5年目にあたります。
実績につきましては、2ページ目に記載がございます。今までに、「イルミネーションのリニューアル」や「帯広競馬場内の施設整備」、また「JRAジョッキーDayの開催」、「厩舎への人参・牧草ロールのプレゼント」などをやらせていただいています。昨年度の取り組みにつきましては、3ページ目にございます。4点目の「ばんえいアワード2016」に関しましては、別紙の「お知らせ」と、「ばんえいアワード2016受賞馬・受賞者一覧」をご覧ください。こちらは、2016年の目玉企画であり、ばんえい競馬の優秀な馬や人を表彰しよう、そして、その馬や人を情報発信して全国の方にばんえい競馬を、より知っていただこう、という目的でやらせていただいています。先日、4月9日に滞りなく選定委員会が開催されまして、受賞馬・受賞者を決定させていただきました。来る5月6日13時から、帯広競馬場において、表彰式をやらせていただく予定になっていますので、それについても取り上げていただければ幸いです。その他に、今申し上げた通り、JRAジョッキーDayを実施したり、情報発信の一環として首都圏の大井競馬場などで、ばんえいのイベントをやらせていただき、ばんえい競馬の魅力というものを帯広・十勝管外、主に東京や大阪圏に広めさせていただきました。
2017年の取り組みの前に、主催者である帯広市様と、色々、お話しさせていただきました。ばんえい競馬が単独開催になってから、現在、売り上げはこの10年間でだいぶ回復してきましたが、次なる課題があるのではないかと。やはりレースを作るにあたり、ばん馬の生産頭数、競走馬の新規登録頭数が減っているというものがあり、その点が今後レースを組んでいくうえで、魅力あるレースが組めなくなるという懸念があるというところがございました。もちろん今までも主催者様や関係団体において、この課題に取り組んでこられたと思いますが、今回は、この生産というところにフォーカスをあてて、生産振興のために賞金を出す仕組みを5ページ目でご説明させていただいています。これまでは、左側の収支改善、すなわち売り上げを拡大していくためのエコシステムとして楽天競馬の仕組みを活用したばんえい振興を実施してきました。今年は、同じ仕組みを使いまして、今度は楽天競馬会員の皆様が馬券を購入した一部を活用してばん馬の生産に少し支援が出来ないかと考え、「生産者賞」というものを設定させていただきました。この部分には金銭的な部分はもちろんなのですが、やはり楽天競馬で馬券を買っていただく会員様にも、ばんえい競馬において生産頭数の減少という課題があって、そういったものを含めて支援していただきたいというメッセージを、ファンの皆様の目線で伝えていくということも重要なファクターとして考えています。次の6ページ、そういった部分で、全国の楽天競馬のプラットフォームを利用して、ばんえい競馬に参加していただくのが、今年に引き続いてのテーマになりますが、今申し上げたように、生産の部分に年間を通してフォーカスしていくというところがございます。
前半と後半とおよそ分けさせていただきました。前半に関しましては、8月のJRAジョッキーDayというものを目玉に、そこの部分にフォーカスして楽天競馬会員様に競馬の馬券を買っていただくという形で前半は500万円の積み立て目標をたてています。次に後半は、ばんえい競馬最大のレース「ばんえい記念」が3月に行われますが、この「ばんえい記念」に向けて盛り上げていこうということです。積み立て目標金額は未定になっていますが、我々が想定している今年の売り上げは昨年よりも大きい目標をたてていますので、トータルでは昨年と同額以上に積み立てられるように考えております。
生産者賞の詳細につきましては7ページ目にございます。先ほど申し上げたとおり、微力ながら生産振興に関して支援させていただきます。先ほど市長よりばんえい競馬の帯広単独開催10周年ということでございましたが、楽天競馬も2017年が10周年の記念の年になります。そのため、今年度は全ての古馬の重賞11競走だけでなく、主要な準重賞・特別計37競走にも枠を拡大して、生産者賞を設定させていただきます。
8ページ目が今年の取り組みの2点目です。情報発信をどういう風にやっていくかということも、ばんえい競馬にとって課題の1つと考えています。先ほど申し上げたとおり、JRAインターネット発売をばんえい競馬の場合はしていないというところもございますので、どのように情報を全国に発信していくかというところが常に課題としてはあるのですが、ここにお集りいただいているマスコミ各社様に情報を提供することも、もちろんありますが、現地の細かな生情報をどのように全国のお客様に伝えていくか、ということがあります。ばんえい競馬の売り上げの9割以上は、十勝管内以外の方が買われているという現状がございます。全国の方にどうやって情報提供をしていくかというのが課題でしたので、「ばんブロ」というブログを新たに立ち上げ、情報発信のツールとして活用していきます。実況アナウンサー「ばんスタ」の皆様にご協力いただき、現地の生の情報を全国のファンにできるだけ早いタイミングで提供するということを通じて、現状の利用者はもちろん、新しいばんえい競馬の利用者を開拓していこうと考えています。それに加え、道外イベントをより実施していきたいという風に考えています。サラブレッドの平地競走については競馬ファンの皆様にはご理解いただくのが早いのですが、ばんえい競馬は平地競走とどこがどのように違うのかというのをまだまだ知らない方も多いという課題があります。ファンに来てもらってばん馬を観ていただく、というのは、百聞は一見に如かずで非常に分かりやすい。また、東京圏、大阪圏でのばん馬イベントは家族連れを中心に非常に好評ですので、帯広市様と密接に連携しながら継続してやらせていただきたいと考えています。
9ページ目には、昨年度新設いたしました、ばんえいコインプログラムです。これは非常に簡単に申しますと、楽天競馬会員様に、今までの5年間で、ばんえい競馬を支援してください、というふうに我々が一生懸命に言ってですね、馬券を買っていただいているんですけれども、会員様ご本人がどれぐらいばんえい競馬に貢献したかというのは中々分かりにくかった、という課題がございました。それを分かりやすくし、貢献度を見える化したものが「ばんえいポイント」になっています。昨年はプログラムの仕組みが若干分かりにくい部分もあったという反省も踏まえ、今年はばんえい関連の品物や競馬場に来ないと交換できない物、あるいは、十勝・帯広の魅力を伝えるような地元の特産品を用意し、追加していこうというふうに考えています。貢献についても、この景品に交換するという形だけではなく、もう少し厩舎ですとか、競走馬自体に支援したいというようなユーザーさんのご意見もいただいていますので、ご自分の好きな厩舎ですとか、競走馬に対してなんらかのプレゼントをできるようなプログラムを追加することを予定させていただいています。
最後に10ぺージ目、今年度の一連の流れになります。まとめて説明させていただきますが、生産者賞の設定というのは、通年やらせていただいて、生産振興に関して支援させていただく。又、いま説明しました、ばんえいコインのプログラムに関してですが、我々の会員様がばんえい競馬に対してどれだけ貢献しているかということを分かりやすく提示するため、少しゲーム形式みたいなものを入れた楽しいものにしていきたいと考えています。情報発信に関しましては、ブログも含めて色々な形で情報発信をさせていただきたいと考えており、皆様のご協力も含めて情報を全国に配信していきたいと考えています。本日の会見と同時に開設した楽天競馬ホームページ内のばんえい応援企画特設ページで、楽天競馬会員様に対し、より一層の情報提供をさせていただこうと考えています。以上、説明を終わらせていただきます。

報道機関との質疑応答要旨

<報道>  基本的なことなんですが、古馬というのは何歳からなのでしょうか。

<市>  ばんえい競馬では、古馬は3歳以上です。

<報道>  生産者賞はいつのレースからですか。

<市>  本日のメインレースからです。

<報道>  6ページで、積み立て目標額は昨年以上とのことでしたが、どのくらいを想定していますか。昨年度はどれくらい積み立てましたか。

<木村社長> 2016年度は前半500万円、後半550万円の計1,050万円になりました。今年度の当社全体の売り上げ目標は50億円程度をみていますので、昨年からの成長の分、2016年度を上回る金額になると考えています。

<報道>  米沢市長にお伺いします。生産頭数減少の現状を主催者である帯広市として、どういう認識をお持ちか。さらに、今後どういった対応を考えているかお聞きしたい。

<市長> 先ほど、ご説明をいただいたことと重なりますが、やはり、競馬を楽しんでいただくうえで、商品として一定の競走が行われていく、または一定の組み合せでレースが行われるということが、大変重要なことです。頭数が少なくなってくることで、組み合せですとか、レースとしての魅力が減ってきてしまうため、一定以上の頭数が必要となります。先ほどの資料にありましたように、ずっと頭数が減ってきておりまして、それをどうやって増加していくのか、というのは大変重要な問題であると思っています。これまでの10年間は、とにかく、ばんえい競馬を存続させるために、当面の足元のいろんな課題をひとつずつ越えてきたわけですが、そのなかで、ずっと、この頭数の右肩下がりの課題というのは、ボディブローのようにきいてきたわけです。ここからですね、今回また、楽天競馬さんにご協力いただきながら、生産者にとって、生産のインセンティブといいますか、そういう気持ちを持っていただくために、いろんな施策をこれから打っていかなくてはならないと思っています。
 <市> 取り組みとしては、すでに2歳馬については、地方競馬全国協会、それから、地方競馬全国協会から日本馬事協会を通じて、2歳馬の競走馬の生産について、振興施策はすでに行われています。そして、帯広市としては昨年から、3歳から5歳の限定レースの重賞特別競走について生産者賞を実施させていただいています。それで今回、楽天さんのご提案で、古馬、いわゆる3歳以上の古馬のレース特別競走に、新たに楽天さんのほうから生産者賞を出していただけるということで、重賞競走、特別競走については、生産者賞の対象になります。これらに加えて、私どもとしても主催者として何ができるか。例えば競走馬に対してだけではなく、繁殖牝馬をお持ちの農家さんに対して何か支援が出来ないか、といったことも含めて早急に、検討し、つなげていきたいと思っています。

<木村社長> あともう1点、2016年のばんえいアワードでは生産者に対する表彰部門を設定していないのですが、今年このような生産者賞の取り組みを実施させていただきますので、 2017年度のばんえいアワードに関しましては、選定委員会の皆様と討議のうえ、生産部門の表彰をさせていただくことも検討させていただきたいと考えています。 さきほど市長からありましたとおり、インセンティブもさることながら、生産牧場の名誉に関わる部分を表彰することで生産に対する支援をしていきたいと考えています。

以上

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