平成28年4月22日 市長記者会見

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ページ番号1001181  更新日 2020年12月14日

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とき
4月22日(金曜日)14時45分〜15時15分
ところ
帯広競馬場2階 会議室
出席者
楽天株式会社執行役員・ドリーム事業長
競馬モール株式会社代表取締役社長 木村 様
競馬モール株式会社取締役 新名 様
米沢市長
農政部 ばんえい振興室 佐藤 室長

写真:楽天株式会社との共同記者会見の様子

ばんえい競馬振興に関する帯広市と楽天株式会社の取り組みについて

<市長> 楽天競馬さんには、インターネットでの勝馬投票券の発売を行っていただいています。昨年度の発売額は、前年対比で132.84%、約38億円に達し、ばんえい十勝の売り上げ増に大きく貢献していただきました。
このほか、昨年度もレースや帯広競馬場での様々なイベントへのご協賛のほか、競馬場内の施設整備を実施していただくなど、ばんえい十勝に大変力強いご支援をいただいています。
今年度も、夏の「JRAジョッキーDAY」や、冬の最高峰レース「ばんえい記念」を盛り上げるイベントなどを通じて、競馬関係者とファンが一体となってばんえい十勝に参加し、応援できる企画を実施していただきます。
こうした楽天競馬さんの応援企画を通じて、ばんえい十勝に新たな魅力が生まれ、全国のファンがさらに広がることを大いに期待しています。
10年目を迎えたばんえい十勝が、これまで以上に盛り上がるよう、楽天競馬さんをはじめ、皆さまのご支援をいただきながら取り組んでいきたいと考えています。

<木村社長> 楽天の木村でございます。よろしくお願いいたします。
今年の取り組みの概略について、お話させていただきます。お手元の資料の「お知らせ」および「別紙」をご覧下さい。
この取り組みは今年で4年目。4年連続でやらせていただく企画であります。
2015年度の結果に関しましては、別紙3ページにございますように、合計で1,024万円の拠出をさせていただきました。全国の楽天競馬を通じて馬券を購入していただいた方からこれだけの積立原資が集まったということです。
現在、ふるさと納税とか、クラウドファンディングということが盛んに行なわれていますが、それら同様、馬券を購入することで、このばんえい競馬を支えていくという活動を3年間続けさせていただきました。今年4年目もこの形で貢献していきたいと考えています。
2016年度に関しましては、「お知らせ」4ページに書かせていただいているとおり、全国の皆さまがこの帯広のばんえい競馬を知っていただくという活動をより進めていくために、「ばんえいコイン」という少しゲーム性のあるものを採り入れます。このプログラムを導入することで、全国の方がよりばんえい競馬を楽しんで買っていただけると。ご自身の貢献をホームページ上で把握いただくことができ、このばんえいコインを貯めることによって、十勝の物産などと交換できるというもの。さらに今年度はここ帯広市、ばんえい十勝に来ていただいて、競馬を楽しんでいただける特典を用意していきたいと考えております。
今年のばんえい応援企画第1弾としましては「JRAジョッキーDAY」という夏のイベントを最大のチェックポイントとして、これに向けて、みんなで頑張ってばんえい十勝を推していこうという流れを作っていきたい。
後半に関しましては、「ばんえい記念」に向けてより盛り上げていこうという流れに続けていけれたらと考えております。
ばんえいコインにつきましては、別紙4ページ以降に資料がございます。
楽天としましては、帯広市には馬券を通じて貢献するという形をとっておりますけれども、楽天というプラットフォームを使って、地域を盛り上げていくという活動を全国で頑張っておりますので、是非ともご理解とご支援をいただければと考えております。

<木村社長> 次に、事業の詳細についてご説明いたします。まず別紙2ページに、2015年度の楽天競馬における地域別発売金額比率を載せております。北海道地域が買っていただいて金額が約2割、8割は北海道以外の方が買っていただいていることになります。これはばんえい競馬だけでなく全体的な傾向なのです。
楽天競馬としましては、土台を拡げ固めるという意味で、全国のファンを増やすことがばんえい競馬を支えることになると考え、ばんえい競馬を買っていただける“仲間”を全国に増やす活動をずっとしてきております。現在、ばんえい競馬の発売額の26.7%は楽天競馬による購入です。この数字をもっと大きくして、全国の方に買っていただけるようにしていきたいと考えまして、この応援企画を今年4年目もさせていただくものです。
2016年度に関しましては、別紙の4ページ以降に示させていただいております。先程も説明いたしましたが、この「ばんえいコイン」という仕組みは2015年後半より導入いたしました。ただどちらかというと2015年の後半は実験的にスタートさせたという部分もあり、2016年度から本格的にこの「ばんえいコイン」を楽天競馬会員様、また全国の競馬ファンの皆さまに理解していただき、よりばんえい競馬を買っていただくという動きに繋げていきたいと考えております。
別紙5ページ以降が、「ばんえい応援企画」と呼ばれるものの中身になります。今年度に関しましては、大きく2つの区分けをしておりまして、第1弾は8月22日に予定されております「JRAジョッキーDAY」を最大の告知ポイントとさせていただいて、そこに向けた盛り上げ策を本日より開始いたします。
第2弾としましては、ばんえい十勝にとって最大のレースであります「ばんえい記念」を最大の告知ポイントとし、これに向けて盛り上げようということで、全国の皆さまに馬券を買っていただくためいくつかの企画を入れさせていただいています。6ページ以降で具体的に企画の詳細について説明いたしております。最後のページに年間のスケジュールを入れさせていただいております。
これらの取り組みをユーザー様含め皆さまにわかりやすくお伝えするため、この会見開始の2時45分に楽天競馬ホームページに特設ページもあげさせていただいております。特設ページを随時更新していくことでこの企画の内容や進捗を分かりやすく伝えていくと共に、「ばんえいコイン」のページはご自身の貢献度やランク、獲得コイン枚数が分かるようになっております。こちらでも実施中のイベントやキャンペーンなどを上手く告知していければと考えております。説明は、以上です。

報道機関との質疑応答要旨

<報道> 去年、競馬法違反の事件があって、新たなシーズンを向かえるということで、再発防止ですとか信頼回復に対する市長の決意というのが1つと、 単独開催10年目を向かえることに対する想いですとか、今後の目指す方向性について教えてください。

<市長> 昨年度の競馬法違反後の開幕にあたっての決意についてですが、これまでも繰り返しておりますが、昨年度の事案は、ばんえい競馬の信頼を毀損する行為であり、大変遺憾なことです。この本事案の発生以降、ばんえい競馬関係者一丸となって、3月に再発防止策を策定し、現在、実行に着手しています。世界で唯一のばんえい競馬これを後世に残していけるよう、関係者一丸となって、全力で取り組んで参ります。
単独開催10年目についてですが、10年前、帯広市は馬文化である世界で唯一のばんえい競馬を存続していくんだという決意をしたわけです。その決意を引き継ぎまして、ばんえい競馬を後世に残していくことは、これは市長である私の使命というふうに捉えて、今日まで全力で取り組んできたところです。
この間十勝・帯広の皆さまをはじめ、ばんえい競馬ファン、競馬関係者の皆さまのご協力をいただいて、この10年目を向かえることができたということについては、まず改めて感謝申し上げたいと思います。また一方で、今もご指摘いただいた事案も含めまして、皆さまにご心配をお掛けしてきたこともあったと認識しており、多くのファンの皆さまから色々お言葉をいただきました。まさにその多くのファンの皆さまに支えられて今日があるということも改めて、今10年目というタイミングで認識をしているところです。

いろいろありましたけれども、これまでの歩みをしっかりと10年というこの節目を踏まえて、ばんえい十勝を将来に渡って継続できるよう、 皆さまの御協力をいただきながら、これからも引き続き全力で取り組んで参りたいというふうに考えています。

<報道> ばんえいコインについて、馬券購入金額の0.3%が応援資金になることで良いですか。

<木村社長> 応援資金は応援資金として馬券購入金額の0.3%が積み立てられます。それとは別に、参加する楽天競馬会員様各自の貢献度に応じて設定されるランクに合わせてコインが獲得できるというものです。

<報道> ばんえいコインの貯まり方について、積立額とコイン獲得枚数の計算方法と購入金額のイメージを教えてください。

<木村社長> 基本的には積立金1円の貢献に対してコインが1枚貯まるということをベースにしています。年間の購入金額が多くなるにしたがってランクUPと共にコインの貯まるレートが上がり、より多くのコインが獲得できる仕組みを導入しております。例えば、年間で500円未満の積立額の場合ランクは「オープン級」となり、積立金1円に対してコイン1枚の獲得レートとなりますので、積立金500円相当の馬券購入額は、0.3%で割り返し、およそ166,700円となります。
今までですと、トータルで積み立てがいくらです、またはご自身がいくら買いましたという表示しかなかったのですが、これをコインという形で個々の楽天競馬会員様にも分かりやすい形に変え、更にランク制度を設定してより多く馬券購入すればより多くコインが貯まるようなゲーム的要素を導入しているところが特長です。

<報道> 例えばコイン500枚を貯めるのには、どれぐらいの投資額ですか。

<木村社長> 年間166,700円買っていただけると、コインが500枚貯まります。

<報道> 楽天競馬さんではこのコインの仕組みを他でも実施していますか?

<木村社長> 今のところ実施していません。ばんえい競馬のみです。

<報道> 2015年度の楽天競馬さんの販売額に占めるばんえい競馬の比率は。

<木村社長> 楽天競馬における地方競馬全体の売上額約606億円のうち、ばんえい売上額が約38億円となります。

<報道> その比率は上がってきているのですか。

<木村社長> 全体の対前年度比が+28.4%、ばんえいの対前年度比が+32.8%ですので、比率は上がってきています。

<報道> 絶対額ですか。

<木村社長> 絶対額ももちろん伸びていますけれども、先ほどの比率とともに、楽天競馬でばんえい競馬を購入されるユーザー数が年間約4万人前後です。この中で1万6千人強が新規でばんえい競馬を買っていただいている方です。我々にとってはできるだけ新しい方に買っていただきたいと考えているので、そういった目的はある程度達成できていると考えております。

<報道> 木村社長は今回の競馬法違反の事案はどのように受け止めましたか。

<木村社長> コメントする立場に無いので一般論としての話になってしまいますけれども、ファンや関係者の信頼を裏切る行為が発覚したということに関しましては、大変残念なことというふうに思っております。
内容については帯広市さんが発表した以上の情報を私どもは持っていないので、それ以上のことに関してはわからないです。
あとは、警察当局も含め、法令の範囲の中で我々としてできる協力に関しては当然やらせていただきますし、インターネットにおける馬券発売においても公正競馬の確保というのは当然非常に重要なファクターなので、そこに関してされるであろう監督官庁からの指導等についても適切に対応していきたいと考えております。

<報道> 今回の事案は、そもそも厩舎関係者の購入履歴が残っていたことで発覚したということで、今後、楽天競馬さんとして、帯広市ばんえい振興室と協議しながら購入履歴の開示などのやりとりなどは考えているのですか。

<木村社長> それに関しましては、競馬主催者の帯広市および競馬法を管轄する農林水産省競馬監督課等の指導もあると思いますので、その指針に沿って適切な要請があれば、我々としても法令等に則って適切に対応していくというところに尽きると思います。

<報道> 厩舎関係者のリストとか、住所とか事前に打ち込んでおいて、もしものときにチェックしたりなども考えられますが。

<木村社長> 競馬法ももちろんですが、個人情報保護法などの各種法令も当然同時に守るべき法令となりますので、適切な手法はどこまでの範囲かということに沿って、 必要な対応は当然しなければならないと考えております。

以上

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