ピロリ菌検査と除菌治療に関するQ&A

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ページ番号1010996  更新日 2024年4月9日

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ピロリ菌って何?

 胃の中に生息している細菌です。ピロリ菌は、主に5歳ぐらいまでに口から感染し、胃の中にずっと棲み続けます。長く感染することで胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がん等を起こすことがあります。

 ピロリ菌に感染した人すべてが胃がんになるわけではありませんが、日本で発見される胃がん患者の99%がピロリ菌に感染していることがわかっています。ピロリ菌の除菌治療を行うことで、胃炎や潰瘍を防ぎ、将来的に胃がんも予防できることが期待されます。

ピロリ菌に感染していると自覚症状はある?

 ピロリ菌は感染していても、ほとんどの場合自覚症状がないことから、感染に気づくことが難しいですが、検査を受けることで感染の有無を確認することができます。

生徒から生徒に感染しないの?

 ピロリ菌は胃酸分泌力や免疫力が弱い、5歳くらいまでに家庭の中で感染するといわれています(「子どもへの食事の口移し」や「親と子が同じお皿での会食」など)。小学生になる頃には抵抗力がつき、生徒同士の感染はないと考えられています。

なぜ中学生を対象に検査をするの?

 ピロリ菌の感染期間が長くなるほど、胃潰瘍や胃がんなど胃の病気が発生しやすくなります。

 ピロリ菌に感染して間もない中学生の場合、成人とは異なり胃粘膜の萎縮が進行していないと考えられ、早期の段階で内服薬による除菌治療を行うことで、胃がん予防効果がより確実になると考えられています。

 高校生以上の方が医療保険でピロリ菌検査をするためには、胃炎があり、胃がんがないことを確認するため内視鏡検査(胃カメラ)を必要とします。しかし、中学生では胃がんの報告がほとんどないため、胃カメラによる検査を必要とせず、負担が少ない検査となります。

 また、家族内での感染が多くみられることから、若い世代のピロリ菌感染を絶つことで次の世代への感染を予防することができ、感染の連鎖を断ち切ることが期待されます。

 お子さんにピロリ菌が見つかった場合、保護者も感染している可能性が高いため、保護者の方もピロリ菌検査や胃がん検診の受診をお勧めします。

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市民福祉部健康保険室健康推進課健康づくり係
〒080-0808 帯広市東8条南13丁目1番地 帯広市保健福祉センター内
電話:0155-25-9721、0155-25-9722 ファクス:0155-25-7445
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