ZOOレター 平成27年度

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ページ番号1006466  更新日 2020年12月14日

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力強く成長中!ライオンの「ヤマト」 広報おびひろ平成28年3月号

写真:ライオン

ヤマトは、平成25年に釧路市動物園で生まれ、平成26年4月に来園しました。来園当時はまだ1歳、人間でいえば4歳か5歳ぐらい。体は今よりもずっと小さく、オスライオンの特徴であるたてがみはまだ生えていませんでした。放飼場でおもちゃのボールを転がし、じゃれ回って遊ぶしぐさは、まるでかわいらしい子猫のようでもありました。
今年3歳になるヤマトは、人間でいえば小学校高学年から中学生ぐらい。体は大きくなり、立派なたてがみが生えそろい、目つきが鋭くなりました。今では、ボールで遊ぶときは飛びかかったり押さえつけたりかみついたりと、遊び方も豪快です。かわいさやあどけなさはなくなり、猛獣らしい迫力を感じ取ることができます。百獣の王の威厳が漂うヤマトに会いに来てみてはいかがでしょうか。

ライオン

性別
オス
生年月日
平成25年7月26日
好きな食べ物
お肉
性格
好奇心旺盛

飼育担当 冨川 創平

純白の大家族 広報おびひろ平成28年2月号

写真:クジャクバト
ボーボー4号を探してみよう

おびひろ動物園で一番の大家族はハト舎に暮らしているクジャクバトです。白い羽毛で覆われている体に赤い足、白い尾羽がクジャクのように広がっているのが特徴です。お客さんからは、「全部で何羽いるの?」とよく質問されます。その場では答えていますが、ここでは答えを書きません。動物園に来たときに数えてみてください。たくさん暮らしているので、お客さん一人ひとり違った答えがでてきます。
大家族の中には、足にも羽が生えているハトがいます。名前は「ボーボー4号」です。足の羽がぼうぼうに生えているからという理由で名付けられました。1号から始まったボーボーは今では4号まで受け継がれています。なぜ足から羽が生えてくるのか、詳しい理由は分かりませんが、貴重なハトなのかもしれません。
動物園でクジャクバトを見るときは、数を数えたり、ボーボー4号を探したりすると楽しいですよ。

クジャクバト

出生地
おびひろ動物園
好きなこと
飼育員にふんを落とすこと

飼育担当 小澤 惇稀

人が大好き「じょいのすけ」 広報おびひろ平成27年12月号

写真:アカカンガルー
だんだん力強くなっています

動物園には、15頭のカンガルーが暮らしています。その中に、今春から群れに仲間入りした「じょいのすけ」がいます。
じょいのすけは、まだ袋の中にいる時に母親を亡くしたため、飼育員に育てられました。当初は体が弱く、尻尾の骨が折れたり、突然倒れて危篤状態になったりと飼育員を心配させましたが、今ではどのカンガルーよりも元気に走り回っています。
好奇心旺盛で人間が大好きな彼は、飼育員が来ると後ろをずっとついてきます。しまいには抱き付いたり、かばんや衣服をかんだり、腕や体に絡み付いて離れないことも。私はそんな人懐っこいじょいのすけが、かわいくて仕方ありません。しかし、たまにしがみついてキックをしてきます。彼にとっては遊びのつもりでしょうが、成長とともに力が強くなっていて、今ではとても痛いです。もう少し大人になったら、さすがに遊んであげられないかもしれないと思うと寂しい限りです。
オスにしてはまだ小さい体ですが、いつか群れのリーダー的存在になってほしいと願っています。

アカカンガルー

性別
オス
生年月日
2014年7月4日
(母親の袋から顔を出した日を誕生日としています)
好きな食べ物
ニンジン、リンゴ
性格
人懐っこい、好奇心旺盛

飼育担当 河瀬 浩章

母親になる日はいつ?サルの「笑子」 広報おびひろ平成27年11月号

写真:ニホンザル
苦難に負けずに頑張ります

ニホンザルの笑子は、独り立ちする前の2歳の時に母親を亡くしました。母親が生きていれば群れのルールを教わりますが、それを知らない笑子は、リーダーザルから何度も制裁を受けて負傷しました。そのたびに獣医の治療を受け、飼育係の中では心配が尽きない女の子でした。
そんな笑子も5歳。「からだが小さいから母親になるのはもう少し先かなぁ」と思っていたのですが、春からお腹が大きくなりはじめました。なんと赤ちゃんができたのです。5月末に無事出産し、母子ともに元気そうでしたが、母乳の出が悪かったようで、数日後、残念ながら赤ちゃんは亡くなりました。
これまで苦難を乗り越えてきた笑子。赤ちゃんとの悲しい別れを乗り越え、立派な母親になって、元気な赤ちゃんとのツーショットを見せてくれることを願っています。

ニホンザル

性別
メス
生年月日
2010年7月5日
好きな食べ物
リンゴ、バナナなど
性格
臆病者かと思えば大らかなところもある

飼育担当 吉田 和重

意外な穴場!カメ舎のクサガメ組 広報おびひろ平成27年10月号

写真:クサガメ
カメタワーの建設途中?

近頃、外来種のカメが日本の生態系に悪影響を及ぼしていることが話題になっていますが、カメ舎で飼育しているのは在来種のクサガメです。現在、大きいクサガメ1匹と小さいクサガメ3匹が暮らしています。大きさが違うので、大人と子どもに思われがちなのですが、実はみんな推定8歳以上で大人です。クサガメは性別によって大きさが異なり、メスの方が大型になるため、一番大きいカメがメスです。他の3匹は産卵もしていないので、おそらくオスです。
みんな甲羅干しが大好きで、ライトのあたる石がお気に入りスポット。時には4匹が重なってカメタワーが出現します。毎日広いプールで泳いだり、餌に向かって一目散に寄ってくる姿を見ていると、気持ちよさそうだなとか、嬉しそうだなとか、カメの気持ちが分かるような気がしてきます。冬は冬眠してしまうので、ぜひ夏期開園期間の11月3日(祝日)までに会いに来てくださいね。

クサガメ

好きな食べ物
好きなこと
日光浴

飼育担当 小林 紗央梨

渡り廊下で寝る!?エゾリスの「ミッキー」 広報おびひろ平成27年9月号

写真:エゾリス
マイペースに暮らしています

エゾリスのミッキーは、園内東側「どんぐりのいえ」の横にあるリス小屋で6匹の大人のリスと暮らしています。今年の5月に生まれたばかりで、まだ小さい子どものリスです。
リスは俊敏に動くイメージがありますが、子どものうちは素早く動けません。ミッキーの大好きなヒマワリの種やリンゴをもらっても、大人のリスに食べられてしまいます。しかし本人は気にしていない様子で、大人のリスが手をつけていない松の実やサツマイモを黙々と食べて少しずつ大きくなっています。
普段は巣箱の中で過ごすことが多いミッキーですが、2つあるリス小屋をつなぐ渡り廊下で、手足を伸ばしうつ伏せで寝ている姿をたまに見かけます。おそらく日なたぼっこをしているうちにウトウトしてそのまま寝てしまうのでしょう。動物園に来たら、観察してみてください。渡り廊下で寝ているミッキーを見られるかもしれません。

エゾリス

性別
メス
生年月日
2015年5月8日(推定)
好きな食べ物
ヒマワリの種、リンゴ、サツマイモ
性格
おっとり、のんびり

飼育担当 曽根 誠

けなげに歩くカナダガンの「ナツ」 広報おびひろ平成27年8月号

写真:カナダガン
このリングで私を見つけてね

正門から入って左手、植村直己記念館前にあるガンカモ舎で、4羽のカナダガンが暮らしています。
4羽を見分けるため、足にリングを付けています。左足に白は水浴びが大好きな「ハル」、右足に赤は人懐っこい「アキ」、青と緑はやんちゃな「フユ」、左足に赤を付けているのが写真の「ナツ」です。ナツは生まれつき右足のヒレが裂けているため、うまく歩けません。ヨタヨタしながらもけなげに歩く姿を見ると、応援したくなります。餌場にたどり着くのはいつも最後ですが、大好きな食パンを見つけると一生懸命走って近づいてきます。
足のリングに注目して4羽をじっくり観察してみると、彼らの関係性が見えたり意外な発見があって面白いかもしれません。これからも4羽仲良くのんびり暮らしてほしいと願っています。

カナダガン

性別
メス
生年月日
不明
好きな食べ物
カモ用ペレット、食パン、キャベツ

飼育担当 石山 絵理花

お嫁さん募集中!アカコンゴウインコの「パセリ」 広報おびひろ平成27年7月号

写真:アカコンゴウインコ
赤・黄・青色の羽が美しいパセリ

アカコンゴウインコのパセリは、正門広場の止まり木で、来園者の皆さんをお出迎えする仕事をしています。
コンゴウインコは、野生では大きな群れを形成し、夫婦どちらかが死ぬまで連れ添う習性があります。パセリはおととし奥さんに先立たれ、それからは一羽暮らしの寂しい日々を過ごしてきました。そんな彼が近頃、担当飼育員を新しいパートナーに認定したようです。
飼育員はコンゴウインコ以外の動物たちの世話もあるので、どうしてもパセリのそばを離れなくてはならない時もあります。するとパセリは「ちょっと!僕をおいてどこに行くの!」と言わんばかりに、ギャーギャーと大声で鳴いて自分の存在をアピール。そして飼育員が戻ってくると、ご機嫌で求愛ダンスを踊ります。
パセリが正門広場で鳴いていたら、きっと担当飼育員が少し離れたところにいます。ちょっと騒がしい声ですが、寂しがり屋のパセリのことを、どうか大目に見てあげてくださいね。

アカコンゴウインコ

性別
オス
生年月日
平成11年2月21日
好きな食べ物
ブドウ、ピーナッツ
性格
人見知り、気分屋、寂しがり屋

飼育担当 森谷 有紗

実は仲良し?!ヒツジの「モカ」と「わた」 広報おびひろ平成27年6月号

写真:ヒツジ(サフォーク×チェビオット)
すまし顔のヒツジたち

今年のえとは未。園内東側「ちびっこふぁーむ」の隣に、2頭のメスのヒツジがいます。
黒い顔が「モカ」、白っぽい顔が「わた」です。2頭とも5歳で、同じ品種ですが、性格は正反対。モカは警戒心が強く、とても臆病な性格ですが、わたにはとても強気で、頭突きをしたり、餌を独り占めしたりします。一方、わたはのんびり屋で、モカの頭突きにも動じません。とても好奇心旺盛で、些細なことにもすぐに興味を示して確認しようと行動します。モカは、わたの行動が気になるのか、後に続いて確認しにくるといった具合で、2頭はナイスコンビのようです。
初夏には1年かけて蓄えた毛を刈られ、そこからだんだん羊毛が伸びていく様子が見られます。ぜひ、ヒツジたちに会いにきてください。

ヒツジ(サフォーク×チェビオット)

性別
どちらもメス
生年月日
わた・平成22年5月11日、モカ・5月6日
好きな食べ物
柔らかい草・配合飼料・ニンジン

飼育担当 山崎 美歌

小心者のオオタカ「サツコ」 広報おびひろ平成27年5月号

写真:オオタカ
白い眉の模様がりりしいサツコ

ワシ・タカ舎では、管内各地で保護されたワシやタカを飼育しています。
オオタカのサツコも中札内村でけがをして動けなくなっているところを保護され動物園にやってきた鳥です。獣医師の処置で体力は回復しましたが、翼を自由に動かせなくなったため、自然に帰すことは出来ません。
性格が小心者のためか、飼育員が近づくと、怖がって暴れてしまうので、普段から適度な距離を保って接しています。大好きな牛肉がそばにあっても、辺りをキョロキョロと見渡して、安全を確かめてから食べに来る念の入れようです。
春から夏にかけては、鳥の保護される事例が1年のうちで最も多くなる時期です。今年もまた傷ついた鳥が持ち込まれると思いますが、そんな鳥が少しでも減ることを願ってやみません。

オオタカ

性別
メス
来園日
平成21年9月12日
好きな食べ物
牛肉

飼育担当 神山 直人

たくましく育つメープル 広報おびひろ平成27年4月号

写真:アミメキリン
親子で並ぶムサシ、リボン、メープル
(左から)

キリンのメープルは、平成26年9月21日の早朝に父ムサシと母リボンの次男坊として生まれました。
キリンの子どもの成長は早く、身長が1日に0.3センチ伸びるといわれています。1カ月で10センチぐらいも伸びることになり、あっという間に大きくなります。
メープルも生まれた時の身長は190センチでしたが、6カ月たった今は250センチを超えています。
放飼場では、キリンの親子にシマウマのシャンティーが加わり4頭で生活しています。
まだまだお母さんに甘えたいメープルですが、時にはシャンティーがリボンとメープルの間に入って邪魔をしたり、ムサシがリボンを独り占めしようとメープルを追い払ったりと、いろいろなことが起こります。
そういった困難を乗り越えて、一人(キリン)前になっていくメープルの成長を、ぜひ見守ってください。

アミメキリン

名前
メープル
性別
オス
年齢
生後6カ月
出生地
おびひろ動物園
好きなもの
母乳
ムサシ
リボン

飼育展示係 井上 文男

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