ZOOレター 平成29年度

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ページ番号1006464  更新日 2020年12月14日

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怖がりなので静かに見守ってね「アオバト」 広報おびひろ平成30年2月号

写真:アオバト

おびひろ動物園の鳥類舎では、けがなどの理由で保護された野鳥を飼育しています。
平成28年6月に網走管内で負傷していたところを保護された「アオバト」も、その一羽です。
初めは人が見ていない時にしか餌を食べず、人が近づくと翼で攻撃してくるなど神経質な一面を見せていましたが、最近は、飼育員の前で好物のバナナを食べたり、「アオー、アオー」と鳴いたりします。翼にけがの後遺症があって飛べないため、いつもお気に入りの枝の上にちょこんと座っていて、その姿はとても愛らしいです。
鮮やかな色の体と特徴的な鳴き声を持ちながらも、その警戒心の強さから、野生では観察することが難しいアオバトですが、鳥類舎では間近で観察することができます。驚かせないよう静かに見守ってくださいね。

出生地
網走管内(推定)
保護日
平成28年6月
性格
臆病、慎重
好物
バナナ

飼育担当 森谷 有紗

いつも寄り添う「ペリ」と「カン」 広報おびひろ平成29年11月号

写真:モモイロペリカン
「ペリ」(左)と「カン」(右)

動物園には、2羽のモモイロペリカンがいます。後頭部に長く伸びた冠羽をなびかせているのが雄の「ペリ」、体が大きく、つぶらな瞳がかわいらしいのが雌の「カン」です。
カンはいつも元気いっぱいで、飼育員を見かけると餌の魚を欲しがって一目散に走ってきます。好奇心旺盛な性格で、飼育員が獣舎の掃除を始めると、ブラシやホースをかじって遊び道具にしてしまうほどです。
一方、ペリは穏やかな性格で、座ってじっとしていることが多く、カンに魚を横取りされたり、つつかれたりしても怒る様子はありません。一見、ペリがいじめられているようにも見えるかもしれませんが、カンはペリが大好きで、いつもそばに寄り添い、ペリの後をついていきます。ペリとカンの仲良しコンビは、来園者の皆さんに愛嬌のある姿を見せてくれることでしょう。

モモイロペリカン

来園日
ペリ平成2年11月4日
カン平成15年4月25日
好きな食べ物
ホッケ
性格
ペリ・のんびり
カン・好奇心旺盛

飼育担当 石山 絵理花

マンドリルのキーボー 広報おびひろ平成29年9月号

写真:マンドリル

おびひろ動物園には「キーボー」(13歳・雄)と 「サラサ」(10歳・雌)、2頭のマンドリルがいます。
サラサはキーボーとの繁殖のために2015年に日本モンキーセンターから嫁入りしました。しかし、サラサは発情期に交尾を誘うサインを出しますが、現在までに、まだ繁殖行動に至っていません。キーボーは、母親が子育てできず、人工哺育で育ったため、幼少期に他のマンドリルと触れ合う機会がありませんでした。そのため、雌に対してどう接していいのか分からないのでしょう。それでも最近のキーボーは、サラサのお尻のにおいを嗅ぐなど興味のあるそぶりを見せることもあり、少しずつ繁殖行動に向けて進展しているように思います。あともう一歩がなかなか踏み出せないキーボーですが、立派なお父さんになれる日が来るまで、温かく見守ってください。

マンドリル

出生地
釧路市動物園
生年月日
平成16年3月25日
好きなこと
おもちゃ遊び

飼育担当 牧野 桂樹

てんしんらんまん☆ポコリン 広報おびひろ平成29年7月号

写真:ミニチュアホース

おびひろ動物園には3頭のミニチュアホースの家族がいます。お父さんのポーリーと、お母さんのモコ、そしてその娘のポコリン。
ポコリンは、平成23年におびひろ動物園で生まれました。両親と比べると、少しお顔が大きいですが、一番脚が長く、スタイルが良い娘です。今年で6歳になりますが、てんしんらんまんで、まだまだ甘えん坊。小さいときから飼育員が世話をしていたため、飼育員のことが大好きで、姿を見せるとかまってほしくてしょうがない様子です。飼育員がそばにいると、背後から手を甘がみし、「追いかけてきてごらん」と言わんばかりに駆け足で逃げていきます。
好きなことは、お母さんと走り回ったり、ゴロゴロと寝転がったりすることです。夕方になってもたまに寝室に戻らず、わがままな面もありますが、ニンジンを見せると駆け足で戻ってくる姿もかわいいです。
そんなポコリンは、園内を飼育員とお散歩することがあります。お散歩しているときは、地面に生えている草を食べることに夢中です。脅かさないようにやさしく触れてくださいね。

ミニチュアホース

出生地
帯広市(おびひろ動物園)
性別
メス
生年月日
平成23年7月4日
性格
無邪気、わがまま
好きな食べ物
ニンジン

飼育担当 片桐 奈月

穴を掘って遊ぶのが大好き「北斗」 広報おびひろ平成29年5月号

写真:キタキツネ
鳴き声も聞きにきてね

キタキツネの「北斗」は上士幌町で保護され、平成21年の春に動物園にやってきました。警戒心が強く、来園者の前ではおびえて獣舎の奥に隠れていますが、来園者がいない時は、餌を欲しがって飼育員に近寄ってきます。
北斗を観察していると、平日の朝や夕方など、来園者があまりいない時間帯に鳴き声を聞くことができます。「コンコン」ではなくて「キャンキャン」と小型犬のような鳴き声です。来園者が少なくなる夕方に、影からそっとのぞいてみてください。鳴いている姿が見られるかもしれません。
野生のキツネは行動範囲が広く、7キロくらいといわれています。動物園ではとても狭い空間で暮らしているので、少しでもストレスがたまらないように床に砂を入れて穴掘りができるようにしたり、骨付き肉をあげたりしています。骨付き肉をあげるとうれしそうにほえながら、穴を掘って埋めて、掘り出してまた埋めて遊んでいます。

キタキツネ

性別
オス
生まれた年
平成21年
好きな食べ物
牛肉、鶏肉

飼育担当 高橋 豊

君の名は? 広報おびひろ平成29年4月号

写真:チゴハヤブサ
自然に帰るための訓練を頑張ります

昨年の夏、音更町で一羽のチゴハヤブサが保護され、動物園にやってきました。まだ羽根が生えそろっていない幼い鳥です。体に大きなけがはありませんでしたが、翼の羽根の一部が折れていました。この状態では本来の飛行能力が発揮できません。加えて、まだ自然界での狩りの経験がないため、このまま自然に帰しても、自分で狩りをして生きていくことはできないでしょう。今後は、折れてしまった羽根がきれいに生え変わるのを待ち、猛禽類を調教する技術を応用した実践的な狩りの練習や、飛行に必要な体力をつける訓練を行ってから自然に帰したいと考えています。
実はこのチゴハヤブサには、名前を付けていません。いずれ自然に帰す予定なので、自然界で生きていくために、あまり人間には慣れさせたくないのです。園内で訓練中のチゴハヤブサを見かけたら、そっと見守ってもらえたらと思います。

チゴハヤブサ

性別
メス
生年月日
平成28年
好きな食べ物
ヒヨコ、昆虫

飼育担当 神山 直人

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生涯学習部生涯学習文化室動物園管理係
〒080-0846 帯広市緑ヶ丘2番地
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