動物園日記 2025年(令和7年)
12月
12月6日 東エリア屋内休憩施設「キッズーラウンジ」と新キリン館のオープニングセレモニーを行いました

12月6日(土曜日)に、東エリア屋内休憩施設「キッズーラウンジ」ならびに新キリン館屋内展示室のオープンにあたり、セレモニーを執り行いました。
セレモニーでは、施設名称の命名者や施設整備にご協力いただいた方に、記念品や感謝状を贈呈するとともに、テープカットを行いました。

中央、「キッズーラウンジ」の命名者芦田さんとその保護者様
その左、キッズーラウンジ内の玩具やラグマットを寄付いただいた、手前株式会社ケイセイ 髙桑社長と、その後ろ同板垣常務、佐藤次長
右端手前、キッズーラウンジ内のカウンターテーブルを寄付いただいた北海道帯広工業高等学校大西校長と、その後ろ同和田教諭
その左、同生徒代表本迫さんと生徒のみなさま


「キッズーラウンジ」の名称は、セレモニー時に初めてお披露目しました。

キリン館は、屋内展示エリアのオープンに合わせてオープニングセレモニーを行ったものです。
それぞれセレモニー終了後に、キッズーラウンジとキリン館屋内展示室の見学を行いました。




12月5日 新施設が2か所オープンします
12月6日(土曜日)の冬期開園初日から新施設がオープンします。
・東エリア屋内休憩施設
ワシタカ舎と東エリアトイレの間、キリン館の近くに、子育て世代向けの屋内休憩施設がオープンします。
乳幼児や小学校低学年向けの遊び場のほか、飲食可能なスペースや、おむつ替え、授乳のためのスペースが備え付けられています。


・新キリン館
2024年8月に完成し、屋外観覧通路はすでに来園者のみなさまにご利用いただいておりましたが、屋内展示室はキリンの引っ越しに時間を要していたため、まだオープンできておりませんでした。
冬期開園から屋内展示室がオープンし、1階からはキリンを足元から見上げるように、2階からはキリンと同じ目線の高さで、いずれもガラス越しに観覧いただけます。



どちらも、冬の寒い時期にも快適に過ごせる施設です。
東エリアの新施設に、ぜひ足をお運びください。
たくさんのご来園、心よりお待ちしております。
なお、12月6日(土曜日)は新施設のオープニングセレモニーがあり、いずれの施設もセレモニー終了後から、来園者のみなさまにご利用いただける予定です。
- 東エリア屋内休憩施設:11時30分頃
- 新キリン館屋内展示室:11時45分頃
※セレモニーの進行により、多少前後することが予想されます。
12月4日 ばん馬が仲間入りしました

11月26日(水曜日)に、ばん馬の「雪姫(ゆきひめ)」が新たに仲間入りしました。
馬ふれあい舎で、ばん馬のムホウマツゴロウ、どさんこの玉(タマ)と吉(ヨシ)と無事合流し、一緒に過ごしています。
雪姫は、ばんえい競馬の競走馬を目指してトレーニングをしていましたが、
おとなしい性格や均整の取れた体格から動物園での活躍が期待され、
縁あっておびひろ動物園にやってきました。
愛称:雪姫(ゆきひめ) ※競走馬名は「イワキクイン」
性別:メス
年齢:2歳(2023年2月25日生まれ)
毛色:鹿毛
これにより、おびひろ動物園のばん馬は2頭となります。
11月
11月19日 コモンリスザルの「チビ」が死亡しました

コモンリスザルの「チビ」(オス・14歳)が2025年11月19日(水曜日)に死亡しました。
11月上旬から徐々に体重の減少や活力の低下が見られ、治療を行っておりました。
11月18日に食欲がなく止まり木に上ることも難しくなったため室内での隔離や保温などの処置をしましたが、11月19日の18時45分ごろに死亡を確認しました。
これまでの経過と解剖の結果から肝障害や循環器不全、敗血症を疑う所見が認められました。
チビは2018年7月に負った後ろ足指の外傷をきっかけに足指の自傷を繰り返してしまい、両足の指を8本欠損しました。
足を保護するために2019年4月ごろから手作りのスポンジ製のくつを履き、群れの中で変わらず日常生活が送れるよう飼育管理を続けてきました。その様子から群れの中でも特に見つけやすく、たくさんの方に応援の声を頂いておりました。
チビは足が不自由でも気遅れることなく、給餌の際には真っ先に寄ってきて好きな餌を選び、仲間とともに穏やかに過ごしていました。
これまで温かく見守り、応援していただき感謝申し上げます。ありがとうございました。
これにより、コモンリスザルの展示は8頭になります。
「チビ」について
2011年7月24日生まれ、オス
コモンリスザルの寿命は飼育下で15~20年です。
11月14日 どさんこ(北海道和種)が仲間入りしました

11月4日(火曜日)に、新たにどさんこ(北海道和種)2頭が仲間入りしました。
馬ふれあい舎に入り、先に飼育していたばん馬の「ムホウマツゴロウ」と合流しています。
2頭とも落ち着いており、最初はムホウマツゴロウの方が興奮する様子が見られましたが、今では3頭一緒に穏やかに餌を食べる様子が見られています。
左:玉(タマ)(セン(去勢オス)・3歳)
兄貴分としてヨシを引き連れて歩いています。
栗粕毛(くりかすげ)で、お尻が少し白っぽい。
右:吉(ヨシ)(セン(去勢オス)・2歳)
一日中、一心不乱にエサの干し草を食べています。
体全体が栗毛色。
※吉は和種馬愛好家の吉近利枝様のご厚意によりご寄附いただきました。
12月6日(土曜日)の冬期開園から展示開始となります。
たくさんのご来園をお待ちしております。
10月
10月15日 エゾアカガエル・ニホンカナヘビが仲間入りしました
8月1日から8月31日まで「両生類・爬虫類・昆虫展」で飼育展示していたエゾアカガエル1匹、ニホンカナヘビ4匹が仲間入りしました。
エゾアカガエルは園内採取個体、ニホンカナヘビは企画展開催中にふ化した個体です。性別はいずれも不明です。
10月15日よりヘビカメ舎内クサガメの隣で飼育展示しています。
なお、冬眠するため、夏期開園のみの展示となります。
8月
8月29日 ゴマフアザラシの「カイ」が死亡しました

ゴマフアザラシの「カイ」(オス・32歳)が2025年8月29日(金曜日)に死亡しました。
6月より食欲の低下と削痩が見られたため治療を行っており、一時的に採食量の増加も確認されていました。
しかし、8月28日に体の動きに支障が見られてきたことから、バックヤードでの看護飼育を開始いたしました。
同日夕方には食欲もありましたが、翌8月29日の午前中に死亡を確認しました。
解剖の結果、死因は肝臓の悪性腫瘍によるものと考えられます。
カイは、1993年3月に当園で誕生しました。
食欲旺盛で、給餌の時間には勢いよく上陸し、柵に張り付いて魚を待つ姿が印象的でした。
高齢となり、陸上で休む時間が増えてきていましたが、声をかけると必ずこちらに顔を向けてくれていました。
これまでカイを温かく見守ってくださったみなさまに、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
これにより、ゴマフアザラシの展示は3頭になります。
7月
7月11日 アカカンガルーの「じょいのすけ」が死亡しました

アカカンガルーの「じょいのすけ」(オス・11歳)が2025年7月11日(金曜日)の夜に死亡しました。
7月7日からエサを食べにくそうにする様子が見られたため、治療を行っておりましたが、
7月10日に食欲不振、起立不能となり、7月11日夜に死亡を確認しました。
解剖の結果、死因の特定には至っておりませんが、循環器不全の所見が見られ、病理検査で詳しく調べる予定です。
じょいのすけは、ルーとともに2014年に人工哺育で育ち、人慣れしていた個体でした。
ガイドの際にも、いつの間にか隣にいて、足の間に割り込んできたり、抱きついてきたりと、いろいろな姿を見せてくれました。
じょいのすけのおかげで、楽しくカンガルーについてのガイドをできたと思います。
ルーと並んで、パンチに次ぐ2番目に高齢な個体でした。
これまでじょいのすけをかわいがってくださったみなさまに、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
これにより、アカカンガルーの展示は12頭になります。
7月4日 マンドリルの「サラサ」が死亡しました

マンドリルの「サラサ」(メス・18歳)が2025年7月4日(金曜日)の夜に死亡しました。
2024年5月頃から白内障の影響で、行動、採食が不自由になったため、バックヤードで看護飼育しており、死亡当日まで食欲もあり普段と変わらず過ごしていました。
園内の検査(解剖)では、死因を特定することはできませんでした。詳しくは病理検査で調べる予定です。
サラサは、2015年6月に日本モンキーセンター(愛知)から、おびひろ動物園に仲間入りしました。
とても優しく穏やかな性格で、お客様から差し入れしていただいた大好きなフルーツをおいしそうに食べる姿が印象的でした。
これまで温かく見守ってくださった皆様に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
7月1日 オオワシの「クーナ」の飼育継続について

オオワシの「クーナ」について、当初の予定では1年限りということで仲間入りしていましたが、
予定を変更し、今後もおびひろ動物園で飼育、展示していくこととなりました。
引き続きクーナを温かく見守っていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
4月
4月27日 ばん馬の「トラシゲ」が死亡しました

ばん馬の「トラシゲ」(セン・10才)が2025年4月27日に死亡しました。
前日の夜まで普段と変わらず過ごしていましたが、翌朝7時35分に死亡しているのを確認しました。
帯広畜産大学にて病理解剖を実施したところ、慢性の壊疽性肺炎による多臓器不全の所見がみられました。
トラシゲは、2023年11月8日におびひろ動物園に仲間入りし、ムホウマツゴロウと2頭で仲良く馬ふれあい舎で暮らし、「トラとマツ」として親しまれていました。
性格は、いつもゆったり落ち着いていて、ムホウマツゴロウの兄貴分的な存在で、来園者とのふれあい時にはおとなしく、子供たちにも優しく接していました。
これまでふれあいに来てくださった皆さま、暖かく見守ってくださった皆さまに心から感謝申し上げます。
これによりばん馬の展示は、「ムホウマツゴロウ」1頭になります。
3月
3月17日 ライオン舎に風よけの寄附をいただきました。

ZOOTOMOのWA基金代表の氏夲様より、ライオン舎外放飼場に風よけの寄附をいただきました。
この風よけは、寒さに弱いライオンが冬の間も快適に過ごせるように設置されたもので、着脱式のため暖かい時期には取り外すこともできます。
2月
2月23日 アカカンガルーの「オリーブ」が死亡しました

アカカンガルーの「オリーブ」(オス・3歳)が2025年2月23日に死亡しました。
2月12日に室内で転倒し、一時立ち上がることが難しい状態となりました。
その後治療により起立、歩行できるまで回復しましたが、食欲の低下も見られ、23日に死亡しました。
解剖の結果、転倒による傷の感染や、腸炎などが見られました。
転倒をきっかけに全身状態が悪化したものと考えられます。
オリーブは穏やかでマイペース。そんな性格が顔つきにもよく表れており、顔を見ているだけで癒されるような個体でした。
他個体に比べると体が小さいのでケンカには消極的でしたが、最近では3頭でケンカをするなど活動的な姿を見せてくれていました。
転倒してからの12日間、辛抱強く治療を頑張ってくれました。
今まであたたかく見守ってくださった皆さまに心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
これによりアカカンガルーの展示は12頭になります。
1月
1月24日 労働奉仕に対する感謝状贈呈式を行いました。

萩原建設工業株式会社様より、帯広開発建設部から受注した河川工事に伴い生じた、本来廃棄処分となる「柳の枝葉」を飼育動物の飼料としてご提供いただいたことから、感謝状を贈呈しました。
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