平成30年度市政執行方針

はじめに

 平成30年第3回定例市議会の開会にあたり、今後の市政執行に対する所信を申し上げ、市議会議員の皆様、並びに市民の皆さんにご理解とご協力をお願いするものであります。

 私は、先の市長選挙において、市民の皆さんの負託を受け、引き続き市政を担うこととなりました。
 職責の重さに、改めて身の引き締まる思いであります。

 これまで、時代の潮流を捉え、「フードバレーとかち」の取り組みなどを通して潜在的な可能性を活かし、誰もが幸せに暮らせる活力ある地域社会づくりを進めてまいりました。

 時代の転換期にあって、今強く感じているのは、蓄えてきた地域の力を活かしつつ、新たな視点や発想で明るい未来を切り拓いていく気概と挑戦の重要さであります。

 私は、地域を取り巻く加速的な変化に向き合い、多くの方々と力を合わせながら、一つひとつの課題に取り組み、「夢かなうまちおびひろ」の実現を目指してまいる所存であります。

時代の潮流とまちづくり

 わが国は、人口減少・少子高齢化や金融・経済のグローバル化、第四次産業革命の進展など、社会経済を取り巻く構造的な変化に直面しています。

 同時に、価値観の多様化、コミュニティ意識やあり方の変容、人生100年時代への移行などを背景に、個人の生き方や働き方、人と人とのつながりのありようも変わってきています。

 変化の速さが飛躍的に増す中で、豊かで利便性の高い生活への期待が高まる一方、社会に様々な歪みが生じ、将来への漠然とした不安感や不透明感が広がってきているように感じられます。

 かつて経験したことのない不確実な時代環境を乗り越え、持続可能な社会を築いていくことは、私たちに課せられた重要課題であり、国における抜本的な制度改革、地方における新たな視点での地域社会づくりが時代の強い要請であると考えています。

 十勝・帯広においては、「フードバレーとかち」のまちづくりを通し、豊かな自然や成長産業化する農業、研究機関の集積、東北海道最大の都市圏、広域交通網の結節点に位置する地理的優位性など、地域の強みや魅力を活かし、新たな価値の創出に向けたチャレンジを進めてまいりました。

 また、医療・福祉、子育て・教育、消防・防災など、幅広い分野において、多様な主体の連携により、効果的・効率的なサービス提供の仕組みづくりに取り組んできています。

 今後、社会がますます成熟へと向かい、超長寿社会へ移行する中にあって、地域経済の活力を保ち、快適な生活環境を整え、誰もが安心し充実して暮らせるまちづくりを進めていかなければなりません。

 生涯にわたる学び・キャリア形成や健康づくりの支援、更新期を迎えた社会資本の再整備、コミュニティの活性化など、直面する課題の本質を見きわめ、これまでとは異なるアプローチで解決策を導き出していく必要があります。

 私は、地域が持つポジションの良さを活かし、新しいものを柔軟に取り入れ、前向きに挑戦を続けてきている十勝・帯広だからこそ、新たなフロンティアを切り拓いていくことができると確信しています。

 地域の知恵と行動力を結集して、誰もが豊かさやゆとりを感じ、住み続けたいと思える十勝・帯広の創造に向け、全力でまちづくりを進めてまいります。

まちづくりの基本姿勢

 私は、これからの地域課題に対応していくためには、市民の皆さんとの協働や管内町村との連携を通し、幅広い視点や発想を取り入れていくことがますます重要になると考えています。

 市民協働のまちづくりを進める上では、開かれた市政運営に努め、市民の皆さんと行政との信頼関係を深めていく必要があります。
 今後とも、情報提供や対話などを通し、共通理解を醸成しながら、納得感や満足感の向上につながる取り組みを行ってまいります。

 また、生活圏・経済圏として強い一体性を有する管内市町村は、これからも発展の歩みを共にしていくことで、さらなる魅力が創出されると考えています。
 「フードバレーとかち」の推進や消防の広域化などを通して培ってきた連帯感を基盤として、広域連携を一層進め、十勝全体の活性化を図ってまいります。

 そして、まちづくりの座標軸を、常に「全ての市民の幸せ」に置き、市民全体にとって最善の選択を行いながら、市政執行にあたってまいります。

まちづくりの考え方

 次に、これからのまちづくりを進めるにあたっての考え方について、5つの視点から申し述べます。

【活力ある おびひろ】

 一つ目の視点は、【活力ある おびひろ】であります。

 地域が持続的で活力ある発展を続けるには、地域資源を最大限に活かした産業振興を推進し、自立的な地域経済の基盤を形成していく必要があります。

 十勝・帯広においては、「フードバレーとかち」の旗印のもと、農業の成長産業化や食の高付加価値化、地域の魅力発信、産業人の育成などを戦略的に進めてまいりました。

 多くの方々の知恵や力により、農業生産は増加傾向で推移し、域外からの投資や十勝・帯広への人の流れ、新たな事業創発へのチャレンジは、徐々に拡大してきています。

 こうした可能性の広がりをさらなる成果につなげ、活力ある地域経済をつくるため、産業間の連携を深めながら、農業や中小企業の振興、新たなビジネスの創出に取り組み、地域の稼ぐ力を高めていくことが重要であります。

 このため、先進技術の導入や6次産業化、販路拡大などを支援し、農業や食関連産業の生産性・収益性の向上を図ってまいります。

 また、事業者や関係機関との協働で次期産業振興ビジョンを策定し、中小企業の経営基盤の強化や経営革新等を支援するほか、工業団地の造成や創業・起業の促進に取り組んでまいります。

 さらに、十勝・帯広の自然や食を活かしたアウトドア観光の展開、ばんえい競馬の安定経営の推進、道内7空港の一括民間委託などを通し、交流人口の拡大を図ってまいります。

【人輝く おびひろ】

 二つ目の視点は、【人輝く おびひろ】であります。

 まちづくりにおいて「人」は最大の財産であり、地域の将来を見据え、教育・文化・スポーツの環境を充実し、長期的な視野で人づくりを進めていくことが重要であります。

 帯広市はこれまで、子どもから高齢者まで、幅広い世代の学びと成長を支えるため、学校や社会教育施設の整備、学校・家庭・地域の連携、市民の生涯学習機会の提供などに取り組んでまいりました。

 社会が成熟化し、超長寿社会を迎えつつある中、一人ひとりが生涯にわたり活躍し、いきいきと暮らせるよう、必要とする知識や技能を習得でき、心豊かで健やかに暮らせる環境づくりを進めていくことが重要であります。

 このため、幼保小中の連携による帯広らしい教育や、学校教育環境の整備を進めるほか、高等教育機関等と連携し、地域産業の担い手育成やライフステージに応じた多様な学習機会の提供などに取り組んでまいります。

 また、文化振興の新たな指針づくりのほか、市民や企業などとの協働により、芸術鑑賞機会の提供や合宿・大会誘致など、文化・スポーツを活かしたまちづくりを進めてまいります。

 さらに、幅広い世代が楽しめる動物園の整備のほか、地域支援などによる重要文化財の保全や周知に取り組んでまいります。

【人に優しい おびひろ】

 三つ目の視点は、【人に優しい おびひろ】であります。

 住み慣れた場所で健やかに安心して暮らすことは、全ての市民の願いであります。

 「一人で悩むこともあるけど、これからはもう少し相談します。」

 昨年の地区懇談会で子育て世代の方からこうした声をお聞きし、日常生活への様々な不安と、行政に対する期待の大きさを改めて実感いたしました。

 帯広市は、子育て世帯や障がいのある方への支援制度の充実に取り組んできたほか、高齢者の公共交通利用や社会参加の促進、医療・介護等の提供体制の整備などを進めています。

 子どもから高齢者まで、誰もが生涯を通して幸せを感じ、充実した生活を送るためには、日常の悩みを気軽に相談でき、心身ともに健康な状態で、いきいきと暮らせる環境を整えていくことが重要であります。

 このため、子育て相談機能の充実など、安心して子どもを産み育てることができる仕組みの構築や、地域包括ケアシステムの効果的な運用を進めてまいります。

 また、地域の医療機関等との連携により、安心できる医療環境づくりを進めるほか、企業や関係機関と協力し、市民主体の健康増進の取り組みを促進してまいります。

 さらに、高齢者や障がいのある方が、個々の経験や知識、能力を活かし、いきいきと働ける環境づくりに取り組んでまいります。

【快適に暮らせる おびひろ】

 四つ目の視点は、【快適に暮らせる おびひろ】であります。

 きれいな水や澄んだ空気などの豊かな自然と、安全安心で利便性の高い都市基盤は、快適でうるおいのある暮らしに不可欠であります。

 将来に向け良好な生活環境を維持していくため、自然を守り、社会資本などを適正に管理し、市民の共有財産として、次代へ継承していかなければなりません。

 帯広市は、帯広の森の整備をはじめ、環境モデル都市やバイオマス産業都市の取り組みなどを通し、人と環境にやさしいまちづくりを進めてまいりました。

 また、良好な住環境の整備や多様な都市機能の集積のほか、公共施設の耐震化などを通し、安全安心で住み良いまちづくりに取り組んできています。

 今後とも、自然環境の保全や都市基盤の充実に継続的に取り組むとともに、地震や水害などの自然災害に備え、ハード・ソフトの両面から、万全の対策を講じていく必要があります。

 このため、公園緑地や街路樹等の適正管理など、快適な緑の環境づくりを進めるほか、自然エネルギーの活用を促進し、環境負荷の低減と循環型社会の形成に取り組んでまいります。

 また、都市基盤の強靭化や自主防災組織の育成など、地域防災力の強化を図るほか、子育て世帯や高齢者などが安心して暮らせる公営住宅の整備、定住促進に向けた空家や未利用地の有効活用に取り組んでまいります。

 さらに、中心市街地における再開発事業などを進め、居住人口の増加や商店等の収益拡大、税収の増加、賑わいづくりなど、都市の魅力と活力の創出を図ってまいります。

【未来を拓く おびひろ】

 五つ目の視点は、【未来を拓く おびひろ】であります。

 地域の意思と責任に基づく主体的なまちづくりを進め、活力ある地域を創生していくためには、行政はもとより、住民や企業、団体などがそれぞれの役割のもと、連携・協力を図りながら地域経営に取り組むことが重要であります。

 帯広市では、まちづくり基本条例において参加・協働や行政運営などの基本的なルールを定め、これに基づき、町内会やボランティア活動への支援のほか、各種計画とその評価に基づく効果的・効率的な行財政運営に取り組んでいます。

 また、一部事務組合方式による事務の共同処理のほか、定住自立圏や国際戦略総合特区など、国の制度も活用しながら、医療・福祉、産業、教育、環境、防災などの幅広い分野にわたり、管内町村との広域連携を推進しています。

 一方、少子高齢化や厳しい地方財政、人と人とのつながりの変化などに伴い、今日、地域経営の安定性や持続性は揺らぎつつあります。
 今後、コミュニティ、基礎自治体、広域圏域のそれぞれにおいて、限られた財源や人的資源の有効活用などに取り組み、将来に向けた基盤強化を図る必要があります。

 このため、町内会をはじめ幅広い方々の参画のもと、コミュニティの再生に向けた取り組みを推進するほか、コミュニティ施設の管理運営手法の検討などを進めてまいります。

 また、新たな時代状況に対応し、自主的・自立的な自治体経営を図るため、次期総合計画を策定するほか、市役所組織の改編や公共施設マネジメントの推進など、不断の行財政改革に取り組んでまいります。

 さらに、定住自立圏やバイオマス産業都市などの取り組みを通し、管内自治体間の連携をより一層深め、十勝圏全体の発展と魅力の向上につなげてまいります。

 以上、申し上げましたことを基本に、これからのまちづくりにあたってまいります。

むすび

 この地に開拓の鍬が入れられてから130有余年、十勝・帯広は、一大農業地帯へと成長し、わが国を代表する食料基地として発展を遂げてまいりました。

 静かに行く者は 健やかに行く  健やかに行く者は 遠くまで行く

 先人たちが、今日の十勝・帯広の礎を築き上げることができたのは、厳しい自然環境にあって、あせらず、たゆまず、常に前向きな姿勢で苦難に立ち向かってきたからではないでしょうか。

 変化が加速化する時代を迎え、これまでの経験則では対応し切れない困難や課題に直面することは避けられません。

 その中で、私は、守るべきものを守る冷静さと、変えるべきものを変える勇気を持ち、誰もが幸せと誇りを感じられる郷土、十勝・帯広をつくってまいる所存であります。

 市議会議員の皆様をはじめ、市民の皆さんの一層のご理解とご協力を重ねてお願い申し上げ、市政執行方針といたします。

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