市長コラム「夢かなうまちおびひろ」-平成30年度

春の訪れ〜広報おびひろ平成31年4月号掲載
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 新年度が始まる4月、帯広市では、今年も新規採用職員を迎えます。春は、多くの人が新しい仲間と出会い、これまでとは違った環境に身を置くことになります。環境が変わると、自然と時間の使い方も変わっていくように思います。私自身、学生、新社会人、そして現在とでは、時間の使い方が大きく変わってきたと感じます。
 社会人になったばかりの時は、上司から次々と仕事を与えられ、それらを処理する時間に追われていましたが、管理職になると、どんな仕事が必要になるかを考えたり、新しい価値を創り出していくことに時間を使うようになりました。現在は、世の中の動きに気を配り、多様な知識や情報を得て考える時間を大切にし、いろいろな立場の人と会って話すことや読書などに、意識的に時間を配分しています。また、毎朝、4時半に起き、心と身体のリズムを調え、ベストな状態で仕事に臨めるよう心掛けています。当然、夜更かしは避けるなど、体調管理にも気を使うようになりました。
 時間には限りがあり、貴重なものですが、振り返ってみると、無為に過ごした時間も含め、その時、その時にしか得られない経験をしてきたことが、次の仕事につながってきたように思います。
 数年前の10月、季節はずれの大雪で、たくさんの木々の枝が幹から裂けてしまったことがありました。まだ葉を落としていない状態で雪が降り積もったので、枝がその重みに耐えられなかったと聞きましたが、その時、農家の方に「それぞれの季節に起こることがちゃんと順番に起きないと、こんなふうになるんだ」と言われたことが今でも印象に残っています。
 無理して誰よりも先を走ることだけを考えるのではなく、今しかできないこと、経験を着実に積むことも大切だと感じます。若い頃は、後先を考えずに行動することもありますが、それも決して無駄ではないと思います。日々のさまざまな経験を積み重ね、一つずつ乗り越えていくことで、視野も広がり、思いやりの心と創造力を兼ね備えた人になっていくのではないでしょうか。そう考えると、環境の変化は新しいことを経験するチャンスとも言えます。新入生や新社会人の皆さんには、今を大切にしながら、何事にも臆せずにチャレンジし、自分の成長につなげてほしいと思います。
 始まりの春、新しい自分に出会うために、重たいコートを脱いで外に出てみませんか。 

平成の終わりに〜広報おびひろ平成31年3月号掲載
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 5月から元号が変わり、「平成」というひとつの時代が終わります。
 現在の私は62歳。これまでの人生の半分は「昭和」、半分は平成時代を生きてきたので、二つの時代を生きる、いわばハイブリッド世代と呼べるかもしれません。
 私の平成は、金融の仕事でロンドンに赴任し、ベルリンの壁の崩壊を目撃するところから始まりました。当時は、世界的に日本経済の強さが際立っていた時代で、そのおかげで私も時代の寵児といわれるような人たちと交流する機会や場に恵まれ、貴重な経験をすることができました。その後、札幌に戻り数年で北海道拓殖銀行が破綻するなど、バブル景気の終しゅうえん焉を迎え、東京に戻ってからはリーマンショックに遭遇し、まさに平成時代の浮き沈みを体感しました。
 今、インターネットやスマートフォンの普及、SNSの広がりなどの技術革新を背景に、私たちは便利さと快適さを手に入れました。特にこの10年ほどで生活は大きく変わり、技術革新の速度はさらに加速していますが、その一方で、人口の約半分が就いている仕事が、AI(人口知能)やロボットに奪われるのではないかという懸念も指摘されています。
 最近、書店には、歴史や哲学、宗教などの本が増えているように感じます。急激に変化し、先の見えない社会の中で、多くの人が漠然とした不安を感じ、将来の展望や生きるためのよりどころを求めているのかもしれません。
 個人主義や経済的合理性を重視するあまり、今だけ、自分だけ良ければいい、儲かればいいといった考え方が広がり、人々の意識や思考も「善か悪か」「敵か味方か」「損か得か」など二択に偏り、多様な考え方を受け入れない風潮が強まっているようにも思います。
 平成は、決して平坦な時代だったとは言えませんが、新しい時代は、昨日の常識も通用しない世界が待っているかもしれません。そんな時代だからこそ、変化に目をつぶらず、変えていくものと変えてはいけないものを冷静に見定めながら時代を切り拓いていくことが必要とされていると感じます。多様な考え方を受け入れ認め合う、互いに助け合う、自ら行動する。もしかしたら、この地域に受け継がれてきたおおらかさや人のつながり、主体性こそ新しい時代が求めているものなのかもしれません。
 元号が変わろうとしている今、これから必要なものは何か、十勝・帯広の新しい時代について深く考える時だと思います。

非日常とモラル〜広報おびひろ平成31年2月号掲載
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 昨年9月6日午前3時25分、北海道全域が大規模停電「ブラックアウト」に見舞われました。いつもの生活が一変したとき、皆さんはどのような行動を取られたでしょうか。当時、停電により、信号機の停止や交通機関の運行障害が発生したほか、スーパーなどが営業休止し、食事や情報の確保も困難になるなど、市民生活に大きな混乱が生じました。
 一方で、店舗などにできた行列には、冷静さを失わず整然と順番を待っている人たちの姿がありました。目前で品物が売り切れ、一緒に並んでいた見ず知らずの人同士が、自宅を行き来して、お互いに必要なものを交換したという話や、ある携帯電話の充電場所では、「1人、1台、20分」というルールが自然とつくられたという話も伺いました。
 市では、大規模停電の経験を踏まえ、冬期間に一斉にライフラインや物流が停止することを想定し、各避難所の段ボールベッドやジェットヒーター、米などの備蓄量を増やしました。皆さんも、それぞれ何が必要かを考え、自宅や会社で新たに備蓄されたものがあるかもしれません。こうした備えは、発災直後の混乱を最小限に抑えるために、大変重要です。しかし、甚大な被害が発生した場合、その影響が収束するまでには長い時間を要するため、限界があることも事実です。食料が全員に行き渡らないので、配らずにいたら傷んでしまった。優先的に物資を配られた高齢者がみんなから妬ねたまれた。大都市の避難所で、実際に起きたといわれていることです。
 災害は、時には私たちの生活を支えるさまざまなシステムを一挙に機能停止に陥らせ、当たり前と思われている常識やルール、価値観さえも揺らぐような「非日常」をつくりだします。自然災害に加害者はいません。皆、被害者なのですが、根拠のない中傷や不信感がまん延しがちです。
 どんな状況でも、人々が互いを思いやり、信じ合うことができる地域であれば、助け合いながら乗り越えていける。停電時、皆さんが落ち着いて行動し、非日常でのルールを受け入れ、知恵を出し合いながら協力している様子を伺って、この地域の持つ「モラル」を心強く感じました。
 2018年に生まれた女の子の名前には、「結」の漢字が使われたものが3位までを占めたそうです。自然災害が相次ぐ中、人と人との結び付きの大切さが見直されているのかもしれません。 

創る、観る、支える〜広報おびひろ平成30年12月号掲載
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 以前、東京藝術大学の副学長にお会いしたとき、「帯広には、市民バレエや市民オペラ、交響楽団まであるんですね」と感心されて、誇らしく感じたことを思い出します。帯広の都市規模で、常設の市民オーケストラが活動している例は、珍しいそうです。
 市民が主体となった文化・芸術活動は、音楽に限らず多種多様な分野で広がりをみせ、今年の「おびひろ市民芸術祭」でも、1300人を超える方々が数多くの作品を発表されています。
 文化・芸術に情熱を注ぎ、活動し続ける原動力は、どこから生まれるのでしょうか。
 自身の内面を表現する喜び、仲間と一緒に作品づくりに取り組む連帯感。「創る」過程には、たくさんの気付きや充実感があり、それが創造の意欲をかき立てるのだと思います。
 文化・芸術には、作品を鑑賞して、理解してくれる人の存在も、大切です。海外の美術館では、小学生の子どもたちが、絵画の前で行儀よく体育座りをし、引率の先生による歴史的背景や画法などの解説に熱心に耳を傾けている光景をよく見かけます。私の子ども時代は、鑑賞方法や楽しみ方を教わる機会があまり無かったため、とてもうらやましく感じました。
 文化・芸術を育むには、観る人の鑑賞力や感性を養うことも大事なことかもしれません。
 「観る」人が増えれば、おのずと活動を「支える」ことにも、つながります。発表の場などを提供する行政、賛同し協賛してくれる企業。後方支援のボランティアの皆さんも「支える」一員です。どんなことでも、一部の人に負担がかかると長続きしないものですが、誰もが無理せず、応援していくことができれば、活動はますます広がっていくのではないでしょうか。
 作品を創ることが楽しい、大勢の人が観て楽しい、そして、それを応援している人たちも楽しい。この三つの「楽しい」のバランスを保つことで、豊かな文化・芸術活動が育まれるまちになっていくのだと思います。
 4年振りとなる帯広市民バレエ「コッペリア」の公演が12月16日に迫り、7月末から積み重ねてきた練習も、佳境に入っているそうです。当日は、私も、街の市長役として出演し、十勝・帯広のバレエダンサー、帯広交響楽団や舞台スタッフ、総勢200人の皆さんと共演する予定です。創る人、観る人、支える人、みんなで感動を共有したいと思います。 

健康を支えるもの〜広報おびひろ平成30年11月号掲載
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 男性81歳、女性87歳。これは国が発表した2017年の平均寿命です。約50年前は、男性68歳、女性73歳でしたのでまさに人生100年時代の到来と謂い われるゆえんだと思います。
 100年時代を豊かに生きていくことを考える時、私たちの共通の関心事は「健康に生きること」ではないでしょうか。
 一般的に、健康の三大要素は、適度な「運動」、次にバランスの取れた「栄養」、そして心身の疲労回復のための「休養」といわれています。
 歩いて出掛ける、塩分を控えた食事をする、早寝早起きするなど、自分なりに健康に気を使っている人もおられると思いますが、これらを自分ひとりの力で続けることは、なかなか容易ではありません
 食事を気遣ってくれる家族や一緒に運動する仲間、助言してくれる友人。何が日々の健康を支えているのかを改めて考えてみると、自らの意思はもちろん、周囲の人々に支えられていることに気付きます。また、いろいろな人と出会い、話し、関わることで、刺激を受け、元気や意欲が湧いてくることもあります。
 そう考えると、「人とのつながり」が、実は私たちの健康を支える重要な要素であり、長生きの秘訣なのかもしれません。
 価値観や生活スタイルが多様化している時代にあって、つながり方は人それぞれです。今すぐ運動不足の解消やダイエットに取り組むことは難しくても、すでに自分が持っている社会との接点を知り、どんなつながりがあるのか、改めて考えてみることなら誰にでもできそうです。
 例えば、新米ママが対象の「すくすく教室」、中心市街地に賑にぎわいを生んでいる「帯広まちなか歩行者天国」、軽運動や文化活動ができる「高齢者いきいきふれあい館『まちなか』」など、つながる場は、市にもたくさんあります。
 魅力的な人が集まり夢を語り合う、それぞれの違い・個性を尊重し、いざという時には助け合える。そんなつながりがたくさんあるまちに住めば、自然と心が豊かになり、結果的に健康や長寿につながるのではないでしょうか。
 11月1日から、私が市内の会場に出向き、皆さんと懇談する地区懇談会が始まります。今年のテーマは、「市民みんなで健康づくり」と「おびひろの子育て」です。
 こうしたテーマを通し、人のつながりについても、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

私の好きな3冊の絵本〜広報おびひろ平成30年10月号掲載
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 先日、あるテレビ番組で、「子どもや孫に買ってあげたい絵本」が紹介されていました。その中の一冊に、私が幼稚園で園長先生から頂いた『はなのすきなうし』があり、とても懐かしく感じました。
 ホルスタインが描かれた鮮やかな表紙と、主人公の心優しい子牛を通じて感じた「優しくあることは、強い」というメッセージが、半世紀以上経った今でも鮮明な記憶としてよみがえって来ました。
 これまでの人生で多くの素晴らしい絵本に出会って来ましたが、次に、印象深い絵本と言えば、大学一年の時、英文学の先生から「翻訳をしているところだが実にいい」と紹介された絵本。リンゴの木が、少年の成長とともに役に立とうとする物語で、原題の「The Giving Tree(ザ ギビング ツリー)」を直訳すれば「与える木」になりますが、先生は、その絵本に『おおきな木』という邦題を付けました。最初は、葉っぱや枝で遊ばせることや、実をつけることで少年の成長を支えていた木が、いつしか少年が年老いたときには、実も枝もすべて与え尽くし、切り株だけになってしまう。それでも、彼のための腰掛けになろうとします。
 この木に母性(母の愛)を重ねて読んだことを思い出します。奥行きがあり、読み手に余韻を残すシンプルな物語は胸に残り、友人や後輩に子どもが生まれた時などにプレゼントしたこともあります。また、数年前、村上春樹の新訳で再版され、話題になりました。
 最後は、社会人になってから出会った絵本で、短編小説を基にした『木を植えた男』です。一人の農夫が、フランスの不毛の地に苗木を植え続け、やがてそこが森林となり、後世の人々に恵みをもたらす物語です。
 誰にも分かってもらえなくても、黙々と木を植え続ける男の「確信を持ったらブレずにやり続ける」姿勢に、心を動かされました。
 絵とストーリーの両方で表現する絵本は、子どもの感性を刺激し、想像力や好奇心を掻き立てる大きな力を持っています。
 また、大人に対しても、シンプルな問いかけを通して物事を深く考えさせ、気づきを与えてくれることがあります。
 皆さんは帯広市図書館の絵本コーナーをのぞかれたことがありますか。関係者の皆さんのおかげで補修も行き届き内容も充実しています。大人になった今だからこそ、人生を豊かにしてくれる素晴らしい絵本を見つけにちょっと出掛けてみませんか。

“開拓”姉妹都市40周年の節目に〜広報おびひろ平成30年9月号掲載
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 皆さんは、桜餅を包む「葉っぱ」を食べる派でしょうか、食べない派でしょうか。開拓姉妹都市の松崎町は、桜葉の生産量日本一を誇っています。多くの人が桜葉でイメージするのは桜餅だと思いますが、そばやパンなどさまざまな食品に使用され、海外にも輸出されているそうです。
 松崎町とは、昭和53年に姉妹都市を締結し、子ども親善訪問団の相互派遣などの交流を続けています。今年、40周年を迎え、9月6日からは、私も市民の皆さんと松崎町を訪問し、伝統文化や開拓の歴史に触れる記念行事に参加する予定です。
 伊豆松崎町で生まれた依田勉三が、明治16年、晩成社を率いて十勝・帯広に開拓の鍬くわを入れたことは、帯広では誰もが知るところですが、ふるさとでの知名度はかなり異なるようです。
 過日、松崎町の長嶋町長が来られた時、勉三が開拓の祖として帯広で慕われていることに、ずいぶん驚いておられました。地元では、依田家は豪農として有名ですが、三男坊が北海道に渡ったことは、あまり知られていないそうです。町長の話を伺いながら、私たちにとって勉三とはどういう存在なのか、改めて考えさせられました。
 明治初期、資金と小作人を集め、鉄道も道路もない未開の十勝野を開墾し、畑作、酪農、バターや澱でん粉ぷんの製造販売など、次々と新しい事業に挑んだ勉三。その多くが結果として失敗したにもかかわらず、最後までこの地にとどまったのはなぜなのでしょうか。
 彼は、人が気付いていないものに目を向け、それまでにない価値を創り出すことに夢中になれる生粋の起業家だったのだと思います。事業自体は成功しなかったかもしれませんが、先が見えない「こと」や「もの」に果敢にチャレンジする情熱や姿勢、最後まで諦めない意地を、私たちは精神的な財産として、受け継いでいるのではないでしょうか。
 勉三は、亡くなる前に、病床で「晩成社には何も残らぬ。しかし、十勝野には…」と言葉を切らしたといわれています。遠く離れた松崎町で生まれた男が、広大な十勝平野の開拓に挑戦し、苦難の道のりを歩み続けた末に、どのような想いを抱いて最期を迎えたのか、言葉にならなかった部分を想像してみたくなります。〈br /〉 勉三が、伝えたかったものは何なのか、節目の年に、「十勝野には…」に続く言葉を、皆さんがつくり、完成させてみませんか。

超学校祭〜広報おびひろ平成30年8月号掲載
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 超えよう。変化のない毎日を超えよう。年齢も所属も超えよう。大人と子どもの枠を超えよう。学校の枠を超えよう。自分の枠を超えよう。こんなコンセプトのもと、7月29日、まちなかの歩行者天国「オビヒロホコテン」で、十勝管内の中高生たちが企画する「超学校祭」が開かれます。
 大人や企業の力も借りて、帯広のまちをみんなで盛り上げたい。そして、自分たちも成長したいと、まちなかに飛び出した中高生たち。
 当日は、帯広の有名カレー店のテーマ曲を決めるバンドコンテストや、書道部による飲食店のメニュー看板の作成のほか、調理部と飲食店で考案した特別メニューの提供など、まちなかのにぎわいを創出し、お店の集客力アップにまでつなげようという、若者たちの斬新なアイデアによる多彩な催しが予定されています。
 8月31日に中央公園で行われる「ジンギスカン会議」も、十勝の夏を盛り上げようと、大学生たちが3年前から開催しているイベントで、ジンギスカンを通して学生や市民、企業、生産者が交流を図る場として、まちなかのにぎわいづくりに一役買ってくれています。
 十勝の若者たちが、地域の活性化のために自分たちに何ができるかと考え、さまざまなチャレンジをしながら、活動を通して自らも成長していく姿は、とても心強く、うれしく思います。
 「こえる」という言葉に、「越」ではなく「超」の漢字を選んだ中高生たちの発想。とかく、私たちは、これまでの自分の経験や価値観に基づく既成の枠の中で、「こうあるべき」とか、「これが正しい」などといった思考に陥りがちです。
 同じ「こえる」という言葉でも、こうした枠が、発想の中に存在すれば、枠を「越える」という発想になりますが、枠にとらわれることなく、枠という存在自体を無くし、全く自由で新しい発想でチャレンジしていこうという中高生の気持ちが、「超」という漢字を選んだのではないでしょうか。
 年齢も、所属も、価値観も異なる人たちが、帯広のまちを元気にしようという共通の目標に向かい、それぞれの枠を超えながら、一緒に考え、悩み、時にはぶつかり合いながらも行動する。中高生たちは、こう言っています。「全員がプレイヤー」。そして、「枠を超えて見える景色を共有しよう」と。
 こんなすてきな発想で行動する若者がいる十勝・帯広に、今年の夏、また一つ、新たなにぎわいが生まれることを期待しています。

国際農業機械展〜広報おびひろ平成30年7月号掲載
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 4年に一度、十勝・帯広で開催される国内最大の「国際農業機械展」が、来る7月12日から北愛国交流広場で開催されます。
 34回目となる今年は、過去最多となる135社の農機具メーカーが国内外から集い、会場には、農作業の省力化や効率化を図る最新鋭の農業機械が一堂に展示されます。来場者も20万人以上だった前回を上回ると見込まれています。
 「うちの農機具はすごいよ」。昭和22年、十勝の鍛冶屋さんが一堂に農機具を持ち寄り、帯広市内で技術を自慢し合う「自由市場交換即売会」から始まった農業機械展。その後、全道、全国へと徐々に規模を拡大し、平成14年の第30回以降、海外からも出展する「国際農業機械展」になりました。
 十勝・帯広の農機具メーカーは、農業団体、大学、国や道立の試験研究機関などとの連携による研究開発に心血を注ぎ、豆やジャガイモなどの収穫機をはじめとするさまざまな機械を開発し、この地域の農業の発展に貢献してきました。
 最近では、ジャガイモの生産量世界第1位の中国や、第2位のインドにおいて、十勝・帯広の農機具メーカーが、現地の畑に合った収穫機の開発などを進めており、その優れた技術力は、海外からも高い評価を受けています。
 今後、農業従事者の高齢化や労働力不足が懸念される中、無人トラクターなどの農作業を軽減する機械はもとより、気象や生育状況などのデータを活用した、効率的な農作業を行うための情報通信技術の役割が増しています。
 現在、大樹町で民間ロケットの打ち上げ実験が行われていますが、この背景には、ロケットで宇宙空間に運んだ人工衛星から得られる画像や位置情報などの膨大なデータを、農業をはじめ幅広い分野で活用し、ビジネスにつなげたいという思惑があります。
 また、地元の農協では、宇宙飛行士が食べる宇宙食の開発を行っており、国際認証規格に基づいて厳格に衛生管理された小豆が、宇宙食の赤飯の原料に採用されたという発表もありました。
 壮大な十勝・帯広の大地で営まれている農業が、こうした形で宇宙とつながり始めていることは、この地域のスケール感をさらに広げるとても夢のある話です。
 開拓時から集積してきた知識や経験、技術などが、この地域の人たちの情熱や挑戦によってつながりだすことで、十勝・帯広の未来の可能性が、ますます大きく膨らんでいくのではないでしょうか。

皆さんと拓く十勝・帯広の未来〜広報おびひろ平成30年6月号掲載
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 4月の市長選挙で再選し、引き続き、まちづくりのかじ取りを担わせていただくことになりました。改めて身を引き締め、市政執務に当たってまいります。
 私は、8年前の市長就任以来、「フードバレーとかち」を旗印に、産業振興の取り組みを中心として、福祉や教育、都市づくりなどの幅広い政策を結び付けながら、持続的に発展する活力あるまちづくりの実現に向け取り組んできました。
 この地域には、豊かな自然、食や農、空間や時間のゆとりなど、大都市圏にはない強みや魅力ある資源があります。こうした資源は、将来の発展につながる「潜在力」であると考え、この潜在力を十勝全体が一つになって、内外に発信していくことから、フードバレーとかちは始まりました。
 2期8年が経過し、十勝・帯広を外側から見ていただく目が変わり、この地域の人たちの主体的な動きも出てきています。今回の選挙活動中、「フードバレーとかちを途中で止めないで、最後までしっかり仕上げてほしい」といった多くの激励を直接いただき、これまで進めてきたことは間違いではなかったと実感し、とても勇気づけられました。
 一方で、市民の生活に関わる市の条例や予算は、市民の代表機関である市議会の議決を経て成立しますが、議決に至る前の段階において、市からの情報提供の仕方がまだまだ足りないのではないかとのご意見もいただきました。
 こうした声を真摯に受け止め、市長就任記者会見の際に、私は、3期目にかける思いを「信」という漢字一文字で表現しました。選挙活動中においても「責任ある信頼」という言葉を幾度か使わせていただきましたが、信頼は、無責任の上には成り立ちません。
 行政ができること、できないことを正しく説明し、行政の責任をしっかりと果たしていくことで、市民の皆さんとの信頼関係が築かれるものだと考えます。市民の皆さんとの信頼感を高めながら、これまでの蓄積を大切にし、動き始めた主体的なまちづくりの動きを止めることなく、自立や自走に向けて、しっかりと取り組んでいく必要があります。
 十勝・帯広には、将来への発展の可能性が大きく広がっています。未来に挑戦する進取の精神を受け継ぐ市民の皆さんとともに、新しい開拓の時代に覚悟をもって向き合い、知恵や情熱を結集し、「夢かなうまち おびひろ」の実現に向けて、全力を尽くしてまいります。

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