ワクチンの基本的な情報

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ページ番号1008108  更新日 2022年9月14日

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新型コロナワクチンに関する、効果や副反応、注意事項の情報です。

ワクチン接種の目的

  • 新型コロナウイルス感染症の発症を予防する
  • 新型コロナウイルス感染症の重症化を予防する
  • 死亡者や重症者の発生をできる限り減らす
  • 結果として、新型コロナウイルス感染症のまん延の防止を図る

新型コロナワクチンの基礎知識

日本国内で接種が進められている新型コロナワクチンには、m-RNAワクチンという新しい仕組みのワクチンと、ウイルスベクターワクチン、組換えタンパクワクチンがあります。

m-RNAワクチンは、ウイルスを構成するタンパク質の遺伝子情報をもとに、体内でウイルスへの抗体が作られ、免疫を獲得することができます。世界で初めての技術で作られたワクチンであることから、各国で実際に人での接種を行い、有効性や安全性について審査が行われています。

ウイルスベクターワクチンは、ヒトに対して無毒性または弱毒性のウイルスベクターに目的の抗原タンパク質をコードする遺伝子を組み込んだ組換えウイルスを使用しており、その遺伝子情報をもとに、体内でウイルスへの抗体が作られ、免疫を獲得することができます。

組換えタンパクワクチンは、病原体を構成するタンパク質からできています。組換えスパイクタンパク質がヒトの細胞内に取り込まれると、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、感染症を予防できると考えられています。組換えタンパクワクチンは、B型肝炎ウイルスワクチンなど、他のワクチンでの使用実績があります。

m-RNAワクチンはファイザー社とモデルナ社、ウイルスベクターワクチンはアストラゼネカ社、組換えタンパクワクチンは武田社(ノババックス)のワクチンが使用されています。

ワクチンの効果

新型コロナワクチンは、新型コロナウイルス感染症への高い「発症予防」効果があり、また、「感染予防」や「重症化予防」効果も確認されています。
なお、これらのデータはオミクロン株が流行する前のものであることに留意する必要があります。様々な研究において、オミクロン株に対する発症予防等の効果はデルタ株と比較して低く、2回目接種後経時的に低下することが報告されています。

発症予防

ファイザー社:約95%(デルタ株:約88%)

モデルナ社:約94%

アストラゼネカ社:約70%(デルタ株:約67%)

武田社(ノババックス):約90%

感染予防

ファイザー社:2回目接種後1か月以内88%・5か月後47%

モデルナ社:2回目接種約1~4か月後約97%・その約4か月後約80%

重症化予防
いずれのワクチンも90%以上

ワクチン接種の前に

予防接種は、接種による感染症予防の効果と副反応のリスクの双方について理解した上で、実施の有無を自ら判断する必要があります。

このため、受ける方の同意なく、接種が行われることはありません。

ワクチンを接種するかどうか判断に迷う場合や不安がある場合は、かかりつけ医や相談窓口で説明を受けたり、相談をしながら、納得して接種が受けられるようにすることが大切です。

ワクチンの副反応

どのような予防接種でも、接種後に一定の割合で副反応が起きる可能性があります。

新型コロナワクチンの副反応として、次のような症状がみられています。

ワクチン別新型コロナワクチンの副反応
割合

ファイザー社

モデルナ社

50%以上

接種部位の痛み、疲労、頭痛 接種部位の痛み、疲労、頭痛、筋肉痛

10~50%

筋肉痛、寒気、関節痛、下痢、発熱、接種部位のはれ 関節痛、寒気、吐き気、おう吐、リンパ節症、発熱、接種部位のはれや赤み

1~10%

吐き気、おう吐 接種後7日以降の接種部位のはれや赤み

ほかにも、まれな頻度でアナフィラキシー(急性アレルギー反応)が発生したことが報告されています。

このような副反応に対応するために、接種前には医師の問診が行われるほか、接種後少なくとも15分程度(重いアレルギー症状を起こしたことがある場合などは30分程度)会場で待機し、体調の変化など経過を観察します。また、アナフィラキシーが起きた場合に備えて医薬品等が準備されています。
帰宅後においても副反応と思われる症状が出た場合は、相談をしていただき、状況を詳しく聞き取ったうえで、対応を行います。

加えて、副反応によって病気になったり障害が残ったりする健康被害に対して、救済制度が設けられており、新型コロナワクチンについても対象となっています。

接種が不適当とされる方

次の場合は、ワクチン接種が不適当とされています。

  • 明らかな発熱(37.5℃以上)がある場合
  • 重い急性疾患にかかっている場合
  • ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなど重度の過敏症がある場合
  • そのほか予防接種ができない状態にある場合

接種にあたり注意を要する方

次の場合、医師と十分に相談を行い、ワクチン接種を判断をする必要があります。

  • 抗凝固療法を受けている場合、血小板減少症や凝固障害がある場合
  • 過去に免疫不全の診断がされている場合、近親者に先天性免疫不全症の方がいる場合
  • 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の病気の場合
  • 以前、予防接種後2日以内に発熱があった場合や全身性発疹等のアレルギーを疑う症状が出た場合
  • 過去にけいれんを起こしたことがある場合
  • ワクチンの成分でアレルギーを起こす可能性がある場合

関連情報


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市民福祉部健康保険室健康推進課健康第1係
〒080-0808 帯広市東8条南13丁目1番地 帯広市保健福祉センター内
電話:0155-25-9721 ファクス:0155-25-7445
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