市長コラム「夢かなうまちおびひろ」-平成25年度

「和食」が無形文化遺産に登録―広報おびひろ平成26年3月号掲載
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 和食というと、皆さんはどんな料理を思い浮かべますか。
 ご飯、みそ汁にお魚や副菜などの一汁三菜の料理だったり、寿司や天ぷら、そばなど、たくさん種類があって少し迷ってしまいます。
 昨年の12月4日、「和食 日本人の伝統的な食文化」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されました。
 無形文化遺産は、世界各地の歴史や風習に基づいた伝統文化を保護することを目的に、2006年に創設されたものです。
 日本の遺産には、アイヌ古式舞踊や能楽、歌舞伎などがすでに登録されて、今回の「和食」で22件を数えます。
 今回の登録へのきっかけは、NPO法人「日本料理アカデミー」が、国内はもとより世界に向けて和食の良さを知ってもらおうという運動でした。有識者による検討を重ねて、「自然を尊重する」という日本人の精神を表した「食についての社会的な慣習」として提案しました。
 和食は、海や川、山や畑などで採れる多様で新鮮な食材や、長年培ってきた持ち味を引き出す調理法があります。さらに、一汁三菜に代表される、栄養バランスに優れた構成や、料理を美しく器に盛り付けたり、葉や花などをあしらい、季節感を表現することができます。正月など年中行事に関わり、家族や地域の人たちと食事を共にすることで絆を深めています。まさに、日本の文化そのものです。
 十勝・帯広では、農業を中心に日本の食を支える新鮮で安全な食材を提供しています。
 今回の登録で、世界的に日本の食への関心がさらに高まり、市場開拓のチャンスが広がることや、新たな付加価値が創られることを期待しています。

 さて、日本の食という文化が世界に認められたことは、大変意義のあるうれしいことですが、現在の私たちの食生活を含めた暮らし方が、そうした文化にふさわしいのか考えさせられました。
 世の中が便利になって、いつでも食材が手に入ることで、四季折々の季節感が無くなったり、家族団らんで食卓を囲む風景も少なくなってきているように感じます。
 食べることを楽しみ、家族や仲間と「おいしい」と感じる、また自然からの恵みに感謝する、そんな食の営みの大切さを見つめ直すきっかけになりました。
 皆さんは、日本の食や食文化についてどう感じますか。

陸リンクから世界へ ―広報おびひろ平成26年2月号掲載
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 今、十勝・帯広は、まさに「冬本番」を迎えています。特に冷え込んだ朝には、大気中の水蒸気が凍ってキラキラと輝き舞い降りる「ダイヤモンドダスト」と呼ばれる幻想的な世界を見ることができます。
 この空気も凍らせる程の厳しい寒さは、十勝ならではの冬のスポーツ文化を生み出しました。
 管内の小中学校のグラウンドでは、雪を踏み固めた上に水をまいて、スケートリンク、「陸リンク」を造ります。私も子どもの頃、冬になると、このリンクで毎日のように滑ったことを覚えています。
 大人になった今だからわかることですが、夜遅くまでの水まき作業はとても過酷で、先生や保護者をはじめ、リンク造りをされている方々には、本当に頭が下がる思いです。
 こうした皆さんの陰の力が、十勝・帯広を「スケート王国」に押し上げる礎となったのは間違いありません。
 スケートは、「七転び八起き」のことわざのように、何度も転び、ときには痛い思いをしながらも起き上がり、滑り続けることで上達していきます。人生も同じで、何度失敗しても、めげずに立ち上がることで成長し、大事を成し遂げることができるのだと私は思います。むしろ、小さな失敗は大いにすべきだと思っています。
 この地で生まれ育った十勝の子どもたちは、スケートを通じて、知らず知らずのうちに体験して、身に付けていると感じるのは私だけでしょうか。
 そして、成長し大人になり、十勝の地域力につながっていくのではないかと思います。

 さて、いよいよ、2月7日から、4年に一度の冬季オリンピック・パラリンピックがロシアのソチで開幕します。
 これまで、十勝からは、長野オリンピックで日本スケート史上初の金メダルを獲得した清水宏保さんをはじめとする多くの選手が活躍し、地元のみならず日本中を大いに沸かせてくれました。
 今回も、17人のスピードスケート選手団のうち、半数近い7人が十勝にゆかりのある選手で占められています。
 選手たちには、十勝の冬景色のようにキラキラと輝くメダルをめざして、陸リンクで鍛え、明治北海道十勝オーバルで磨かれた力と技を遺憾なく発揮し、子どもたちに、夢と勇気を与えて欲しいと願っています。
 皆さんも是非一緒に応援してください。

年頭のご挨拶〜夢と希望の実現へ 粘り強くやりきる覚悟をもって ―広報おびひろ平成26年1月号掲載
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 明けましておめでとうございます。
 市民の皆さまとともに、清々しい気持ちで、新たな年を迎えることができましたことを大変うれしく思います。

 今、我が国では低迷が続いていた経済は緩やかに回復しつつありますが、十勝・帯広の皆さんが景気の回復を実感し、生活に希望が持てるようにしていかなくてはなりません。
 市長に就任以来、十勝・帯広が誇る「食と農」に関係する産業を元気にしていこうと、地域一丸となって「フードバレーとかち」に取り組んでいます。

 先人たちは、「自分たちの地域は自分たちで創る」という気概をもって、「とかちのかち」を生み出してきました。そして今、その価値をさらに高めるため、ここに住む人、この地域に夢と希望を感じる人々が集まり、知恵と力を結集して、さまざまなチャレンジを繰り広げています。
 今後も、これまでの常識にとらわれることなく、時代の変化や風向きを敏感につかまえながら、「フードバレーとかち」を通じた豊かな地域社会の実現に向けて、粘り強くやりきる覚悟をもって、まちづくりに取り組んでまいります。

 今年の干支は「午」です。皆さんにとりまして、それぞれの描く夢や希望に向かって駆け上がる1年となりますことをお祈りし、年頭のあいさつといたします。

フードバレーとかちマラソン ―広報おびひろ平成25年12月号掲載
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 位置について〜 バーン!
 11月4日、午前9時、平原通りを埋め尽くす3700人を超える選手たちの熱気に圧倒されながら、「2013フードバレーとかちマラソン」のスタートの号砲を鳴らしました。
 当日は、大勢の市民の皆さんも沿道に駆け付けて、温かい声援を送っていただいたほか、風の無い穏やかな天候に恵まれ、選手にとっては、とても走りやすい環境だったのではないでしょうか。
 実際、走り終えた選手からは、「一番感動したのは応援。ブラスバンドとチアリーディングのお迎えや、ボランティアのハイタッチ、地域の方の沿道の応援に力をいただいた」「気温もちょうどよく、清々しい気持ちで走れた」などの声をいただきました。
 また、「街路樹の紅葉や日高山脈の美しい景色も楽しめて満足」「きれいな街の中、気持ちよく走ることができた」など、コースに関するお褒めの言葉も多くありました。
 走路誘導や給水、交通整理にあたってくれたボランティアの皆さんのおかげです。
 さらに今年は、大会の直前に、障害のある方々約100人が、コース付近のまちなかの清掃を行ってくれたことも好評価を得た大きな要因だったと思っています。
 ほかにも、「配られたチケットを使い、豚丼やお菓子を食べ、銭湯で汗を流した」などの声も寄せられ、多くの皆さんに十勝・帯広を満喫してもらえたと感じています。
 近年、健康志向の高まりなどで、全国各地で数多くの市民マラソンが催されています。
 その中で、この大会は、澄みわたる青空や美しい景観、おいしい食べ物、疲れた身体を癒やす温泉など、地域の魅力がぎっしり詰まり、温かいおもてなしや感謝の言葉にあふれています。
 子どもからお年寄りまで、その場にいる誰もが喜びや感動を分かち合える素晴らしい大会です。
 そして、これがまさに、私たちがめざす「フードバレーとかち」の一つの姿だと思いますが、皆さんはどう思われますか。
 このコラムでは、ほんの一部しか紹介できませんが、本当にたくさんの感謝の声をいただき、その大部分が「来年も参加したい」との言葉で締めくくられていました。
 改めて、大会関係者や協賛企業、ボランティアスタッフ、応援してくれた全ての市民の皆さんに心よりお礼を申し上げます。
 そして、これからも皆で十勝・帯広を盛り上げていきましょう。

夜空を見上げて思い出すこと ―広報おびひろ平成25年11月号掲載
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 秋が深まるにつれ、空が高く感じるようになってきました。
 仕事帰りに、ふと夜空を見上げると、星がきれいに見えて、子どもの頃に見たプラネタリウムを思い出すことがあります。
 耐震補強改修工事のために、しばらくの間、休館していた児童会館が7月下旬に再オープンしました。
 玄関ホールや食堂、外壁などが明るく生まれ変わり、利用者からは好評の声をいただいています。
 児童会館は、昭和39年の開館以来、子ども向けの行事や科学展示などを行ってきました。
 平成12年からは、子どもたちが木と触れ合い楽しく遊べる「もっくん広場」を設けて、多くの親子に親しまれています。
 そして、十勝・帯広で生まれ育った私たちにとって、児童会館と言うと、真っ先に思い浮かべる宿泊学習は、開館当時から今も変わりなく続けられています。
 私は、何を「学習」したのかは正直なところあまり覚えていませんが、同級生と一緒にお風呂に入った気恥ずかしさや、夜遅くまで起きていて先生に叱られた「宿泊」の記憶は、今も心に残っています。
 これまで、宿泊学習を経験した子どもの総数は、十勝の人口よりも多い37万4千人にもなります。
 今年宿泊した10歳から、開館当時に宿泊した60歳までの幅広い層の人が、同じ年齢のときに、同じ場所で、同じ経験をしています。
 もしかしたら、三世代で「夕食時、ナイフとフォークうまく使えた?」、「えっ、今は箸で食べているよ。」などの話題で会話がはずむ家庭もあるかもしれません。
 小学5年生の多感な時期に、同級生と一つ屋根の下で寝食をともにするという経験は、仲間との連帯感や、互いの信頼感を築く上で大切なことだと思います。
 さらに、世代を超えて、経験を共有することは、地域への愛着心にもつながるのではないかと思っています。
 サイロの形をした天文台や二段ベッドが並んだ宿泊室、らせん階段のフーコーの振り子などは、今回の工事後も、50年前の雰囲気のまま残されています。
 街並みなどが目まぐるしく変わる中、時を越え、昔と変わらず息づくものに価値を感じ、大切に思うのは、私だけでしょうか。
 今度、家族と一緒に満天の星を映し出すプラネタリウムを見に行きたいと思っています。

スワード市を訪れて ―広報おびひろ平成25年10月号掲載
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 8月末から約一週間、野原市議会議長とともに、国際姉妹都市のスワード市を訪問してきました。
 スワード市は、アメリカ合衆国の最北端にあるアラスカ州に属し、人口は約三千人、面積は帯広市の10分の1程の港町です。
 なぜ、このアメリカ北部沿岸の小さなまちと帯広市が姉妹都市になったのか。疑問に思う方も多いのではないでしょうか。実は私もその一人でした。
 両市の交流の歴史は古く、話は46年前にさかのぼります。当時、帯広農業高校の卒業生で水産会社にお勤めの大園さんが、地震や津波被害から復興中のスワード市を出張で訪れた際に、帯広市との交流を市長から託されたことがきっかけとなりました。
 その後、書簡や記念品のやりとりを経て、翌年の昭和43年に姉妹都市の縁を結びました。以来、両市の良好な関係は今日まで続き、毎年行っている高校生の相互派遣事業の参加者は272人にもなります。今回、現地で色々お世話になった方々もかつて帯広に来られた人でしたし、今年、来帯した高校生二人も元気な顔でご家族と一緒に出迎えてくれました。
 まちには、「OBIHIRO PARK」と名付けられた公園があります。招待を受けて参加した開基110周年記念式典では、両市の交友の歴史が詳しく紹介されるなど、滞在中は、常に温かい歓迎ムードに包まれていました。
 スワード市は、美しい山並みや海岸線が広がるところで、レストランでは、地元産の新鮮な魚介類を使ったおいしい料理が並び、私たちが訪れたときも、多くの観光客でにぎわっていました。
 今から約半世紀前、国外の情報がまだ少ない時代に、当時のスワード市長が、どうして帯広に関心を持ったのか、そのはっきりとした理由はわかっていません。
 しかし、今回の訪問を通じて、人々の心の温かさや、豊かな自然を背景にした一次産業と食を生かしたまちづくりが十勝・帯広と重なり、そして、帯広に対する深い友情は、姉妹都市ならではと肌で感じてきました。
 帯広市は、スワード市をはじめ国内外の姉妹都市と子どもたちの交流などを行っています。気候・風土の異なる場所で、互いのまちの歴史や文化に触れ、その違いを認め合い、それぞれを思いやる気持ちの大切さを学ぶ。それが人としての成長につながるのではないでしょうか。今後も姉妹都市の交流を深めていきたいと思います。

ともに生きていくこととは ―広報おびひろ平成25年9月号掲載
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 7月14日、北海道障害者スポーツ大会が十勝管内六市町村で開催され、帯広では陸上競技が行われました。
 十勝らしい青空のもと、全道各地から集まった選手たちは、日頃の練習の成果を遺憾なく発揮し、管内の選手も金メダルを22個獲得するなど、大会を大いに盛り上げました。
 また、自発的に多くのボランティアが集まり、きめ細かな対応で選手を支えてくれたことが、この大会の特徴だったと思っています。
 例えば、大会には車椅子の選手も多く参加しましたが、対応しているトイレが競技場に少ないため、スタッフが車に待機し、順番待ちの選手を近隣の施設まで乗せていってくれました。選手からは、「こんなに親切な対応は初めてで、とてもうれしい。」と喜ばれました。
 ほかにも、数多くの選手の皆さんから「ありがとう」の声をいただき、大会を無事終わらせることができ、開催市の市長として、安堵と喜びを感じています。
 ただ、一つだけ残念に思ったのは、この大会に対する世間の認知度が相対的に低かったことです。
 これは、特に北海道、帯広が、ということではなく、わが国に共通して見られることだと思っています。
 昨年、ロンドンでオリンピックが開かれ、日本人選手が大活躍したこともあって、国中が沸いたことは、記憶に新しいところですが、その後のパラリンピックはメディアの扱いも小さく、国民の関心も決して高くなかったのが正直なところではないでしょうか。
 「五体不満足」の著者である乙武洋匡さんは、自身のホームページで、「将来的にパラリンピックはなくなって欲しいと思っている。(中略)オリンピックとパラリンピックが統合され、いずれ、一つの大会として開催されることを望んでいるのだ。」と書いています。
 障害も一つの個性と捉え、互いの違いを認め合い、同じ空間で、ともに助け合って生きていくことが理想だと私も思います。
 今回の大会のボランティアは、「選手と一緒に競技している気持ちになりたい」との想いから、既製のスタッフジャンパーではなく、当日参加することができない障害を持ったボランティアが手作りしたバンダナを巻きました。
 私はこの話を聞き、このまちの未来に明るくて温かい光を見たような気がしました。
 皆さんはどう思われますか。

十勝の魅力を売り込もう ―広報おびひろ平成25年8月号掲載
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 皆さん、大蝦夷農業高校(通称エゾノー)という学校をご存知でしょうか。
 知らない方は、今人気の漫画「銀の匙 Silver Spoon」をぜひ一度読んでください。7月からは、テレビアニメの放映も始まっています。
 エゾノーは、この漫画の作者が通っていた十勝の農業高校をモデルとしています。
 都会の学力競争から逃れ、エゾノーに入学してきた主人公が、同級生や先生たちと、農業を通じて、食の大切さや命の尊さを学びながら、繰り広げる青春ドラマは、ときに感動を与え、私も何度かジーンとくる場面がありました。
 また、登場人物の名前には、御影、駒場、稲田など、十勝の地名が多く使われていて、私たちや十勝になじみのある人たちには、親近感をもって読むことができます。
 そして、この漫画が、日本全国で多くの人に読まれていることは、帯広にとって、またとないPRになっているとも感じています。
 帯広市では、昨年から、十勝・帯広の魅力を効果的に発信するため、「とかちのかち」キャンペーンを行ってきています。
 昨年は、首都圏を主なターゲットに据え、JR山手線の一列車(十一両編成)の中吊り広告を一週間借り切り、広告を掲載しました。
 今年は、これをさらにパワーアップし、AIRDOの全路線の機内サービスで使われる紙コップや、東京メトロ(地下鉄)のフリーペーパーにも広げています。
 そして、数種類ある広告の一つに、「十勝は『銀の匙』の故郷です。」というキャッチコピーとともに、アニメのイラストを載せています。
 全くの偶然ですが、「フードバレーとかち」のロゴマークは、十勝の場所を匙ですくった形をしていて、相性もバッチリです。
 今、日本のアニメは、アジアをはじめ、世界中で高い人気があり、「クールジャパン」として、国家戦略の一つにもなっています。
 今後、「銀の匙」の人気が、海外へとさらに広がり、それと歩調を合わせるように、十勝・帯広の知名度が向上し、観光客や農畜産物の輸出がどんどん増えていく、そんな夢がかなう日が、近い将来に訪れるのではと期待しています。
 もちろん、そのためには、フードバレーとかちの実現に向けた私たち一人ひとりの努力と戦略的なPRが必要です。これからも、皆さんと力を合わせて、「とかちのかち(十勝の価値)」をさらに高めていきたいと思っています。

「バイオマス産業都市」に選ばれて ―広報おびひろ平成25年7月号掲載

 このたび、帯広市と管内18町村は、国の「バイオマス産業都市」に、全国で第一号として選定されました。
 バイオマスとは、動植物から生み出される再生可能な資源のことです。
 エネルギー資源が乏しい日本にとって、持続的に利用することができて、温室効果ガス削減の観点からも地球環境に優しいバイオマスは大変貴重な資源です。
 バイオマス産業都市構想は、この資源を効率的に活用して新たな産業を創り、経済の活性化につなげようとする取り組みで、国も積極的に進めようとしています。
 バイオマスの身近な利用例としては、家庭や飲食店から出る廃てんぷら油があります。この油を回収して、バイオディーゼル燃料(BDF)を製造し、路線バスや市の公用車にも使っています。
 そして、私たちが暮らす十勝は、豊かな自然に恵まれ、農業を基幹産業としていることから、家畜のふん尿や規格外の農作物、林地残材などのバイオマスの宝庫でもあります。
 例えば、十勝で飼育されている約43万頭の牛の排せつ物から発生するガスによって、電気を作ることができます。さらに、その過程で得られる液体は、肥料として畑で利用できます。
 こうした循環利用は、畜産と畑作が広大なスケールで展開されている十勝だからできる取り組みであり、私たちが選ばれた理由の一つでもあると思っています。

 先日、ある方から「空と水と食べ物のまち 帯広を次世代まで残したい」という十勝・帯広の地域づくりを進める上で、共感できるお話をうかがいました。
 十勝の「食」は、「安全でおいしい」と言われています。これは、生産者の弛まぬ努力と、十勝の「きれいな空気や水」によるものです。バイオマスの利用が進むことによって、さらに「きれいで安心なエネルギー」も加えることができます。
 人が生きていく上で、必要な空気、水、食料、エネルギーの全てを地域内で賄うことができる。ここ十勝は、これからの時代に大きな可能性を秘めた場所です。
 十勝・帯広を誰もが住みたいと思える魅力あふれる地域にするため、食と農林漁業を中心とした「フードバレーとかち」のまちづくりに、皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思っています。

動物園に思うこと ―広報おびひろ平成25年6月号掲載

 昭和38年に道内2番目の動物園として開園したおびひろ動物園は、市民の皆さんをはじめ多くの方々のご支援をいただきながら、今年、50周年を迎えることができました。
 今年も開園を前にして、500名を超える方の清掃や塗装奉仕を行っていただきました。清掃に参加されていた女性が、「おびひろ動物園は、孫と一日安心してゆっくり過ごせて、とても気持ちがいい。自分の子どもの遊んでいた遊具がそのままあって、孫がその遊具で遊ぶのがまた楽しみ。」と話してくれました。動物園で過ごす家族団らんの光景が目に浮かんできて、ほのぼのとした気持ちになりました。
 また、市内保育所でも毎年3月下旬に塗装奉仕の方々に、日曜日の朝から、壁の塗り替えなどを行っていただいています。作業終了後、皆で昼食に職員の手作りカレーを食べた時に、若い塗装工の人たちが「子どもたちってこんなめんこい椅子に座っているんだね。笑顔で過ごしてくれたらいいね。」などと話されていたことが、とても爽やかで、園児の喜ぶ顔や元気で遊ぶ姿が目に浮かびました。
 この他にも、多くの市民の方々が環境美化や地域見守り活動に参加され、住みよい地域づくりに活躍されておられます。
 昨今、人と人との付き合いや連帯感が薄くなったと言われていますが、長年にわたるボランティアの取り組みや、幅広い年齢層による活動が展開されていることに、やっぱり帯広はいいまちだなと思っています。多くの方々のさまざまな活動に支えられていることに感謝し、奉仕の心を大切に長く育んでいきたいと思っています。
 さて、半世紀を迎えるおびひろ動物園には、4月27日の夏期開園日に、オープンを待ちわびていた多くの方々が訪れました。長い冬を越え、園内が久しぶりの活気にあふれているのを見て、春を迎えた喜びやうれしさが込み上げてきました。今年度は新たな魅力づくりの一つとして、帯広畜産大学の協力により、畜大サテライトで骨格標本の展示などの事業を行っていきます。
 私も時間をつくって、孫と一緒に動物園に行きたいと思っています。市民の皆さんもぜひ、ほのぼのとしてあったかい気持ちがいっぱいのおびひろ動物園へお越しください。釧路へ行くアミメキリンのスカイやアジアゾウのナナなど動物たちが皆さんを待っています。

思いは一つ ―広報おびひろ平成25年5月号掲載

 平成25年度の予算が市議会で議決成立しました。約一カ月に及ぶ審議を経て、いよいよ市民の皆さんに満足感を持っていただけるよう予算執行に入ります。
 今回の議会でもさまざまな政策課題について活発に議論させていただきました。
 まちづくりに対する私の姿勢とそれを担う職員の育成に関する議論では、私が描く職員像について複数の議員から質問をいただきました。私からは、変化の激しい時代に生きる者として、先例にとらわれることなくチャレンジする姿勢を持つよう職員に繰り返し伝えていることを説明させていただきました。そして、職員は帯広市の未来に向けて汗をかき努力することが価値あることとして一片の疑いも持たず、現実的な楽観主義と決して諦めない持続力を持って、挑戦を続けてほしいとも述べさせていただきました。それに関して、議員からは、全職員が「きっとね」の心を持って、市民の皆さんと向き合う姿勢になれば、素晴らしいまちづくりができるとの意見をいただきました。
 また、かつては一つの世代が生み出した価値体系に何世代も疑いも無く従い生きることができた。それはまるで一つの世代が家を建て、それに続く何世代もが住み続けられたようなものであったが、今日では自然災害も頻発し、世代ごとに家を建て直さなければならない時代になっているように、既存の仕事のやり方や考え方を疑い、時代の変化や風の向きを敏感にとらえながら既存の枠組みにとらわれない発想をお話しさせていただきました。
 今議会を通じ、多少言葉や表現は違っていても、まちづくりに対して議員の皆さんと同じ方向であることを改めて確認でき、従来の党派や会派という枠を超えて、まちづくりの目標・夢が一致していると感じました。そして、どのように市民の皆さんに納得・満足していただくかの手法を議論・選択しているのだとも感じ、帯広のまちづくりがまた一歩前進してゆくと確信した次第です。
 これまでの右肩上がりの経済成長が見込めない今という時代においては、利益だけではなく、負担の再配分ということも、これからの行政の重要な役割であるとのご指摘もいただきました。
 予算の執行に当たっては、緊張感と使命感を持って、市民の皆さんの納得感の向上に努めながら、皆さんと一緒に夢の実現に向け、歩みを進めたいと思います。

シビックプライド〜地域に対して持つ自負と愛着〜―広報おびひろ平成25年4月号掲載

 最近、シビックプライドという言葉を再び、耳にするようになってきました。
 これは、19世紀のイギリスの都市で重要視された「市民が都市に対して持つ自負と愛着」というまちづくりや地域活性化に自ら参加する喜びと誇りといった考え方で、日本語の「郷土愛」とは少し違ったニュアンスを持ちます。
 先日、この言葉をテーマに、3月で定年を迎えた6人の部長職と懇談する機会があり、このまちを良くするために、これまで当事者としてどのように関わってきたのか、退職後はどのように関わっていこうと思っているのか、というそれぞれの気持ちを聴かせてもらいました。
 Aさんは「積極的に外へ出て、人とのつながりを深めながら、子どもたちの笑顔を守りたい」。Bさんは「早速、老人クラブに入れてもらい、楽しく住みよい地域づくりに活動したい」。Cさんは「市民と市役所が、互いに刺激しながら前進するための接着剤になっていきたい」と。
 皆さんの言葉から、人のためになることをやり、喜んでもらいたいという気持ちは、みんな生まれながらに、少なからず持っているものではないか、そして、自分の中に善良な心があることを確認できるということが、実は何物にも代え難い大きな報奨なのだということを強く感じました。
 さらに、Dさんは「これからも生涯暮らし続けていく帯広市で、向こう三軒両隣をつなぐことを第一歩として行動したい」。Eさんは「人とのつながりを大切に、痛みの分かる豊かの心を持った人間を育てるため、自ら行動していきたい」。Fさんは「暮らしやすい地域にするため、おせっかいと思われても、素直に生きる力を感じてもらえるようスキンシップを大切に行動したい」と話してくれました。
 言葉は違いますが共通して、それぞれの個性を生かしながら、行動していかなければならないと言ってくれたこと、そして退職しても引き続き、自分がこのまちを創っていく当事者であるという気持ちでいることをうかがい、大変うれしく思いました。
 また、自分はこのまちを構成する一員で、生涯ここで生きていくのだという思いが、皆さん共通しているように感じました。
 ここに住む人が十勝・帯広をもっと好きになり、シビックプライドを持って、昨日より今日、今日よりも明日がきっと良くなると信じ、希望を持って自分たちのまちを創っていけたら「ステキ」ですね。


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