市長コラム「夢かなうまちおびひろ」-平成23年度

「フードバレーとかち」に国のお墨付き広報おびひろ平成24年2月号掲載

 昨年12月22日に、国の国際戦略総合特区の第1号として、北海道経済連合会や北海道などとともに帯広市と十勝管内18町村が共同提案していた「北海道フードコンプレックス国際戦略総合特区」が国から指定されました。今回、十勝19市町村が「食の総合特区」の指定を受けたことは、大変意義深いことだと感じています。

 市長就任以来、「フードバレーとかち」をみんなで考え、昨年7月には十勝19市町村で定住自立圏協定を結び、さらに41の団体で構成するフードバレーとかち推進協議会を設立してオール十勝で取り組んでいく体制を作ってきました。

 今回の特区の申請に当たっては、十勝・帯広の産業政策として、当初十勝だけでの提案を考え、国と直接打ち合わせをしてきましたが、北海道経済連合会から声を掛けていただき、その後、北海道も関わっていただくことになりました。
 われわれが十勝みんなで十勝が生きていこうと考えている戦略が、北海道が進めようとするフードコンプレックス構想につながり、それが今回、国の成長戦略と一致することになったのです。
 これまでは国が決めた戦略を北海道に下ろし、そして地方に下ろしていくという流れでしたが、今回は全く逆になりました。

 地方分権、地域主権が叫ばれて久しい今日、手前みそかもしれませんが、帯広市の産業政策としてスタートした「フードバレーとかち」がオール十勝で進めていこうということになり、取り組みを展開している最中に北海道が認知、拡大し、そして国の成長戦略の一つとして明確に位置付けられたことになります。つまり、十勝・帯広の主体的な取り組みが、グローバル経済の中で日本の国家戦略の先頭を走り、食料生産基地のみならず食の産業化という一大チャレンジを北海道と一緒に日本のために取り組んでいくことになります。

 今回の指定に当たっては、われわれ十勝・帯広のやる気と本気度が北海道や国に伝わったものと大変うれしく思いますが、これからの本格的な事業展開でわれわれの力量が問われることになり、改めて大変重い責任も感じています。
 しかし、特区指定に自信を持ち、新たな日本の農業の先駆けとしての覚悟と実行力でさらなる飛躍を目指していきたいと考えています。

 こうした動きを実現することで、子どもたちに、十勝・帯広で生まれ、育ったことに誇りを持ってもらえるまちづくりをみんなで進めていきたいと思います。

年頭のご挨拶〜先人の志を次世代に-広報おびひろ平成24年1月号掲載

 明けましておめでとうございます。

 本年は、帯広市開拓130年、市制施行80年という記念すべき年です。
 改めて先人のたゆまぬ努力と英知に感謝するとともに、この地に住むことの誇りと、先人が積み上げてきた財産を次の世代に引き継いでいくため、新たな一歩を踏み出さなければなりません。

 まちづくりの旗印である「フードバレーとかち」について、多くの方々と議論を重ねてまいりました。オール十勝という一体感の高まりに加え、各方面からの反響に確かな手応えを感じています。
 この芽を大事に育て、関連産業の一層の振興に取り組み、地域の力を高めていくことが十勝を日本の食料供給基地として維持・発展させるために必要であり、その存在価値の大きさを改めて知らしめるものになると考えます。

 また、昨年はとかち帯広空港のダブルトラッキング化、道東自動車道の帯広―札幌間の全線開通が実現しました。これを千載一遇のチャンスとして地域の活性化に十分活用してまいります。
 先人の目指した豊かな地域づくりをさらに進めるため、皆さまの知恵と力を結集し、心を一つにして市政執行に取り組んでまいりますので、ご協力をお願いいたします。
 本年が未来に続く、輝かしい時代の幕開けとなることを心からお祈りし、新年にあたってのごあいさつといたします。

姉妹都市の縁をまちづくりの絆に広報おびひろ平成23年12月号掲載

 先日、観光文化姉妹都市の大分市誕生100周年記念式典に出席してきました。大分市とは、昭和41年から子供親善訪問団の相互派遣や物産展などを通じて交流を深めています。

 大分市は、東九州における経済活動の拠点を担う中核都市ですが、平成17年8月7日に開催した「全市いっせいごみ拾い大作戦」の参加者数14万6679人がギネスに認定されているという興味深い一面も持っている都市です。

 3期目の釘宮市長から、このごみ拾いの経緯や当初は要望・陳情ばかりだった市民トークも続けていると、まちをどのように作っていくかという前向きな議論になったことなど「市民協働」についての話を伺い、あきらめずにやっていること、常に市民の皆さんと一緒にというスタンスでやっていることなど、市長就任1年半の私にはいろいろな面でたいへん示唆に富むアドバイスで、たくさんの勇気をいただきました。

 姉妹都市というご縁で、歴史や文化、都市規模は違っても共通のさまざまな課題があることをお互いに理解し合い、また刺激し合っていくことが姉妹都市交流では大切だと改めて感じています。

 式典では、来年の帯広市開拓130年を控えて、印象に残ったことが二つあります。

 一つは、大分市と同じく明治44年生まれで100歳の誕生日を迎えたお年寄り4人がステージに上がって万歳三唱で式典の最後を飾りました。市制100年でちょうど100年生きてきた人です。ただただ感動でした。もう一つは、小学6年生の女子が「未来の大分市」と題した作文を発表しました。クラスみんなで議論してまとめた作文だそうです。

 「大分市は自分たちのまちだっていうことをしっかりと心の中で持てる大人になりたい」「私たちが大分市に何ができるかを考えていきたい」という郷土愛あふれる話に会場が感動の拍手に包まれました。

 先人たちが築いてきたものをしっかりと次の世代に引き継ぎ、人を育てていくことがまちづくりの礎になることを130年の記念の年を目前に改めて感じた次第です。

 開拓129年の今、先人たちがまいてくれた種が至る所で芽吹きそうになっています。その芽を見過ごさず栄養を与え、しっかりと育てる130年、そして今まかねばならない新たな種をまき、少なくとも20年後の150年を見据えた130年にしていきたいと考えています。

実りの秋に思うこと広報おびひろ平成23年10月号掲載

 先日、国から平成22年度の食料自給率が発表され、日本全体で前年度から1ポイント下がって39パーセントになりました。関係の方から「これは十勝の食料自給率の減少がそのまま反映したもの」という話を伺い、十勝が日本の食料供給基地として非常に重要な立場にあることを改めて認識するとともに、食料供給責任を負うことができる「十勝の農力」のすごさを改めて感じました。

 また、東日本大震災以降、生活の基本財としての「安全安心」の大切さがこれまで以上に注目・見直されており、十勝の基本能力そして今後の動きに大きな期待が寄せられています。

 十勝がこれまでやってきたことをもう一度足元から見つめ直し、基本的な価値である「安全安心」な食料を大量に生産できる能力を維持・発展させ、その上でさらに新しい付加価値を生み出していく地域、そんな十勝の存在価値の大きさが改めて分かったような気がしています。

 市長就任後、2度目の秋を迎えます。今年は昨年よりも気温や雨量など天候のことが随分気になりました。農村地区に出向く機会も増え、農家の方々に土づくりの大切さを始め、さまざまなお話を伺いました。そうした中、作物の生育状況も少しずつではありますが、分かるようになってきました。

 これまで1年間かけて、「フードバレーとかち」について多くの皆さんと議論を重ねてきました。その甲斐あってか、最近は皆さんから新たなアイデアをたくさんいただくようになりました。「食」は「植」から始まる、「連携」からさらに突っ込んだ「提携」が必要などいろいろなことをそれぞれの立場でご発言いただけるようになってきました。

 十勝の底力に自信と誇りを持って、私たちの「フードバレーとかち」づくりについて、皆さんが考えていただけることを大変ありがたく思っています。

 皆さんの知恵と力を結集して、食に関して、生産から加工・販売・消費まで、食べるということ自体にこだわりを持ち、日本一豊かなまちを目指し、食を通じて健康で温かいまちづくり、環境づくりを皆さんと一緒に目指したいと思います。

 これまでも、そしてこれからも、食と水に自信を持って、ご飯を安心して食べられる、そんな基本的で当たり前の生活がいつまでも続く十勝・帯広を皆さんとともに作っていきたいと思っています。

良い環境で楽しく子育てを広報おびひろ平成23年8月号掲載

 私事で恐縮ですが、この春、初孫が誕生し、おじいちゃんの仲間入りをしました。
 眺めているだけで目尻が下がり、口元が緩み、やさしく穏やかな気持ちになっている自分自身に驚いています。

 右往左往しながら子育てに奮闘する息子夫婦を見ていると、仕事に追われて妻に任せ切りだった自身の子育てを反省させられますが、息子夫婦にはこれまで以上に夫婦間の会話・言葉遣いに気をつけて欲しいことと、子どもを外にどんどん連れて行き、多くの人に抱っこしてもらえる環境において欲しいと話しました。

 生後間もない子どもは、話すことはできませんが、周囲の会話をしっかり聞いて言葉を覚え、相手の感情を読み取る力を養っていくと言われています。猛烈なスピードで脳が発達するこの時期、両親の精神状態や振る舞いを子どもは敏感に受け止めてしまいます。その第一歩が言葉遣いですので、相手に思いやりを持った会話を意識してほしいということです。

 また、さまざまな所に連れて行き、多くの人に抱っこされてあやされた数が子どもの財産になり、多くのことを感じ、それが情報として蓄積されて行きます。世代を超えて触れ合うことで、人生の先輩からさまざまな経験が伝えられるなど、親子で成長することができます。人と人との間にいること、人と人との間に入っていくことが人間としての子育てなのだろうと伝えました。

 こういった環境作りが行政の役割なのかもしれません。家庭を持つことで子どもを中心に多くの行政サービスを受ける機会が増え、行政への関心や新たなニーズ、考え方が生まれてくると思います。

 医療費をはじめとするさまざまな経済的負担を軽減する制度も大変重要ですが、子どもが生まれたから生活が苦しくなり、自己実現ができなくなるような社会ではなく、夫婦が子育てしながら自分たちの生き方を尊重し合い、子どもと一緒に成長できる仕組みを社会全体で作っていく必要があります。

 子どもから得る元気や喜びをみんなで分かち合える地域コミュニティーの存在が、子育てを楽しく、子どもからお年寄りまでみんなが生き生きと暮らすまちの原動力であると考えています。

 8月21日には、皆さんと帯広の子育てをもっと楽しくするために意見交換をしたいと考えていますので、ぜひとかちプラザにお越しください。

大震災と情報広報おびひろ平成23年6月号掲載

 東北地方を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から、2カ月余りが経過しました。多くの方々の尊い命が奪われ、壊滅的な被害を受けた被災地の状況を思うと心が痛みます。
 改めて、亡くなられた皆さまのご冥福を衷心よりお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。

 現在、帯広市には被災地から約50人の方が、避難されています。市としては被災地や被災された皆さんにできる限りの支援を引き続き行って参りたいと考えています。

 被災地に派遣した職員から、支援活動の報告を受けました。被災地の空気やにおい、避難所の雰囲気など肌で感じた現地の状況を聞き、マスコミ報道を通じて得た情報による自分自身の認識と大きな差があることを感じました。現実を正しく把握することの重要性や難しさを改めて考えさせられました。

 日常、私たちは多くの情報を目(視覚)や耳(聴覚)など五感を通じて入手しています。また、入ってきたその情報を、そしゃく・理解していかに対応・行動するかを判断しているものと思います。

 今回の災害では、限られた切り口の情報がマスコミを通じて繰り返しインプットされたことで、テレビで見たものが現実の全てだと思い込んではいなかったか。においや雰囲気は報道からは伝わらず、平面的な情報だけでは全体を把握することは難しいものです。情報は受け身ではなく、能動的に入手しないと正しい判断をすることは難しいものだと感じました。

 幸い帯広市は、大震災による直接的な被害はありませんでした。震災後は自粛ムードが続き、十勝の経済はもとより日本の経済全体が停滞してしまうのではと心配しましたが、徐々に日常生活を取り戻しつつあるように思います。今後も過度に萎縮せず、それぞれの活動を積極的に展開しなければなりません。それが今、私たちが「できること」だと思います。

 残念なことに、「風評被害」などにより十勝・帯広の観光産業などにも影響が出ています。正しく情報を判断し、発信することを心掛けなくては、私たちは風評被害の被害者にも加害者にもなりかねません。

 今回の大震災で、さまざまな対処すべき課題が見えてきています。市では、いざというときに備えて、6月中に避難所を明記した新しい防災マップを全戸に配布します。被災地の一日も早い復興を祈るとともに、安全に暮らせるまちづくりを市民の皆さんと進めていかなければならないと考えています。

空高く翔き太陽へ広報おびひろ平成23年4月号掲載

 春は、別れと出会いの季節です。
 毎年、この時期になると、進級・進学に伴う喜びと不安が入り交じった、中学、高校生のころが思い出されます。

 過日、母校の中学校の記念式典に出席した際、校歌のメロディーが流れると、自然と歌詞を口ずさみ、制服を着た自分が在校生としてその場に立っているかの感覚を覚えました。
 久しぶりに会う同級生とは、当時の話で盛り上がり、瞬時にその「時代」に戻ることができました。

 友人と話をしながら登校したこと、バレーボールに熱中したこと、担任の先生のこと、毎日通学で見ていた「まち」の風景…残念ながら勉強のことはあまり覚えていませんが、今でも懐かしい思い出です。多感な季節を一緒に過ごした仲間と空間、そして経験は今の私にとってかけがえのない宝物です。

 4月には、私が卒業した帯広第六中学校と帯広第三中学校とが統合し、新たに翔陽中学校として生まれ変わります。
 思い出がたくさん詰まった母校が閉校するのは、寂しいことです。できれば、閉校してほしくないとの「思い」もあります。しかし、子どもたちにとって、よりよい環境で学べるということを第一に考えるならば、大人の感傷は捨てなければならないとも感じています。

 特に中学生年代は、自我が確立されつつあり、考える力や生きる力を身に付け、次のステップに進む大切な時期です。幸い、十勝・帯広では東京などと違い小学校、中学校は地域コミュニティーの中で大きな位置を占めています。また、働く大人を身近で見ることができ、都会では失われつつある教育環境が今も残っていると思います。

 子どもたちは、一定規模の学校という集団生活の中で、教育を受けることにより、さまざまな経験を積む機会が得られます。多くの先生や友人と出会い、議論し、仲間を作り、また、一人ひとり考え方が違うことを知り、悩み、切磋琢磨しながら世の中へ出るための準備ができます。こうした経験は、人格形成において欠くことができない、大切なものと考えます。

 翔陽中学校という新たな環境で学ぶ子どもたちは、新しい歴史の1ページを開く栄誉あるメンバーです。これからの人生において貴重な経験となることと思います。
 4月7日の開校式に、私も出席します。「翔陽」の名前のとおり、生徒の皆さんと学校が、空高く羽ばたき太陽(ひかり)へ、未来に向かって新たな歴史の一歩を踏み出す瞬間に立ち会わせていただけることを光栄に感じます。

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