市長コラム「夢かなうまちおびひろ」-平成29年度

変化と戦略〜広報おびひろ平成29年12月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3478KB)  

 先日、訪日外国人の旅行ビジネスに精通し、観光庁など、国の検討委員も務める原田劉静織さんのお話を聴く機会がありました。
 多くの中国人観光客が日本を訪れ、家電製品や高額な商品、化粧品や医薬品、さらには、お菓子に至るまで、日本の商品を大量に買い込む、いわゆる「爆買い」が過ぎ去り、中国人の訪日観光客数も落ち着いたと捉えている方も多いのではないでしょうか。
 中国の海外旅行者は、現在、日本の人口に匹敵する約1億人といわれていますが、中国の人口約14億人のわずか1割足らずであり、5年後には、7億人にまで増加すると、原田さんは予測しています。
 また、世界の海外旅行者の主流は、20代から30代の若者となっていて、インターネットを使い、情報収集や発信を得意とするこの世代には、体験型のツアーや、写真映えのする絶景や観光名所を撮影するツアーが人気だそうです。
 さらに、世界的な女性の社会進出を背景に、女性の一人旅や、社会貢献活動を行うツアーなどの需要があり、日本は、こうした世界の動向に着目した観光戦略を練る必要があると指摘されました。
 訪日観光における中国の潜在力の高さを改めて認識させられると同時に、旅行者といえば、働く世代よりも、退職して余裕のあるシニア世代を漠然とイメージしがちな私たち日本人の「思い込み」に、目からうろこが落ちる思いでした。
 これまで、私たちは台湾からの観光客誘致に取り組み、一定の成果を得てきました。しかし、時代とともに世界の海外旅行者の動向やニーズも変化しており、今まで成功してきたことが、そのまま通用するとは限りません。
 雄大な自然と豊かな食。十勝・帯広のど真ん中の地域資源を、さらに魅力ある観光資源に仕立て上げていくためには、これまでと同じ視点、ましてや勝手な思い込みで見ていては、チャンスや、その本質を見逃しかねません。
 今、分かっていることは何か。逆に、分かっていないことは何か。その両方を正しく見極め、現状を正確に把握する。さらに、自分たちの側からだけでなく、外側から、自分たちはどう見えているのか。そもそも競争相手は誰なのか。そして、何よりもどんな「お客様」を迎えようとしているのか、一体「お客様」は誰なのか―。
 原田さんのエネルギッシュなお話を通じて、しっかりとした戦略を持つことの重要性を改めて考えさせられました。

川西村・大正村合併60周年〜広報おびひろ平成29年11月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3553KB)  

 昭和32年4月1日に、帯広市と川西村・大正村が合併して、今年で60周年を迎えました。
 人口規模の小さい町村の合併を促進する「昭和の大合併」の動きの中で、合併への期待や不安から住民の賛否が分かれるなど、2村においては、多くの議論が重ねられ、合併に至ったと伺いました。
 都市部にあった小さな帯広市は、広大な農地や森林を有する川西村・大正村との合併を契機に、近代的な田園都市としての発展の道を歩み始めることになります。
 現在、帯広市川西農協では、十勝管内8農協と連携して「長いも」の通年出荷体制を構築し、食品衛生管理の国際認証を取得するなど、「十勝川西長いも」としてブランド力を高め、国内外に展開。「攻めの農業」の代表として全国的に評価されています。帯広大正農協では、「大正メークイン」「大正長いも」「大正だいこん」を商標登録し、他産地と差別化を図るほか、青年部が地ビールを商品化するなどの優れた取り組みが行われています。こうした二つの農協の取り組みは、日本有数の食料供給基地の一つとして、帯広市の農業を成長させ、川西・大正地区は、本市の地域経済の要となっています。
 他の産業と比較して、生産環境の全てを自らコントロールすることのできない自然が相手の農業。日々変わる自然環境に翻弄されながらも、一定の質と量の農畜産物を生産し続けていくことは並大抵のことではありません。とりわけ、十勝・帯広は、冷害や水害、さらには外国産の安い輸入農畜産物などに対して、品種改良や新しい技術などを導入しながら、世代を超えて、あらゆる苦難を克服してきました。私は、そうした日々変化するもの、不確実なものと常に向き合い、適応していく柔軟さと強さを持つ農業者に支えられていることが、帯広の大きな強みになっていると感じています。
 合併してもなお、それぞれの個性を失わず、近隣町村に匹敵する存在感を放つ川西・大正地域―。思えば「60年」は、私の歳ともほぼ重なります。結婚前、両親と過ごした時間よりも、妻や子どもたちと過ごした時間がいつしか長くなり、家族の一体感がより深まってきたと実感しています。 
 合併以前の歴史よりも、合併後の歴史が長くなった今、都市と農村がそれぞれの持ち味を発揮しながら、一体感を持って調和する「田園都市おびひろ」が、未来に向かって持続的に発展していければいいと思います。 

言葉を伝える〜広報おびひろ平成29年10月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3532KB) 

 毎月、皆さんにお届けしているこの「広報おびひろ」は、視覚障害者向けの音声版や点字版も作成し、配布しています。
 先日、音声版「声の広報おびひろ」の作成にボランティアで協力をいただいている帯広朗読研究会「なすの会」の皆さんと懇談する機会がありました。「音訳は、発音や口調、文節の切り方など、ほんのちょっとした違いで、言葉の意味や伝わり方が違ってくるもの。そのことに細心の注意を払い、聞いてくださる視覚障害者の方々を思いながら、優しく語りかけることを心掛けています」といったお話を伺いました。
 作成に当たっては、単に原稿を読み上げるだけではなく、視覚障害者にとって音声だけでは理解しにくいと思われる言葉の読みを、正しく伝わるようにするなどの準備を行った上で、発声の細部に至るまで留意し、「分かりやすく伝える」ことに力を注いでいる。その真摯な姿勢に心を打たれました。
 「相手の言葉が理解できない」あるいは「自分の言葉が理解されない」「伝えたことが誤解された」など、言葉が相互にうまく伝わらない経験は、誰もがお持ちなのではないでしょうか。言葉は、互いの意思疎通を図るための手段ですが、私たちの考え方や価値感が人それぞれ異なるように、言葉の使い方や受け止め方も多様です。同じ言葉や表現でも、相手を喜ばせたり、反対に悲しませたり、時に怒らせたりする場合もあります。
 相手の立場を思いやり、尊敬語、謙譲語、丁寧語を使い分けてきた日本人ですが、最近では、さまざまな立場にある人が、相手への配慮に欠ける主張や相手を傷つける発言をしたとの報道が目につきます。「言葉は心の使い」ということわざがあるように、日常の心のありようが言葉遣いに自然と表れてしまうのかもしれません。
 「相手の立場や気持ちを考え、適切な言葉や表現で、相手に分かりやすく伝えることができているだろうか―」「相手の言葉の意図を的確に受け止められているだろうか―」。なすの会の皆さんの姿勢とも重ね合わせながら、そんな思いに至りました。
 人々が互いを尊重し合いながら、心が通じ合う優しい言葉や心地よい言葉で、互いに元気や明るさをもたらす会話が交わされているまち。外から訪れる人が、この地域に暮らす人たちのこうした会話から、おおらかさや穏やかさ、そして品格を感じてもらえる十勝・帯広になると素晴らしいと思います。 

「ワクワク」が共感を呼ぶ〜広報おびひろ平成29年9月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3388KB)

 9月24日から、秋のごみ減量・資源化促進月間が始まります。帯広市では、平成9年に資源回収事業(Sの日)を開始して以来、市民の皆さんのご協力により、市民1人1日当たりのごみ排出量は、過去10年間で最少となり、道内主要都市の中でも、リサイクル率とともに上位に位置しています。
 2年ほど前に、斬新な発想でリサイクルビジネスを展開されている、日本環境設計の社長を務める岩元美智彦さんに、帯広で講演していただく機会がありました。
 1985年公開の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、ごみを燃料にして車が走っている未来の姿に感銘を受けた、当時大学生だった岩元さんは、商社勤務を経てベンチャー企業を立ち上げ、これまでごみとして処分されていた衣料品などを燃料に変える独自の技術を開発しました。さらに燃料の原料となる古着などを回収する仕組みづくりにも取り組みます。
 古着の回収ボックスを小売店に設置し、古着からできた燃料で、映画と同じ車を走らせるイベントを開催するなど、消費者の「ワクワク感」を高めながら、「買って捨てる」から「リサイクルして買う」へと消費者の意識と行動を変えました。その結果、リサイクルと消費を結び付けた誰もが参加しやすい仕組みが出来上がったのです。
 東京オリンピック・パラリンピックのメダルを、携帯電話などのリサイクル金属で作る国民参加型の企画。帯広市も参加していますが、これもまた、岩元さんたちの提案から生まれたものです。
 使い古された携帯電話がキラキラと輝くメダルとなって、表彰台のメダリストの首にかけられる―。こんな場面を想像すれば、誰もがワクワクして、携帯電話の回収に参加したくなるのだと思います。
 これまで捨てた後の「ゴミ」の姿など無関心だった人たちが、岩元さんの「ワクワク感」の演出により、リサイクルの意義を実感するようになる。「ワクワク感」が、人々の共感や共鳴、さらには当事者意識を生み、やがて、これまで課題や問題であった「モノ」が、未来の資源に変わってゆく―。
 行政の取り組みの、その先にある「市民の幸せ」や「十勝・帯広の輝く未来」といった姿を、市民の皆さんと共有し、共感できているだろうか。そして、その実現に、市民の皆さんと「ワクワク感」を持って臨んでいるだろうか。
 岩元さんの視点は、私たちの「市民協働のまちづくり」に、大きなヒントを与えてくれています。

つながる〜広報おびひろ平成29年8月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3466KB) 

 8月に入るとお盆を迎えます。お盆の時期は、地域によって異なりますが、全国の多くの地域では、8月13日から16日までとしているようです。お盆休みには、故郷に帰ってくるお子さんやお孫さんの元気な姿を心待ちにしている方、あるいは、故郷の友人たちと集い、にぎやかなひとときを楽しむ方など、さまざまなお盆を過ごされることと思います。
 日本古来の伝統的な風習であるお盆は、家族や親戚が集まり、先祖の霊を迎え、今の自分があるのは、先祖のおかげであると感謝し、供養を行う行事といわれています。 かつて、自分を大切に思ってくれていた人や、友人との懐かしい昔の思い出に会いに帰るお盆。それは、これまでの自分を振り返りながら、これからの自分を見つめ直す時間なのかもしれません。
 近年、インターネットやスマホなどが普及し、私たちの暮らしはとても便利になりました。これまでは知り合う機会のなかった人や、世界各国の人たちとも、時間や空間を越えてコミュニケーションが可能となるなど、人と人がつながる機会は増えています。
 しかしながら、こうしたコミュニケーションは、人と人が直接顔を向き合わせながら行うものとは大きく異なります。また、インターネットや大型店などでは、お店の人と一言も会話を交わさなくても、買い物ができる時代です。
 最近、出勤時に、近所に住む小学2年生の女の子と顔を合わせます。「おはようございます」。最初は、伏し目がちで小さな声でしたが、今では、私の目を見て、大きな声で元気にあいさつを返してくれます。心が通じ合えたように感じ、うれしくて、これまでよりも少し早く自宅を出て、毎朝の小さなつながりを楽しみにしています。
 今の時代、生き方を自由に選べることは素晴らしいことですが、一方で、人々の生き方や人生観が多様化し、身近な人でさえ分かり合えない場合もあります。また、面と向かって話をする機会が減り、人とのつながりが希薄になることで、人間関係で苦労したり、時として孤独を感じることもあります。 しかし、そんな時代だからこそ、大切な誰かと心と心がつながる時間が必要なのではないでしょうか。
 お盆休みが終わり、故郷を後にするとき、自分とつながっている大切な人たちとの有意義な時間や思い出を振り返りながら、「また明日から頑張ろう」という前向きな気持ちになっていただけたらいいなと思っています。

帯広の水〜広報おびひろ平成29年7月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3381KB) 

 力強い日差しがまぶしい初夏を迎え、帯広の冷たい水道水が一層おいしく感じる季節となりました。
 帯広市が毎年実施する「市民実感度調査」では、50ある調査項目中、「おいしい水がいつでも安心して利用できる」が、11年連続で第1位の評価をいただいています。
 昭和60年に、帯広の水道水は、旧厚生省の「おいしい水研究会」において、全国10万人以上の都市198市の中から選ばれた「水道水のおいしい都市」32市のうちの1市に選定されました。
 この研究会がおいしさの要件とした、口当たりや風味に関わる「硬度」や、20度以下がおいしいとされる「水温」など、7項目の基準を、30年以上経った今でもすべて満たしています。
 原始的な自然が豊かに残る日高山脈を源流とし、これまで幾度も清流日本一に輝いた札内川を水源とする帯広の水道水は、十勝・帯広が誇る大切な地域資源の一つになっています。
 帯広の水を、フードバレーとかちを掲げるこの地域の魅力向上につなげられないか―。帯広市では2年前から、水道水のおいしさや特性を科学的に裏付けるため、「うま水プロジェクト」を立ち上げてさまざまな分析を行っています。
 これまでの研究からは、「硬度」が、国内で1割ほどしかない「超軟水」に分類され、「硬水」や「軟水」に比べて、癖がなく口当たりもまろやかなこと、食材との相性では、お茶や昆布だしなどの食材のうま味成分を引き出す力に優れているほか、パンは膨らみが大きく、生地もきめ細やかになるなど、調理の効率や食感にも良い影響を与えることが明らかになってきました。今後さらに分析を進め、おいしさや特性が科学的に実証されることを期待しています。
 蛇口をひねれば、いつでも勢いよく流れ出て、好きなだけ使えることから、その有り難さを忘れてしまいがちな水道水。
 私たちの暮らしに欠かせない水道水を、安全で安定的に届けられるように、浄水施設では毎日、数十項目にも及ぶ水質検査の実施や、24時間体制で配水量や水圧などを集中管理しています。また、震災に備え、配水池や配水管を耐震化し、老朽化した配水管を計画的に更新しています。
 7月下旬、市庁舎1階市民ホールで、水道水ができるまでの仕組みや、水の大切さを伝える「帯広の水を見る週間」展が開催されます。ぜひこの機会に、帯広の水への理解を深めてほしいと思います。

衣替え〜広報おびひろ平成29年6月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3539KB)

 今年も衣替えの時期を迎え、人々の彩り豊かで軽快な装いが、新緑薫る帯広の街並みに、明るさを添える季節となりました。
 日本の衣替えは、中国の古い風習にならい、平安時代の宮中行事として始まったとされています。季節に合わせて衣服を替えるこの慣習は、四季がはっきりしている日本の気候ならではのものです。
 とりわけ、北国の長く厳しい冬を知る私たちにとって、衣替えは、厚手の衣服から解放されることで、十勝の爽やかな気候を肌で感じながら、明るく前向きな気持ちになる機会でもあると思います。
 20代の頃、パリのセーヌ川を上下する船には、「たゆたえど沈まず」と記されていることを教えてもらいました。「どんなに強い波や風に見舞われても、揺れるだけで沈まない」という意味で、フランス革命など歴史の荒波を越えてきたパリっ子の気概を見る思いがしました。私は、この言葉に、「どんなに厳しい状況でも沈んではならない。そのためには、できるだけ軽くならなければならない」というメッセージを感じています。
 私たちは、家庭や学校、会社など社会の一員として、それぞれ役割を担い、責任を果たしながら生きています。その中で、積み重ねてきた常識や実績、時にはプライドなどが重くなり、息苦しさを感じることもあります。そんな時に、これまでため込んできた重い「荷物」を捨てて、身軽になることで、機動性が増したり、新しいものを受け入れることもできるようになります。そして、見えなかった展望が開けて、元気も湧いてきます。
 これまで時間をかけて積み重ねてきたものをいざ捨てるには、戸惑いや迷いが生じるものです。大事なものは簡単に捨ててはいけませんが、明日のため、次のステップに進むために、「今の自分に本当に必要なものだろうか―」。そう、自問自答しながら、身軽になるための「棚卸し作業」を行い、心の衣替えをすることも大切なことだと思います。
 1千年以上も前から、行われてきた衣替え。着物の種類が増えた江戸時代には、年に4回もの衣替えが行われていたそうです。きっと先人たちは、季節の変わり目に合わせて、気持ちも衣替えしながら、メリハリをつけて生活していたのではないでしょうか。
 日差しが力強さを増し、爽やかな風が心地よいこの時期。身も心も軽やかにして、前向きな発想で毎日を明るく過ごしていきたいと思っています。

十勝の総合力〜広報おびひろ平成29年5月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3727KB)

 桜が咲き誇る美しい季節を迎え、公園などで焼き肉に舌鼓を打ちながらお花見を楽しまれる方も多いのではないかと思います。
 ここ十勝では、人口約34万人を上回る約44万頭の牛が飼われているのをご存じでしょうか。乳牛と肉牛の生産は道内最大であり、都府県で最大の鹿児島県でさえ29万頭ですから、ここ十勝は、日本有数の畜産の生産地といえます。
 2016年の日本の牛肉輸出額は前年比23%増の135億円。国は2020年には輸出額を250億円に増やす目標を掲げています。
 昨年、帯広にある北海道畜産公社十勝工場では、輸出に必要な「HACCP」認証の品質管理や処理工程などの要件を整え、シンガポールへの輸出が承認されました。これにより、岩手まで持ち込んで処理して輸出していた牛を、十勝で処理できるようになりました。さらに衛生管理の厳しい米国への輸出を目指す工場も完成し、1日当たり450頭の処理能力は国内最大規模となっています。
 また、帯広畜産大学では、乳製品工場の国際安全基準を満たした施設を整備しているほか、3月には食品や生物系の分野の試験検査能力を国際的に証明する「ISO17025」の認定を取得しています。世界レベルで通用する食品の安全と家畜の感染症検査ができる大学がこの地にあることは、大きな強みとなります。
 昨年、十勝・帯広の農業は、天候不順や台風の影響により農作物に大きな被害を受けました。小麦や豆類などの耕種部門では前年よりも2割以上減少し、一時、農業産出額は例年よりも大きく下回ることが予想されましたが、生乳や肉牛などの畜産部門の堅調な伸びにより、帯広市では史上3番目となる農業産出額を記録しました。天候に左右されやすい畑作のリスクを、畜産が補う役目を果たし、十勝の基幹産業である農業の底力が改めて示されました。
 「十勝には何が求められ、何ができるだろうか―」畜産のみならず、それぞれの分野において、しっかり先を見据えて一つ一つ準備を行い、おのおのの立場で着実に手を打ち、努力を積み重ねてきました。まさに「積小為大」の実践です。「十勝の発展」という同じ志を抱き挑戦してきた私たちの取り組みは、今年に入って農林水産大臣賞、経済産業大臣表彰、北海道知事賞などの受賞に結びつきました。
 今、皆さんの努力がつながり、明日の十勝・帯広の大きな推進力になっていると実感しています。

夢を描く〜広報おびひろ平成29年4月号掲載
このコラムを市長の声で聞く(mp3形式) (3783KB)

 厳しい寒さが続いた十勝の冬がようやく終わりを告げ、春の息吹を感じる季節を迎えました。
 新年度が始まる4月は、学校や家庭、仕事など、これまでと違う環境のもとで、大きな夢を胸に抱いて、新たなスタートを切った方も多いのではないでしょうか。
 ところで、皆さんの「夢」は何でしょうか。希望の学校や会社、憧れの職業、行きたい場所に行くことや欲しいものを手に入れることなど、既に存在していることの中に夢がある場合が多いと思いますが、今はまだ無い、実現できていない未知の世界を創り出すこと。これもまた夢の一つだと思います。
 未知の世界を、ここ十勝で創れないか―。2月下旬、100人の熱き大人たちが集い、十勝の未来像やそれを実現するためのユニークなプロジェクトを描く「十勝ドリームマップ会議」が市内で開催されました。十勝で新たな「しごと」の創出を目指す意欲あふれる地元の事業者たちと、全国各地の革新的な経営者など、異なる分野の個性的な人材たちが参加し、お互いの夢を語り合い、白熱した議論を交わしながら、長さ20メートルのホワイトボードに、宇宙関連産業やアウトドアなど、十勝の資源を活用したアイデアが詰まった「夢」をたくさん描きました。私は、「十勝をもっと面白くしたい、発展させたい」という参加者の熱気に触れ、大変心強く感じたところです。こうした共同作業は、十勝の明るい未来を志向する前向きな人たちのつながりを生み、深め、十勝・帯広のさらなる可能性を広げる貴重な機会になったと思います。ここから、新たな交流やプロジェクトが生まれ、十勝の新しい「しごと」の創出につながっていくものと期待しています。
 「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」
幕末の藩士、吉田松陰の言葉です。成功への第一歩は夢を描くことであり、勇気を持って行動すること、諦めずに挑戦し、そしてやり抜くことが、希望の未来を切り拓くことにつながる。そのことを、この言葉は教えてくれます。
 未来を前向きに捉えながら夢を語る大人たち。その大人たちの背中を見て育つ子どもたち。十勝・帯広は、熱く、面白い人がたくさんいる地域と感じて、さらに集まってくる人たち。そんな夢と希望にあふれ、夢かなう十勝・帯広を皆さんとともに創っていくことが、私の思い描く夢でもあります。

ページの先頭へ戻る ページの先頭へ戻る

このページに関するご意見・お問い合わせ

帯広市政策推進部広報広聴課

  • 所在:〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1
  • 電話:0155-65-4109(直通)
  • FAX:0155-23-0156

より良いホームページにするためにアンケートにご協力ください。

お求めの情報が充分掲載されていましたか?

ページの構成や内容、表現は分かりやすかったでしょうか?

不足していた情報や、調べたかったことなど、他にご感想があればご意見・お問い合わせフォームからお送りください。

広告欄

  • 株式会社総合設計
  • サトラのリフォーム
  • 帯広の格安レンタカーを比較・予約
  • オビスイのおいしい宅配弁当 帯広水産食品株式会社
  • 住まいの・星屋
  • 有限会社ウッドライフ
  • おもしろいもったいないオーエムソーラーの家 佐々木建設株式会社
  • 北海道の電化情報ポータルサイト でんポタ
  • 株式会社新生
  • 広告募集