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※画像の著作権は市にないものが含まれています。転載を禁止します。


移住対談

 帯広に移り住まわれた鈴木さんご夫妻と、山本さんご夫妻をお招きして、帯広について思うこと、移住を考えている方へのメッセージなどを、砂川市長と語っていただきました。(広報おびひろ平成21年1月号「PDFファイル新春対談(675KB)」より)

対談参加者

「水はおいしいし、空気はきれいだし、すっかり吸い込まれてしまいました」

 鈴木勇夫・妙子さん
 エスプレッソ カフェ・バール Pic Nic(ピクニック)オーナー


 勇夫さんは帯広市出身。東京の大学を卒業後、ホテルマンとして接客や事業の企画などに携わる。

 妻の妙子さんは東京都出身。1997年に当時高校1年生だった長男を残し、家族で帯広へ。

 1998年にカフェを開店、「みんながピクニック気分で楽しめるように」と店の名前を「ピクニック」に。

 2008年に店舗をとかちプラザに移転。おいしい空気と水で入れたコーヒーと十勝産にこだわった食材を使用したイタリア風家庭料理を中心に提供している。


「いつかは自分の好きなポロシリの山並みの近くで暮らすぞと思っていました」

 山本康宏・和美さん
 帯広八千代ユースホステルオーナー


 お二人とも大阪府出身。旅行が好きで二人で国内外をよく旅していた。帯広・十勝にも何度か訪れており、1993年に帯広へ移住。

 最初は中心部で会社員を、翌年に八千代広野地区に移り、2001年にユースホステルをオープン。

 食事作りでは、可能な限り地場産品を使用。地産地消を意識して大地の恵みを大切に料理している。

 ホテルでは季節に合わせたツアーを企画し、道内外からのお客様に帯広の素晴らしさを伝えている。 




50歳になったら田舎に帰るという約束

鈴木勇夫 「50歳になったら田舎に帰る」って、結婚するときに話をしたらしいんですよ。 私は覚えていないのですが。 それを聞いた子どもたちも妻と一緒になって帯広に帰ろう帰ろうって言い出して(笑)。

市長 50歳で仕事を辞めて、家族一緒に帯広に帰ることは、けっこう覚悟がいりますよね。

鈴木勇夫 今の仕事を辞めて何をしたらいいのだろうと、1年半近く考えました。 帯広で一人住まいの親も心配でしたが、本当に帰るのかと。市長 ずっと築き上げてきた地盤がそこにあり、そこを辞めて来るのは大きな決断ですね。

鈴木妙子 子どもの夏休み期間中は毎年、帯広に来ていたんです。 水はおいしいし、空はきれいだし、すっかり吸い込まれてしまいました。 下町の「江戸っ子」が「蝦夷(えぞ)っ子」になったねって(笑)。

市長 よく聞くのは「旦那さんは夢やロマンを描いて田舎へ行く、奥様は田舎はいやと反対する」という話で、家族一緒に移るのはなかなか大変だと聞きますが、鈴木さんはごく自然に、抵抗はなかったんですね。逆に奥様がご主人を引っ張ってきた感じですね。 

鈴木勇夫 上の子はやりたいことがあったので東京に残り、下の子どもたちと4人で帰ってきました。 子どもたちが小学校を卒業するときには「たしか転校生だったよね」っていわれるくらい溶け込んでいました。

ポロシリの眺めとあったかな心が魅力に

市長 山本さんは札幌でも函館でもなく、帯広を選んだんですね。

山本康宏 いずれは自分の好きな場所で、ポロシリ岳の山並みの近くで暮らしたいと思っていました。 植村直己帯広野外学校を建てるときにボランティアで手伝う機会がありまして、そこで知り合いができて、帯広にも何度も遊びに来るようになったんです。

市長 農村地帯は人と人との付き合いが濃密ですよね。

山本康宏 移り住むと大変なこともたくさんあるけれど、周りも協力してくれる。 協力してもらった人は地域に定着して、新しく来た人をまた応援して、感謝の思いが繋がっていけばいいなと思います。
 ユースホステルの名前も、お世話になった地域の皆さんへの感謝の気持ちを込めて「帯広八千代」と名付けました。

市長 いったん付き合いが始まると、力強い。みんな応援してくれて、財産ですね。

山本和美 広野小学校や八千代中学校は、先生も私たち親も子どもも「移住してきた人」が多いんです。複式学級ってどうやっているのって、小学校や中学校を見学させてほしいって、問い合わせも多いんですよ。

市長 移住してきた人の子どもたちが、地域の方と一緒に育っていける学校って素晴らしいですね。

鈴木勇夫 私たちも子どもの部活動の送り迎えの際など「じゃ、私が連れて行くよ」とか、周りのお父さんお母さんにもずいぶんと助けられました。





帯広での生活を体験してほしい

山本康宏 ユースホステルを始めたころにはもうすっかりこちらの人になっていたんですね。僕らの見えなくなっていた部分をお客さんが刺激してくれて、あっそうだったと気付かせてくれます。 住み始めたころは寒いっていうだけで嬉うれしかったし、除雪も楽しかったなとか(笑)。

市長 私も香川県出身だから、こちらに来たころは雪が降るのが珍しくてね。

鈴木勇夫 雪が降ってくるとずっと見ていたいですよね。 そういう新鮮な気持ちをいつまでも忘れたくないですね。

山本康宏 防風林の中に一面に咲く花がきれいなこととか、冬になってカラマツの葉が落ちると、いろいろな鳥がいることに気づくこととか。今、私の物置の壁はキツツキの穴だらけです(笑)。

市長 こんな話を都会の人にしたらびっくりするし、うらやましがりますね。向こうではキツツキは山奥に行かないと見れないからね。 防風林の中に咲くオオバナノエンレイソウも素晴らしいですよね。

山本康宏 お客さんを山菜採りや釣りに案内したりしますが、行者ニンニクは喜ばれます。 戸蔦別(とったべつ)川で釣りをしている間、子どもたちは水浴びをしたり、夜は目印になる星が見つけられないほどの満天の星空を眺めたり…ぜひ来てほしいですね。
「こんなにいいところなのに、何で来ないの?」って言いたいです(笑)。

鈴木勇夫 東京なんかじゃ大きな明るい星しか見えないから、だいたい星座がすぐわかるんですけどね。

鈴木妙子 私の親は東京では体調が良くなかったのですが、帯広に1カ月間のお試し移住を体験したときは、食欲がどんどん進み、顔色もみるみる良くなりました。 きっとおいしい空気と水のおかげだったのかなと。 

市長 いろいろな媒体で情報はたくさんあるけれど、なかなか現実の生活状況は伝わらない。実際に暮らしてもらって、自分たちの経験がそのまま伝わればインパクトがありますね。


住みたい人の夢が実現できるように

鈴木妙子 ショックなことに友人から帯広はどこにあるのかとよく聞かれるんです。 北海道のへそといわれる富良野市に対抗して、帯広は「北海道の急所」と教えてあげました。 帯広は何もないところといわれますが、そこを魅力的にPRしてはどうかと思います。

市長 鈴木さんも山本さんもいろいろなアドバイスをしてあげれる立場ですね。

山本康宏 楽しいこともあるけれど、厳しいこともある。 来た人には帯広に残ってほしいと思っているので、正直に言おうと思っているんです。仕事のことを考えて札幌近辺を選ぶ人も多いし。それで札幌に行った人もいるし、やっぱり帯広がいいって戻ってくる人もいるし。

市長 帯広の一番良いときはもちろん味わってもらいたいけれど、条件の悪いとき、厳しいときも体験してもらわないとね。 帯広・十勝に住みたいなって思っている人たちの夢が実現できるように、行政としても応援したり、環境を整えたりしたいと思っています。もっとこうすればいいとか、こういうことは必要ないとか、皆さん方の経験をお聞かせください。これからも頑張っていただきたいと思います。

住みたい人の夢が実現できるように

鈴木妙子 ショックなことに友人から帯広はどこにあるのかとよく聞かれるんです。 北海道のへそといわれる富良野市に対抗して、帯広は「北海道の急所」と教えてあげました。 帯広は何もないところといわれますが、そこを魅力的にPRしてはどうかと思います。

市長 鈴木さんも山本さんもいろいろなアドバイスをしてあげれる立場ですね。

山本康宏 楽しいこともあるけれど、厳しいこともある。 来た人には帯広に残ってほしいと思っているので、正直に言おうと思っているんです。仕事のことを考えて札幌近辺を選ぶ人も多いし。それで札幌に行った人もいるし、やっぱり帯広がいいって戻ってくる人もいるし。

市長 帯広の一番良いときはもちろん味わってもらいたいけれど、条件の悪いとき、厳しいときも体験してもらわないとね。 帯広・十勝に住みたいなって思っている人たちの夢が実現できるように、行政としても応援したり、環境を整えたりしたいと思っています。もっとこうすればいいとか、こういうことは必要ないとか、皆さん方の経験をお聞かせください。これからも頑張っていただきたいと思います。


※ユースホステルとは 経済的かつ安全に旅ができることを目的にしたドイツ生まれの宿泊施設ネットワーク。宿泊費は1泊2食付5000円前後。会員証無し・ビジターも利用可能。部屋は基本的に男女別の相部屋方式ですが、家族やグループでの個室対応も可能。

※帯広の水道水 一般に市販されているミネラルウォーターよりも軟水(1リットル当たり硬度15ミリグラム)。軟水は硬水よりもカルシウムやマグネシウムが少なく、一般的にうまみ成分やコーヒー、日本茶などの香りの邪魔をせずにいっそう引き立たせるといわれています。



問い合わせ先


帯広市政策推進部広報広聴課
・所在:〒080-8670 帯広市西5条南7丁目1
・電話:0155-65-4109(直通)FAX:0155-23-0156
・E-mail:report@city.obihiro.hokkaido.jp


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